<2011年・城主のたわごと1月>



2010年、野馬除土手など夏の風景の後、8月の山陰レポ!

鳥取県境港市の「水木しげるロード」始まり始まりぃ〜(^O^)。




     
  上記の通り(^^)。まずは前回の晩春〜夏の近隣レポ・続きから。

そして今回から、いよいよ鳥取県は境港の「水木しげるロード」を始めよう(^O^)。
今回は第一弾。初段から、さっそく妖怪世界の炸裂だけん!!(笑)



■5〜8月・千葉県柏市・印西市・松戸市
<手賀沼の晩春〜初夏>


前回は5〜7月ごろだった。今回ちょっと進んで、8月ごろまで(^^ゞ。
まずは、例によって、手賀沼から季節の風景を♪ 地図A←だいたいこの周囲。

晩春、ツツジの頃。水色の空と湖面(パノラマ2枚)

こっちは初夏の厚い雲。ヨットが何艘か(パノラマ2枚)

↑だいたい、この間ぐらい(晩春〜初夏)の季節ね(^^ゞ。手賀沼に沿って、車両乗り入れ禁止の舗装道路を、テクテク歩いてみる。↓

ず〜っと道の傍に湖面が迫っている(パノラマ5枚・180度以上)

道路挟んで田園。手前にベンチ(パノラマ5枚・180度以上)

湖は日暮れ早くから蛙の声(笑)(パノラマ4枚・180度以上)

↑そうそう(^^ゞ、前回も書いた通り、今年は茨城をはじめ、どこ行っても蛙の声が気になる年だった。
蛙の声を聞くと、つい水辺に近寄るんで、やたらと水辺の写真が多くなった(笑)。

湖から引く水路
こっちは発作橋の白鳥

発作橋は、地図B。南北二つの手賀沼の分流地点。白鳥たちのいる水辺から、↑少し上を見ると、田園にチラと、黄色いっぽい列が見える。あれは……↓

カンナの花列。この辺りでよく見る
ここは印西市に入る

畑の合間をいく道路を、こうしてカンナの花でエンエン囲むのは、ここ数年、この辺(柏市・印西市・白井市の境界あたり)で、よく見るようになった風景(^^ゞ。長い時期を咲いてるのが嬉しい♪

この辺りの農家で、野菜・果物・卵の旗もよく見掛ける。採れたての美味しい食べ物が買えるんだね(^^ゞ。
そういや東京に住んでた子供の頃、よく、「千葉のおばちゃん」という農家&行商の人が来てくれてたのを思い出す。

←誰かが吹いた、パイプの煙のような夏雲の下、せっせと蜜を集めるアゲハ蝶↓

夏もだんだん本格化。
このところ例年、4月や5月に夏日になる事がよくあるが、その後、梅雨時までに高まった暑さがいったん弱まり、7月から改めて暑くなるものなのに、去年(2010年)は、6月から猛暑モード突入だった(*o*)。。

以上、関連事項は、
■手賀沼編
2005年11月<将門神社>
2006年8月<まずは逆井の梅から(^^ゞ>以降
2007年7月<逆井〜手賀沼・栗ヶ沢>
2007年9月<手賀沼温泉「満天の湯」(爆)>以降
2008年4月<柏市・手賀沼>
2008年5月<年末(^^)>
2008年6月<黄砂吹き荒れる手賀沼>〜<子の神「延寿院」・子の神古墳>
2008年7月<逆井の梅花〜手賀沼(柏市)>
2008年8月<お花見続行(^^)>
2008年11月<千葉県我孫子市「将門神社」(湖北)>および<千葉県我孫子市「手賀沼公園」>
2008年12月本文
2009年5月<古利根川・手賀沼・清遊湖>
2009年6月<手賀沼と発作橋(冬の白鳥)>
2009年8月<日頃の風景(手賀沼)から(^^ゞ>
2009年9月<初夏の布瀬と手賀川(^^)>
2009年12月<柏市「手賀沼」「下手賀沼」>
2010年7月<手賀沼と下手賀沼から、富士山・筑波山を>
2010年8月<旧手賀教会堂>〜<手賀沼サイクリングロード>
2010年12月<将門神社(沼南「龍光院」)>以降




<初夏、沼南〜松戸の野馬除土手>

地図C。前にもやった、柏市と松戸市の境にある「下総、野間除土手」の風景。説明はこちらに書いた→(2007年8月<六高台の桜と五香の野馬土手>内←前は道路側から見たけど、裏にも通りがあるから、今回は裏通りを(^^ゞ。

こんな細い道、左が野馬除土手
右は畑。背の高い芙蓉の花♪

綺麗だね(^.^)
行き過ぎて振り返る(土手はこっち→)

土手そのものも見てみよう(パノラマ4枚・180度以上)

と言っても土手は土手。近付いても、ただの土盛だけど(^^ゞ、昔はお馬さんを囲ったり、農場などと仕切ったんだね。後で裏からも見てみよう。
さらに先に進む。まだアジサイも見えるね(^^)→

←アジサイから、さらに先は行き止まり→

鮮やかな芙蓉の紅(^^)
左折すると広い通りへ下る

通りの方から見る
通りは下り道。見上げる高さに土手

崩れないように「野馬除土手」は、通りからこのように壁で補強されている↑

以上、関連事項は
2007年8月<六高台の桜と五香の野馬土手>内
2007年10月<野馬除土手>




<夏の花・森・夕焼・月・花火>

一部、市川が入ってるが、だいたい沼南(柏市)・松戸市あたりの夏の風景から(^^ゞ。


←玄関に来てたカブトムシ。外出から戻って見つけたが、まるで動かないので、一晩、砂糖水入りの器に乗せたら、翌朝は凄く元気に(笑)。森に連れてって放した。

↑カブトムシを放した森とは違う場所だが、ウチの方はこういう森があちこちにあって、年々伐採しては住宅地になっていくので、写せる内に……と思い(^^ゞ。

山陰出身の亭主は、東京から千葉県に移り住んだ時、「こういう森だけの平地って、ウチあたり(山陰)では殆ど見た事ない」とよく言って、珍しがっていた(笑)。
「森ってフツー山にあるんじゃない?」と亭主。
「でも千葉県には山があまり無いから(^^ゞ」と私。

山も自然もあるのが山陰で、山も無く自然も残ってないのが東京で、山は無いけど、自然が有り余ってるのが千葉県って事かな(笑)。



物凄い暑さで、夕焼けは凄い色のをよく見た(^_^;)。初日の出の元旦の、デカイ満月や真っ赤な太陽を思い出した。
猛暑続きで、野菜は高値。うだるような熱帯夜。月や夜空も何となく凄かった(^_^;)。


花火ぃ〜た〜まや〜(^O^)/~

↑遠くに小さく見えたのを、何枚も撮って拡大(笑)。雷や花火の撮影って難しいよね(^^ゞ。

今年は海や花火も、例年に比べると人出が少ない所もあったとか。普通なら納涼に来る時間や場所も、今年は暑すぎて、家を出る気にすらならなかったみたい(^_^;)。。。



■2010年8月・鳥取県米子市・境港市
<まずは米子まで>


私達は歴史を知るのに史料を頼るが、文字に残しにくい感情が、昔の人にはあったのではないかとも思う。
祭祀(宗教)・儀式・工芸・美術など、文字以外に伝わる文化についても、同様の疑いが拭えない。

そんな時、文学や伝承や創作の世界に、ナマな感情の片鱗や残骸を求めるが、中でも「妖怪」や「怪談」が、歴史を紐解く要素に関わっている、と思う事がある。
「何を恐怖と感じた」という点には、時代性や生活感が色濃く現われるように思うからだ。

ただ今回、妖怪を取り上げるのは、単に、訃報により山陰(亭主の郷里)に帰省したからで、その帰りに、鳥取県境港市の「水木しげるロード」や、島根県安来市の「水木しげる夫人の実家(酒屋)」に寄ったから(^^ゞ。

安来には、尼子氏の「月山富田城跡」、少し遠いが松江には「松江城」もあり(こたつ城のトップページは、この「松江城」(^^ゞ)、史跡レポにはいい所だ。さらに遠く出雲には「出雲大社」がある(こっちは「神話」だが:笑)。

ただ喪中(特に直後)、寺はいいが神社は行ってはならんとも聞く。祝い事の場に出控えるのと同様、社会に忌事(穢)を持ち込まない配慮からだと思う。
そんな中、親族から、「せっかくだから、水木しげるロードには是非!」「故人のお導きと思って」と勧められた(笑)。

心遣いもあろうが、今あの辺りは空前の「ゲゲゲの女房」ブームなのだ!
この話題は、常に場を熱く占領しぬいていた(爆)。

暑さが原因で、夏に売れるような物が売れなかったり、売れないハズの物がバカ売れしたり、市場も大迷走の夏だった。
そんな中、魔界・妖怪の力を借りてか(笑)、大ヒットしたのが、NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」だった(^^ゞ。

妖怪、戦病死した兵士たち、映画・紙芝居・貸本漫画の無名作家たち、大手出版に駆逐された零細雑誌の編集者たち……日陰に追いやられ、無念にも散った多くの怨念を背負い、貧乏にも激多忙にもめげず、ひたすら妖怪漫画を描き続けた「水木しげる」と、その妻の話だった。

人口最小1〜2位の山陰(島根・鳥取)両県の、さらにマイナーな安来(島根)や境港(鳥取)が、これほど話題や流行になる事など、1万年待ってもあるかどうか(TOT)。。*号泣*
わかりました! この際、ワタクシも山陰からの一矢となりましょう!ヽ(`Д´)ノ!!

てな事情により、旅行とは違う仕切りで往来したため、実際に行ったのとは経過やルートが微妙に違うが、後で観光で行く人の視線で画像を繋ぎ合わせて、レポを作った次第(^^ゞ。

↓まず羽田から飛行機に乗って……
ビュビュッと空を飛んで、はい到着!
米子鬼太郎空港」(^_^A)→

空港に漫画キャラ(ゲゲゲの鬼太郎)の名がついてるってトコが、既にスゴイでしょ(笑)。降りると、早速「世界初の妖怪の空港が誕生」という幟(空港利用促進懇話会)が翻っていた♪

空港内じゅう、鬼太郎や水木夫妻のポスターが貼りめぐらされ、売店にはグッズ商品が並び、空港の外に出ると、早速バス停に鬼太郎のブロンズ像があり、道に出てからも、「まんが王国とっとり」とか「ようこそ!ゲゲゲのふるさと鳥取県へ」という、水木夫妻の絵入りの、デカイ塔看板が大道路の中央に立っていた(^^)。

まず、「米子鬼太郎空港」から、「米子」にバックする。海沿いの431号線をバスで向かった。

左に美保湾(日本海)
右には「井上靖記念館」も見えた

ここで、ちょっと現地の地理関係を(^^ゞ。
地図D←飛行機で来る場合は、「米子鬼太郎空港」に降り、「境線」で6駅(車では、境線と平行して走る285号線)で、「水木しげるロード」のある「境港」駅に出る。

ただ、飛行機はかなり高いよ(^_^;)。。今回は急用でしょうがないけど、時間に余裕があれば、新幹線で「岡山」まで来て、そこから伯備線で「伯耆大山」駅まで来て山陰本線に乗り入れ、「米子」で境線に乗り換えて、端から端まで乗って「境港」に行ったかも。

お金に余裕があっても、いっぺん「米子」に出て、境線の「妖怪列車」や「妖怪駅」を全部見る方がいいよ(^^)。私らも今回、米子を拠点にしたので、やはり「米子」から「妖怪列車」に乗る道のりを案内してる。

というわけで、「米子」駅に到着(^^)。→
西は松江方面、東は大山に行く山陰本線、境港に行く境線が乗り入れている。

これは米子の宿から撮った街の風景(パノラマ3枚・ほぼ180度)

高い階からの風景を↑。宿も急に取ったし、滞在が延びたのもあって、途中で部屋を変わったりしたけど(^^ゞ。



<米子〜境港、境線「妖怪列車」>

この「米子」から、さっきも言った「境線」に乗る。まず境線のホームからご案内しよう(^^)。この境線のホームは、なんと「0番のりば」なんだよね(^_^;)。「霊界」という意味かな?(笑)

←階段にはシッカリ「ねずみ男」の絵が描かれ、「ようこそ水木しげるワールドの玄関口、米子駅へ」とある。
↑妖怪列車が到着してた。鬼太郎だね(^^)。

わ〜い「鬼太郎列車」だー!\(^O^)/(パノラマ3枚・ほぼ180度)

妖怪列車は、この青い「鬼太郎列車」の他、「目玉おやじ列車」「ねずみ男列車」「ねこ娘列車」と、全部で4種類もあるようだ(゚.゚)。

列車内の壁・天井に、妖怪相手に大活躍の鬼太郎が(^^)

↑こっちは「ねずみ男」だね(^^ゞ。そういえば、この「米子」駅は、妖怪駅名を「ねずみ男」駅という。ホーム→

米子駅」の妖怪版・駅名標「ねずみ男駅(右上欠けてるけど(^^ゞ)

境線の各駅名(順次記載追加)
米子
博労町
富士見町
後藤
三本松口
河崎口
弓ヶ浜
和田浜
大篠津町
米子空港
中浜
高松町
余子
上道
馬場崎町
境港

ではでは、いよいよ境線、出発進行ーーー(^O^)/ ガッタン!ゴットン……。

車窓(左)に見える風景
右にすれ違った「ねこ娘列車

こうして左に右に見えて来る車窓から、人影に邪魔されず写真が撮れたのは、居合わせた乗客の多くが、「妖怪列車に乗りに来た、ゲゲゲ目当てのお客さん」だからかな(^^ゞ。

この境線は、さっきの「米子」駅における「ねずみ男」駅のような「妖怪駅」が、各駅ごとにある。
それらの駅は、今ここで並べるのでなく、この後にいく境港の「水木しげるロード」の妖怪像と一緒に出そう(^^ゞ。

で、この境線では、電車が各妖怪駅ごと止まるたびに、駅名標のある所にワッと乗客が集まって、バシャバシャバシャー!とカメラを写す(笑)。

「あ、スイマセン」
「いえいえ、どうぞどうぞ」
と、気持ちよく応対する人が多い。
それなり長い道程だけど、皆さん実に譲り合いの精神で、いっせいにシャッターを切りあうのである(笑)。

ほぼ同じルートを車道で
車は前方がよく見えるのがイイね(^^ゞ

境線に戻る。「境港」駅には
ねずみ男列車」(米子行き)がホームに(^^)ρ

終点「境港」駅の妖怪駅名は、「鬼太郎駅」↓
改札口を抜けると、いよいよ「妖怪の国」=「境港」のゲージを潜る→

「ようこそ妖怪の国へ妖怪がじゃんおーけんゆっくり見てごしなさい 水木しげる」と書いてある↑
(山陰出身の亭主によると、「妖怪がいっぱいいるので」という意味らしい(^^ゞ)


境線、各駅名
米子
博労町
富士見町
後藤
三本松口
河崎口
弓ヶ浜
和田浜
大篠津町
米子空港
中浜
高松町
余子
上道
馬場崎町
境港

というわけで、この先の注意事項は……、



「これより先、妖怪たちの霊力によって思わず愉快になることがありますのでご注意下さい」
※お帰りの際「魂」の置き忘れにご注意ください。


駅の待合室にもキャラ勢ぞろい!(パノラマ2枚)

ここで、この先の「水木しげるロード」の「030・水木しげる氏顕彰像」の顕彰碑に照らして、水木しげる氏について、改めてご紹介させて頂く(^O^)。

このブロンズ像は、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」放映を祝して建立された、奥さま・武良布枝さんとご一緒のお姿(^^)。→
これより出た駅前のロータリーにある。

「大正11年生まれ。境港市(現在の入船町)の風土や妖怪の伝説にふれて育つ。
第二次世界大戦の激戦地ラバウルで従軍。九死に一生を得るも、左腕を失う。
終戦の翌年に復員。紙芝居画家などを経て漫画家となる。

昭和40年代、漫画雑誌やテレビの普及と共に「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などのヒット作により、妖怪漫画家として不動の地位を築く。
民俗学や世界の妖怪にも造詣が深い。冒険家・妖怪研究家でもある。
平成3年、紫綬褒章
平成11年、境港市特別功労表彰
平成15年、旭日小綬章」

(あと去年(平成22年)、文化功労賞を受賞されてたよね(^^ゞ)

さらに、「水木しげる氏は、境港が妖怪をモチーフに活性化するにあたって、全面的に協力されたため、鳥取県でもっとも活気ある観光地となった(以上概要)」として、市長さんが功績を称え、この先の「水木しげるロード」でも、顕彰碑と顕彰像が建立されていた(^^)。



<「境港」駅前>

駅を出て左は「境水道
右は「水木しげる先生執筆中」像

まず左の写真。地図E←境港は、鳥取県の西端にあり、北の「境水道」が隣の島根県との県境となっている。
船と水辺の向こうに見える山並↑は、島根半島の美保関である。
ドラマ「ゲゲゲの女房」でも、結婚したばかりの水木夫婦が、はじめて二人きりで話すシーンが、この境水道と美保関の事だった(^^ゞ。

そして右の写真。
「境港」駅を出るや、その場から「妖怪ブロンズ像」(現在・全139体)が並び始めている。

妖怪ブロンズ像たちは、駅から始まる長い「水木しげるロード」を囲んで、左右の歩道に立っているが、それぞれの像に割り振られた各番号に従えば、駅を出て右手の像たちから見始め、「水木しげるロード」を端まで行きついたら、折り返して、今度は左手(駅から見て)に並ぶ像を見ながら駅に戻って来る……という順路。つまり、

 ←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←┐
駅 ==========水木しげるロード========= ↑こんな感じ(^^ゞ
 →→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→┘

「水木しげるロード、妖怪配置図」。今、左端の方にいる

登場する妖怪については、以下の表にざっとまとめてみた(^^ゞ。今回は第一弾で、まだ少ししか入ってないので、表へのリンクは最後に貼る。
また、全部をやるのは大変なので、「日本妖怪大全」にも登場する妖怪とダブる像のみ(太字で紫色のに入ってるのを)やろうと思う。

「全部の像を見たい!」という人は、こちらのサイトに載っているよ(^^)σ水木しげるロードMAP(@「境港市観光ガイド」@「境港市観光協会ホームページ」より)

妖怪・キャラクター名
水木しげるロード番号
日本妖怪大全
青女房
021
赤頭
-
赤舌
-
あかなめ
018
灯無蕎麦
-
悪四郎妖怪
-
悪魔くん
066
-
悪路神の火
-
足洗邸
-
足長手長
044
足まがり
-
小豆洗い
054・115
小豆婆
-
小豆はかり
102
悪鬼
-
油赤子
-
油返し
-
油すまし
061
天邪鬼
-
アマビエ
隠岐の水木しべるロード
あまめはぎ
-
網切
128
雨女
-
雨ふり小僧
049
あやかし
-
いしなげんじょ
-
イジャロコロガシ
-
異獣
096
磯女
-
いそがし
095
-
板鬼
-
一目入道
-
一目連
-
以津真天
-
一反木綿
057
一本足
-
一本ダタラ
-
井戸の神
-
遺念火
-
井守
-
いやみ
-
岩魚坊主
088
石見の牛鬼
058
牛打ち坊
-
うしろ神
-
姥火
-
馬の足
-
海和尚
-
海小僧
-
海座頭
-
海女房
037
海人魚
-
海坊主
047
うわん
060
雲外鏡
-
煙羅煙羅
-
エンコウ
-
閻魔大王
090
-
おいがかり
-
置行堀
-
大かむろ
024
大蜘蛛
-
大蛸の足
-
大旅淵の邪神
-
大入道
-
大坊主
-
大元神
074
-
お菊虫
-
隠岐へ向かう鬼太郎親子と水木しげる先生
119・120・121
-
送り犬
-
送り提灯
-
送り拍子木
-
オゴメ
-
長壁
-
白粉婆
-
オッケルイペ
-
オッパショ石
-
おとろし
-
鬼熊
-
鬼火
-
お歯黒べったり
055
オバリヨン
-
オボ
-
朧車
-
海難法師
-
貝吹坊
-
海妖
-
餓鬼
-
隠れ里
-
隠れ婆
-
影女
-
元興寺(がごぜ)
-
傘化け
137
鍛冶媼
028
火車
-
がしゃどくろ
135
カシャボ
062
家獣
065
-
片脚上臈
-
がたがた橋
-
片耳豚(カタキラウワ)
-
片車輪
-
帷子辻
-
桂男
-
河童
031
カッパ
111
-
河童の三平
113
-
河童の三平・タヌキ・カッパ
005・006・007
-
かに坊主
084
金霊
073
金の神の火
-
かぶきり小僧
-
かぶそ
-
蝦蟇
-
鎌鼬(かまいたち)
-
かまど神
-
かみきり
056
紙舞
-
甕長
-
烏天狗
-
ガラッパ
017
画霊
-
川赤子
124
川獺
-
川獺の化け物
045
川男
-
川熊
-
川猿
040
川天狗
-
川姫
-
カワボタル
-
岸涯(がんぎ)小僧
117
がんの精
-
加牟波理(がんばり)入道
-
キジムナー
130
鬼女
-
鬼太郎
050・110
-
鬼太郎(赤ん坊)とお父さん
079・080
-
鬼太郎と目玉おやじ
038・039
-
鬼太郎のゲタ
051
-
鬼太郎ポスト
008・009
-
狐憑き
-
狐の嫁入り
-
狐火
-
木の子
-
馬魔(ぎば)
-
旧鼠
-
清姫
-
麒麟
-
麒麟獅子と猩猩
011・012
-
金魚の幽霊
-
口裂け女
020
くだん
-
クネユスリ
-
首かじり
-
縊れ鬼
-
海月(くらげ)の火の玉
-
倉ぼっこ
043
黒髪切
-
黒玉
-
黒手
-
黒仏
-
黒坊主
-
毛羽毛現(けうけげん)
046
ゲゲゲの鬼太郎の塔
126・127
-
ゲドガキのバケモン
-
倩兮(けらけら)女
-
水慍(けんもん・「慍」の正しくは糸ヘン)
-
小池婆
-
小右衛門火
-
古庫裏(こくり)婆
-
コケカキイキイ
139
-
小雨坊
-
古戦場火
-
こそこそ岩
-
小袖の手
-
木霊
-
五徳猫
-
児啼(こなき)爺
098
木葉天狗
048
小坊主
-
コロポックル
083
孤者異(こわい)
-
古籠(ころう)火
-
囀り石
-
逆柱
-
さがり
108
さざえ鬼
116
座敷坊主
-
座敷童子
070
さとり
-
寒戸の婆
093
-
皿数え
-
サラリーマン山田
081
-
猿神
-
ザン
-
三吉鬼
-
山神
-
山精
-
山中の幽霊屋敷
-
山霊
-
塩の長司
-
敷次郎
-
シズカモチ
-
次第高
-
死神
010
-
篠崎狐
-
芝右衛門狸
-
しばがき
-
シバテン
-
死人憑
-
蛇骨婆
-
邪魅
-
じゃんじゃん火
-
出世螺(しゅっせぼら)
-
樹木子
-
小鬼
-
正吉河童
-
精螻蛄
-
精霊風
-
絡新婦
-
不知火
-
しらみゆうれん
-
白溶裔(しろうねり)
042
白坊主
-
人面樹
-
人面瘡
-
朱の盆
036
水虎
-
水精の翁
-
妖怪・キャラクター名
水木しげるロード番号
日本妖怪大全
硯の精
-
すっぽんの幽霊
053
砂かけ婆
104
スネカ
-
すねこすり
026
ずんべら坊
-
石妖
-
せこ
隠岐の水木しげるロード
センポク・カンポク
-
袖引き小僧
032
空神
-
算盤小僧
089
-
大光寺の怪異
-
高女
134
高入道
-
高坊主
-
ダキ
-
たくろう火
-
竹切狸
105
畳叩き
133
たたりもっけ
-
タテクリカエシ
-
タヌキ
112
-
狸囃子
-
田の神
019
だるま
072
-
たんころりん
086
力持ち幽霊
-
茶袋
-
提灯お岩
-
提灯小僧
123
長面妖女
-
衝立狸
-
付喪神
-
辻神
-
土蜘蛛
-
土転び
069
常元虫
-
つらら女
-
釣瓶落とし
027
釣瓶火
-
手洗鬼
-
手形傘
-
鉄鼠
100
てっち
-
手長婆
-
手の目
107
貂(てん)
-
天子
-
天火
-
天狗
-
天狗礫
-
天狗火
-
天井なめ
064
天づるし
-
道通さま
-
豆腐小僧
023
通り物
-
髑髏の怪
-
鳥取の牛鬼
-
百々目鬼
-
泥田坊
099
泣き婆
-
なまず神
-
生剥
-
浪小僧
125
嘗女
-
納戸婆
-
二恨坊の火
-
入道坊主
-
如意自在
-
人魚
-
人形の霊
-
鵺(ぬえ・夜偏でも合ってるが、空偏)
-
ぬっぺふほふ(ぬっぺっぽう)
136
沼御前
-
ぬらりひょん
016
塗壁
034
塗仏
-
塗坊
-
ぬるぬる坊主
-
濡女
131
猫の神通力
-
猫又(猫股の火)
106
ねこ娘
033
-
ねずみ男
118
-
ねずみ男(等身大)
059
-
ねずみ男(寝そべり)
097
-
寝肥(ねぶとり)
-
ノウマ
-
野宿火
-
ノツゴ
-
野槌
-
野寺坊
-
野火
-
のびあがり
-
野衾
-
のんのんばあとオレ
075・076
-
ばく
132
白蔵主
-
化け銀杏の精
-
化け鯨
-
化け草履
022
化け狸
-
化け灯籠
-
化け猫
-
化け火
-
化け古下駄
-
狸伝(ばけもの)膏
-
波山(ばさん)
-
橋姫
-
芭蕉の精
-
場所に住む霊
-
畑怨霊
-
ばたばた
-
機尋(はたひろ)
-
魃鬼(ばっき)
-
髪魚
-
八百八狸
-
針女
068
般若
-
ヒザマ
-
ぴしゃがつく
-
ビジンサマ
-
ひだる神
-
魃(ひでりがみ)
-
一声叫び
-
一つ目小僧
087
一つ目入道
-
一人相撲
-
飛縁魔(ひのえんま)
-
火の車
-
狒々(ひひ)
-
火間虫入道
-
百目
103
百鬼夜行
-
ひょうすえ
-
病虫
-
ひょうとく
082
日和坊
-
貧乏神
-
風狸
-
吹き消し婆
-
文車妖妃
-
-
札返し
-
二口女
-
淵猿
-
ブナガヤ火
-
舟幽霊
-
ふらり火
-
古杣
-
古椿
-
震々(ぶるぶる)
-
古屋の妖怪
-
べとべとさん
092
ペロリ太郎
-
弁慶堀の河太郎
-
箒神
-
坊主狸
-
方相氏
109
-
疱瘡婆
-
頬撫で
-
細手
-
舞首
-
枕返し
094
魔女の花子
085
-
魔法陣と悪魔くんとメフィスト
066・067
-
豆狸
063
麻桶毛(まゆげ)
-
迷い家
-
丸毛
071
-
見上(みあげ)入道
122
みかり婆
-
水木しげる氏顕彰像
030
-
水木しげる先生執筆中
001・002・003・004
-
水木しげる夫妻
014・015
-
蛟(みずち)
-
溝出(みぞいだし)
-
無耳豚(ミンキラウワ)
-
飯笥(ミンゲー)
-
百足(むかで)
-
飯食い幽霊
-
目玉おやじ
052
-
魍魎
-
目々連
-
百々爺
138
ヤカンヅル
-
夜行さん
-
夜行遊女
-
疫病神
-
八咫烏
-
夜道怪
-
柳婆
-
家鳴り
035
山犬
-
山男
-
山女
-
やまこ
-
山爺
-
山高帽の水木先生
077・078
-
山地乳(やまちち)
-
山天狗
-
幽谷響(やまびこ)
041
山童(やまわろ)
129
山わろ
025
山婆(やまんば)
-
ヤマンボ
-
遣ろか水
-
やんぼし
-
幽霊狸
-
行き逢い神
-
雪女
-
雪爺
-
妖怪風の神
-
妖怪蜃気楼
-
妖怪万年竹
-
夜雀
-
夜泣石
-
呼子
-
雷獣
013
091
竜灯
-
老人火
-
飛頭蛮(ろくろくび)
101
わいら
-
若狭の人魚
-
渡柄杓
-
輪入道
029
笑地蔵
-

今回は「日本妖怪大全」を参考にさせて貰うが、大まかな点は「水木しげるロード、妖怪ガイドブック」とだいたい同じ(^^)。
この「妖怪ガイドブック」は、現地で手に入る。行く予定の人には購入を強くお勧め(^。^)。
駅の隣の「境港市観光案内所」(交流館)で、100円で買える。

持って歩くのに手軽なサイズで、各ブロンズ像全部の写真が納められている他、水木しげる氏の事や「水木しげる記念館」「妖怪神社」「妖怪倉庫」「妖怪紙芝居」、そして境線の「妖怪列車」と各「妖怪駅」、隠岐の妖怪ブロンズ像など、現地ならではの観光紹介も盛り込まれているので、ぜひ前もって立ち寄ろう!!

←街灯の1個が目玉だったり、↑トイレの看板が何気に鬼太郎ファミリーだったり(→拡大)、なかなか油断がならないので、よく注意して見てみよう(笑)。

さらに妖怪について、「もっと詳しく」「他の妖怪も知りたい」という人は、「図説・日本妖怪大全」(著者・水木しげる/発行・講談社)が1300円で買える(^^)。こっちは全国どこでも手に入ると思うよ♪

正直こっちも、かなりお薦め(^^ゞ。
漫画家・水木しげるさんは、去年のNHK朝の連続ドラマ(朝ドラ)「ゲゲゲの女房」でも出て来た通り、日本の妖怪を図鑑にするため、言葉(文字)でしか伝わってない妖怪も、全て「絵」に描いた。
3Dのブロンズ像では描ききれない独特の世界が味わえる。

絵が楽しめるのみならず、さらに知識としても有効で、一度知ったつもりになった妖怪の事が、「日本妖怪大全」で他の妖怪の項目も読むと、見方がちょっと変わったり、奥深い所がさらにわかったりして、楽しみ方が倍増、三倍増になる!(笑)

鬼太郎と仲間達
死神(「河童の三平」に出て来る)

鬼太郎・ねこ娘・目玉おやじ・ねずみ男・死神・悪魔くん、といった「水木キャラ」は、この先の「妖怪像」にも沢山あるが、この先は他の妖怪をメインとさせて貰う(^^ゞ。



<水木しげるロード1・南側「カランコロン通り」まで>

……前置きが長くなった。そろそろ「水木しげるロード」に入ってみよう(^^)。

最初に「001〜004・水木しげる先生執筆中」「005・河童の三平」「006・タヌキ」「007・カッパ」「008・009・鬼太郎ポスト」「010・死神」「014・015水木しげる夫妻」など、作者はじめ、「ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」のキャラがお出迎え(^^)。

その先が、いよいよ妖怪たちの登場となる。
まず、自然を象ったような石の台座が見えて来る。注意深く探すと、妖怪たちは、その上下や内部に巣食っている。

各々の台座は、どれも微妙に大きさや形が違うが、分類するなら、縦長型、散らばった島型、山頂型、山脈型、半円型などがあり、それらを輪・洞窟・椅子状にくり抜かれた型など、これらを組み合わせ、 およそ9〜10種類ぐらいのスタイルがあったかな。

←これは縦長型を洞窟状に繰り抜いたタイプ。近寄ると上部に「雷獣」を発見できる(^^)。↓
雷獣は、落雷地や栃木・長野県の山にいる妖怪で、雷獣を狩る行事を「雷狩り」と言う。
飼い主に貰う玉蜀黍(とうもろこし)を好んで食べ、普段は猫のようでやさしいが、雷雨になると、急に元気に、勢い強く空に駆け上がる。
江戸の浅草では、落雷跡にいた雷獣が、屋敷の門番や長屋の住人に暴行され、人の顔をかきむしって逃げ、その人は気絶した。
また、落雷で気がふれた者に玉蜀黍を食べさせると復帰した、という話もあるんだって(゚.゚)。
また、この像を撫でた「効能」に、「元気ハツラツになる」とあった(笑)。

「妖怪ガイドブック」には、全てのブロンズ妖怪像について一つ一つ、この「効能」が書かれているが、行った人の楽しみ、という事にして、これも全部は書かないでおこう(^^ゞ。

ただ、朝ドラ「ゲゲゲの女房」では、テレビ番組のインタビューで、「妖怪のご利益は?」とか聞かれた水木しげるが、「最近の人は妖怪まで金儲けに結び付ける」と嘆くシーンがあったのを思い出す。その後、そういう風潮も逆手にとって、「ご利益(効能)」を考案するようになった……って事かなっ(笑)。

次は、「散らばった島型」と「縦長型」に洞窟状の空間があり、妖怪が内部にいるタイプ。↓

洞窟の中にいるのは……
ぬらりひょん」(拡大)
これは、妖怪の総大将といわれる反面、忙しい夕刻、豪商の旦那(又は僧侶)のような姿で、ゆったり歩き、人家にひょっこり上がって、座敷で茶など飲み、金持ちの家だと主人の煙管で煙草まで吸う。

たいてい多忙に紛れて、「誰かいる(か寄りに来た)」ぐらいに見過ごされがちだが、和歌山県の山中では、学者の庵に教わり事に来た殿さまが帰りしな、壁のような青い顔の者に出くわし、誰か問うと、「ぬらりひょんだ」と笑い、入れ替わり庵に入ったので、後でその学者に聞くと、「山の妖怪」との事だった。

お次も同じく島型&洞窟状、中にいるのは……
拡大「ガラッパ」!

ガラッパ」は「河童」に似て、裸で頭に皿があり、子供を水中に引きこんだり、相撲を取りたがる(「妖怪大全」には、河童の同類がたくさん載ってる)。
河童は全国にいるが、これは奄美大島やトカラ列島など、南の島々に棲み、体も手足も細長く、足は膝立すると、頭より高くなるともいう。神通力を持つなど、「山の神」にやや近い。
春は川、秋は山にいて、口からよだれをたらし、生臭いため、出会った人は寝込んだりする。人に憑くと、道を迷わせたり、木の枝にぶつけたり、体を痛くさせたり、変な音を起こすなどイタズラし、自分らの悪口を言う素足の人がいると、仕返しするが、友達になると魚がよく釣れる。


次に現われるのは、↓「山頂型」の台座で、上に乗ってるのは「あかなめ」である。

昔の便所や風呂場は日当たりも悪く、子供には恐怖の対象だった。さらに風呂桶は木で出来てるため、いつもヌルヌルとして、ナメクジやガマがついて、いかにも妖怪が棲みつきそうだった。
あかなめ」は、風呂桶をきれいにしておかないと、誰もいない夜に現われ、風呂場の垢を舐める。
つまり、「油を無駄に使うと現われる」などという妖怪と同じく、「風呂桶をよく洗え」という教訓に使われたとも思われる。

←左のは「田の神」、これまで見て来たのと同じ、縦長の洞窟の中にいる。

一方、右は「口裂け女」(右は拡大)で、石をくり抜いた輪の中にいる→

田の神」は、全国各地で、豊作をもたらす稲作の神として信仰される。
能登の珠洲(すず)では、「春の神」が白い足だから白飯、「田の神」は赤い足だから赤飯を、土の底で目が見えないから、食べ物の説明をして供える。
田植えが終わると、茨城県の筑波では、主婦が苗の根を洗って、かまどの釜の蓋に米粉をかけて捧げ、赤飯と酒を供える。千葉県香取郡では、代田に分けた苗を洗って荒神に供え、綺麗に洗えてないと醜い子が生まれるという。
九州の鹿児島では、他の村から「田の神」の像を盗んで文を置き、数年後に村同志で返却式を行なう。佐賀県では、数珠をおき、十一月の初午の早朝に稲を刈って荒神に捧げ、正月に粥にする。


千代むすび酒造さんの「田の神」→
酒屋さんの店先に立ってる、等身大の人形(^^ゞ。

口裂け女」は、昭和54年(1979)、東京の三鷹と新宿をはじめ、とつじょ世の中に出現し、瞬く間に全国版となって、目撃情報が駆け巡り、話題をさらうと、ぷっつりと消息を絶った。
大きなマスクをつけて、薄暗がりで待ち構え、通行人に「私きれい?」と声をかけてマスクをはずし、耳まで裂けた大きな口を見せる。それだけで姿を消すとか、食い付くとか、連れ去られるとか、色々な噂が飛び交った。
古くは、室町時代の寛正(1460〜1466)、江戸の新宿あたりにも出現したそうで、大黒屋の召し使いが使いの帰り、雨に濡れている女に傘を勧めて、遭遇したという。


口裂け女の話は、私もよく聞いた(^^ゞ。ポマードが苦手だとか、整形手術に失敗したとか……(笑)。
しかし昔の文献を探して、歴史を調べるあたり、さすがは妖怪博士・水木センセイだ〜と感心した!!!

←「青女房」。山頂型の台座の上にいる。この像には愛嬌が漂うが、内容を聞くと怖い妖怪だ。

こちらは「化け草履」。
散らばった島のような型の台座の上にいた→

青女房」は、未熟な女房とか、青い顔色の女房が髪をふり乱したり、お歯黒をつけた様子のことも指した。
が、妖怪と呼ばれる者は、形相の恐ろしい鬼女で、鋭い牙を持ち、荒れ果てた古い御所に、お歯黒をつけた女官の姿で棲んでいる。
人が来るのを待ち、若い男を連れ込むと、後で床下から人骨が発見されるという。

化け草履」は、履物を粗末にする家に夜やって来て、「カラリン、コロリン、カラコロリン、まなぐ三つに歯二ん枚」と言い、住人が履物を投げ捨てた物置の隅に入って行く。
伊勢(三重県)の津にも、衣類や器物が、毎晩踊り狂って騒ぐので、しまいには怖がられなくなって、妖怪も騒がなくなった、という事があったそうだ。

←「豆腐小僧」。
後で示すが、私的に言うと、「山脈型」の台座に乗っていた(笑)。

雨、竹藪、大きな傘をかぶった子供、盆に乗せた豆腐……これが「豆腐小僧」である。
この豆腐を食べると、体じゅうにカビが生える。小僧がおらず、豆腐だけ路上に出現する事もある。

が、薩摩の今泉(大河「篤姫」にも出て来たよね:笑)では、町じゅうの家々の門前にたくさんの豆腐が置かれ、気味悪がられたが、それ以上に怪異はなく、皆々食べたところ、異常は起こらなかったともいう。が、周囲の豆腐屋は特に売れた気配もなく、豆腐が急に出現した謎は解けてない。

お次は、散らばった島のような台座の……
上に「大かむろ」!

徳島県や新潟県の佐渡島は狸の本場で、特に徳島県では、ありとあらゆる妖怪や奇怪な出来ごとが、全て狸の「化かし」に入れられてしまう。
この「大かむろ」も、狸が化けた姿とされ、物音がしたので戸を開けると、巨大な顔だけのお化けがニューッと現われる、というもので、狸は驚かすだけで、人を傷つけるなどの悪事は働かない。


この「大かむろ」像の廻りに倒れてる小さい連中も、ビックリさせられた人達なんだろうね(笑)。

水木しげるロードと島根半島の山並

↑そろそろ駅前から並ぶ建物が途切れ、境水道の向こうの山々(島根半島)と、最初の交差点(カランコロン通り)が見えて来る。

お次は、縦長型・椅子状の台座に……↓

山わろ
拡大
山わろ」の「わろ」は、変換不能なので平仮名にしてあるが、「操」の「テ偏」部分を「ケモノ偏」にした字。
深山に棲み、エビ・カニが好物で、よく捕り、火であぶって食べることもある。
中国では「サンソウ」と音読み的だが、やはり山中にすみ蟹が好物。

時々、木曽の山中などで巨大な足跡が発見されていたが、文政(1818〜1830)の初めごろ、長さ三尺(約90センチ)ほどの藤の枝を編んだ巨大草履が見つかった。
樵(きこり)ですら姿を見た者は殆どない中、玉滝村の樵が、大竹で何か割るような音を聞いて遭遇した。

目は茶碗大に白光、顔はうす赤、巨大な体は真っ黒だったという。竹林に棲んでるのだろう。「山わろ」を害すると殺されたり病気になると言われるが、この樵も何日も寝込んでしまった記録がある。

↑これは半円状(下向き)に繰り抜いた台座。上に乗ってるのが「すねこすり」。よく見ると……(拡大)→
猫チャンだね!顔見つけるのに時間かかった(笑)

雨ふりの狭い夜道など、歩きにくい条件のそろった道を急いでいると、犬のような物がまとわりつき、転びそうになる。が、足元には何もいない。また走ると……を繰り返す。
すねこすり」は岡山県あたりによく現われたが、奄美や鹿児島でも、股の下をくぐって魂を抜いたり、性器をダメにする妖怪がいて、よく出る場所では足をはすかいに交えて歩くという。

……そう言や昔、岡山で新幹線に乗り遅れた事がある。わりと余裕を見て駅に向かったつもりだったが、到着がすごく遅れた。

周囲の人通りがすごく遅いの(^_^;)。実は全員「すねこすり」だったのかな(ちなみに、他の都市に比べて、特に東京が急ぎ足って事もないよ(^^ゞ)。

ところで、「すねこすり」は、境線の「高松町」駅の妖怪駅名「すねこすり駅」にもなっている。
来る途中に見た駅名版→

境線、各駅名
米子
博労町
富士見町
後藤
三本松口
河崎口
弓ヶ浜
和田浜
大篠津町
米子空港
中浜
高松町
余子
上道
馬場崎町
境港

←「釣瓶落とし」。これも散らばる島の上にあった。

名前は、井戸に「はね釣瓶(つるべ)」が出来た頃、急な落下の様子を連想して付けられたのだろう。
が、「釣瓶落とし」が出るのは大木で、大きな頭が急落下し、夜道の怖さを助長させる。京に多く、ついで近畿・四国・九州に出るともいい、亀岡市では榧(かや)の木から出て、
「夜なべすんだか、釣瓶おろそか、ギイギイ」
などというので夜は誰も通らなかった。
杉の大木の場合や、首が5〜6個落ちる場合もあり、落下した大きな頭でゲラゲラ笑って、通行人を驚かす。
京では、空腹になるたび、人を食べたともいう。


その次「鍛冶媼」。縦長型の洞窟状の中にあった→

鍛冶媼」は狼に女の霊が乗り移った妖怪で、土佐(高知県)の鍛冶屋の妻が、刀の代金を取りに夜道を出掛け、狼に取り巻かれて食い殺された。
妻の霊は狼に乗り移り、旅人を食い殺すようになったが、一作という者が白毛の狼を殺したところ、被害が出なくなったという。

但馬(兵庫県)では、夜道を狼の群れに追い詰められた山伏が大木に登ると、狼らは仲間の狼を踏み台に、何頭も次々と乗って山伏に迫り、一番上に「金の尾の五郎太夫婆」という大きな狼が乗った所を、山伏が脇差で切りつけると、狼の山は崩され、散り散りになった。
後で山伏が「金の尾村」の「五郎太夫」の家をたずねると、老母が大怪我をしていたという。

←「輪入道」は、散らばる島型の台座の上にあった。

これは京都の東桐院通りを日暮れ、山の方へ恐ろしい勢いで駆けのぼる妖怪で、見た者は魂を失う。

ある時、姿を見ようと、女が戸の隙間から見ていると、ごうごう不気味な音をたて、恐ろしい顔の車(燃える車輪の中央に坊主頭の顔がある)が、引き千切った人間の足をぶら下げて走り、
「俺の顔より、自分の子を見ろ」
と叫んだ。女が我が子を見ると、子の足が引き千切られていた。

が、家の入口に「此所勝母の里」と書いた札を貼れば近付かないとも言われる。

車輪の妖怪で、見ると祟る点などから、水木しげる氏は、江戸初期に近江に出た「片車輪」との類似を指摘している。
私はさらに、母親の好奇心から子供の体を引きちぎられる点など、「幽霊滝の伝説」にも似てると思う。
そういえば、幽霊滝の女も「お勝」であった。

↑ブロンズ像の背景にチラ見える通り、「輪入道」と、その次の「河童」の間には、「水木ロード」とクロスする「カランコロン通り」との交差点が入る↓

→水木しげるロード、↑カランコロン通り(パノラマ2枚)



<水木しげるロード2・南側「しげぇーさん通り」まで、1>



↑「水木ロード」全体。
交差する通りは、このあとも「しげぇーさん通り」「もくもくれん通り」「おやじ通り」「べとべとさん通り」「なんじゃもんじゃ通り」と6本ほどあり、全部が水木しげるネタのストリート名になっている(笑)

一部拡大→
次は、左「カランコロン通り」から、右「しげぇーさん通り」の間のブロンズ像を見る。

最初に登場するのが、交差点を越えてスグの「河童」。
山頂型の台座に2匹向き合って、仲良く座っている。↓

河童」は、「ガラッパ」でも言った通り、全国各地にいて、東北では現在でも目撃情報が多い。
北海道で「ミンツチカムイ」、四国で「シバテン」、九州で「ひょうすき」、他に「水虎(すいこ)」「河伯(かはく)」など、呼び名は様々だが、水に関係し、相撲・胡瓜(夏野菜)・人間の肝・尻子玉が好きなど、共通点が多い。

強烈な臭気の屁を放ち、小雨のふる夜などに、子供の声で人の名を呼び、水に落ちた子を助けようとする人を、大石のような重さで水中に引きこむ。
捕らえた者は、子供でも牛馬でも、高位の武士さえ、尻の穴から臓腑を取る。また、茄子・胡瓜など盗み、畑を荒らすので、荒神とみなして祀る村もある。

享和(1801〜1804)のころ、水戸浦で漁師の鰯(いわし)網に4〜5匹捕獲され、背丈三尺五寸あまり(約1.05メートル)、重さ十二貫(約45キロ)くらいだったという。


ここに、「030・水木しげる氏顕彰像」が入る。小さいコーナーにもなっている(^^ゞ。
さっき既に述べたので、先に進もう。

←「袖引き小僧」は、山頂型の台座にあった。
↑境線「三本松口」駅の妖怪駅名でもある。

米子
博労町
富士見町
後藤
三本松口
河崎口
弓ヶ浜
和田浜
大篠津町
米子空港
中浜
高松町
余子
上道
馬場崎町
境港

袖引き小僧」は、 夕暮れの道で、人の後ろから着物の袖を引くが、振り向いても誰もいない。
又 歩き始めると、また袖を引く。特に恐ろしい姿も、悪さもせず、ただちょっ かいを出すだけの妖怪で、昔の埼玉地方によく出た。


続きは次回(^_^A)。今回は最後に、妖怪グッズ・グルメ編(笑)をお届けしよう。

←「白(さつま芋)=」「ミックス=鬼太郎」「黒(イカ墨と黒ゴマ)=」という、霊気ゆらめくソフトクリーム(笑)。
↑「一反もめん焼」(爆)

上記は実際のほんの一部。いやもぉ、この手のアイディア商品の種類と言ったら、その豊富さ尋常じゃない!!(^^;)
水木ロードじゅう、ズラ〜〜〜〜!!!と、こうしたアイディア溢れる妖怪グッズが、所狭しと権を競い合うて、エンエン続いちょーますけん!(笑)

というわけで、次回もこの続きをば(^^ゞ。

<つづく>

2011年01月23日
 
     





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