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「城主のたわごと」2006-09(松戸編・神田編・箱根編)2
<蒼庚斎さま 2006/09/16(Sat)
00:18>
曽我物語、楽しんでいただけましたら、また駿豆相にお出での際には、関連史跡&伝説地などお出で下さい。
クライマックスの夜討ちの舞台となった伝承地には、白糸の滝や音無しの滝、頼朝の駒繋ぎ桜とか、なかなか観光に良い名所がありますし、伊豆も海の幸あり、古寺も多しで、ドライブにも楽しめると思いますよ。もちろん、小田原や箱根や虎御前の大磯も。
曽我物語のストーリーの史実性はさておき、御霊信仰や唱導芸能、いわゆる霊験記云々の類が発展したものなんでしょうね。そう考えると、伊豆に多い頼朝伝説の流布にもかぶりそうだから(伊豆山や三嶋との三所権現つながりもあるし)、やっぱりこたつ城主様が仰られるように、このあたりの人物イメージが相互に影響しあって創造されてきた可能性はあるかもしれませんね。
曽我兄弟信仰の遺跡が登場するのは、その物語の普及がかなり広まった後のはずでしょうから、それほど古いものは無いのかな、と思っています。伊東氏や曽我氏の遺跡は別として。
その中でも比較的古い箱根・芦ノ湯の「曽我兄弟の墓」や湯本茶屋の正眼寺の五郎地蔵なんかは、鎌倉後期の作ですが、いずれも箱根の地蔵信仰遺物に後世の曽我兄弟追慕を仮託したもののようです。
あ、でも、高野山奥の院の参道にある曽我兄弟の墓(五輪塔二基)は、鎌倉時代のもののようです。
<YORIさま 2006/09/16(Sat)
22:15>
こんばんは〜(^。^)
「たわごと」読ませて貰いました(^^♪
松戸にはお花見が出来るいい所があるんですね。桜祭りで子供達が背負っているペットボトルの写真を見て、なんだかとても微笑ましく感じました(^。^)
神田明神は本当に広いですね。全部回ると時間が相当かかりそう…(^^ゞ(笑)
今回もこたつさんの「パノラマ」が効果を発揮していて、全体像が良く分かりました(^^)v
箱根訪問も楽しく読ませて貰いましたよ〜ヽ(^。^)ノ
曽我兄弟の仇討ちも私もあまりストーリーを知らなかったのですが、こたつさんの説明で良く分かりました(笑)
そう言えば、三重の亀山城を訪ねた時に「元禄の曽我兄弟」と称された「石井兄弟の仇討ち」の事を思い出しました(^。^)
http://www.eonet.ne.jp/~yorisan/newpage50.htm
昔は親を殺されたら兄弟が一つとなって仇討ちする事が多かったのでしょうかね(笑)
話は変わりますが、先日の13〜15日に黒部方面に旅行に行きました(^^♪
http://www.eonet.ne.jp/~yorisan/newpage234.htm
黒部峡谷の鐘釣駅で「足湯」を見つけて入湯して来ました(笑)
『さて次回はどこで足湯に入ろうか』と今から楽しみにしています(笑)
<こたつ城主 2006/09/16(Sat)
23:46>
>蒼庚斎さま
史跡や伝説地などへのご案内ありがとうございました。
箱根は今回、有名な旧街道沿いの石畳の散策路など行けまして、ちょっと楽しむ時間を延長できました。やはり二泊すると余裕が出ますね(^^ゞ。
お話に出た「虎御前」が、曽我物語の伝承者のようですね。仇討ちを志すために、妻を娶るといった一般的な生活を捨て、遊女の虎御前に情をかけた……。静御前や巴御前など、この時代の白拍子の話も例示事項として出てました。
そういや平家物語も琵琶法師によってでしたね(^^ゞ。当時は語り=慰霊なので、宗教的な役割を帯びつつ全国に伝播した事を思えば、各地で相乗しあっても不自然ではないですよね。
と言っても、箱根にも龍神伝説を起源にした宗教母体があるので、比丘尼や巫女などを通して、鎮魂・御霊のスタイルが地下には在ったのかもしれませんが。
伊豆や鎌倉における人物イメージと言えば、曽我物語は鎌倉の御家人が次々と登場して、役者が出揃うために場面展開を増やしてる感すらあります(笑)。
あと、やたらと接待シーンが登場しますねっ(^^ゞ。
そうそう、国道一号線沿いの曽我兄弟の墓。最初に箱根入りした時、ご案内頂いたんですよね〜(^^ゞ。あの時はありがとうございました♪
いつもあの道路を通る時、一度降りて写真を……と思いながら、その機会を見逃してます。
>YORIさま
おおおお、「城主のたわごと」お読み下さってありがとうございます〜!
桜は今どこでも増えてるんでしょうが、松戸周辺はその季節どこでも桜が咲いてて、目に楽しいです(^^)。マイホームタウンなので家族連れも多く、祭りの時は、子供向けのくじ引き商品が特に毎年楽しみです(笑)。
神田明神は毎年必ず行くので、その都度ちょっとづつ紹介して行こうかな〜と思ってたんですが、それやってると「関連URLだらけ」になるな〜と、まとめて見たのですが、そしたら膨大な文章が……(汗)。。メインはやっぱり平将門かな〜知名度的に(^^ゞ。
亀山城の石井兄弟敵討跡、拝見しました。
うんうん(笑)特に江戸期は仇討ちが多くて、そのたびに「元を辿ると曽我兄弟」って話が必ず出て来るんですよねっっ(^^;)。。そうだYORI様とは、今年の正月ドラマに絡んで「鍵屋の辻」の話をしましたよねっ(笑)。これにも「日本の三大仇討ち(曽我・鍵屋・忠臣蔵だっけな)」って冒頭が必ず曽我物なんだ(汗)。
で、そうそう。鍵屋の辻(テレ東「徳川三代の陰謀」)を見た時も「妻の弟の仇討ちに自分(荒木又衛門)が出て行かなければどうのこうの」って長いこと喋る下りがあって、「そんなにそれが当たり前なのか(^^;)」と驚いた覚えが(笑)。殆ど別々に暮らしてるんだよね確か(^_^;)。。
こういうのも元を辿ると曽我兄弟が根本なんでしょうね〜。前例とは恐ろしい。
黒部に行かれましたか〜、おっ黒よんダムですね〜あーー懐かしっ。子供の頃行きました。 ここにも足湯が(笑)。はい、じゃまた寄らせて頂きます〜(^^)。
<蒼庚斎さま 2006/09/18(Mon)
21:45>
こんばんは、こたつ城主様。
連休はどこかお出かけになられたのでしょうか?
私は職場シフトですので関係ありませんが、昨日は台風接近のため急遽お休みでした。
で、久々に市立図書館に行ってきたのですが(最も安価な過ごし方ですね・・)、その折、『箱根神社大系』と『箱根町誌』をパラパラと見てきました。
まあ、どちらもかなり前の発行で、大系に至っては戦前の本なのですが、興味深く思ったのは、虎御前を自称もしくは後世に仮託された女性たち(仰るような比丘尼や、漂泊宗教者など)には、善光寺系の女性宗教者らも少なくなかったとか。仏教の女性軽視は当時もあった訳ですが、その中でも善光寺においては、比較的女性救済の道が説かれていたというか(まあ宗派に固定されない大らかさにもあるのかもしれませんが)、受けが良かったようですね(なんちゅう曖昧な言い方だ)。
もちろん、中世後期から近世に至っては、芸能関係や遊女など(都市以外では線引きもあやふやですが)にも、好かれたキャラだったと思います。
この人物が実際に存在したかどうかは別として、物語中における虎御前と、流布を果たした"虎御前"があってこその曽我物語であったのだな、と思いました。
そうそう、比丘尼ですが、今の箱根関所跡からもうすこし三島側に行った湖畔近くの地区が、中世芦川宿にあたる箇所です(江戸時代の箱根宿とは異なる場所です)。ここでは、箱根権現に奉納する杓子(安芸・厳島神社の縁起物と同じ)などが産業で、権現系の比丘尼達もこのあたりに住んでいたそうです。
ちなみに、まっぷるではここ。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.1.28.4N35.11.5.7&ZM=10
今は、芦川宿の痕跡は道筋と駒形神社くらいしか残っていませんが、江戸時代の石畳道(ここから山中城〜三島へと下る)と杉並木が、観光客にも殆ど知られず、良く残されています。
話がちょい逸れてしまいましたが、また箱根方面お越しの際にはご一報下さると嬉しいです。ここ3年ほど石和もご無沙汰ですし、会食など(箱根のワカサギ定食でも如何でしょう〜)したいものです。
<こたつ城主 2006/09/19(Tue)
16:56>
>蒼庚斎さま
連休は〜〜〜(>_<)。。亭主の仕事が終わらず(家で続行:汗)、結局ちょっと車を出して、買い物&買い食いで終わり!(笑)
いいんだ眠かったからよく寝たの(負け惜しみっ)。
>その中でも善光寺においては、比較的女性救済の道が説かれていたというか
それそれ!(笑) 虎御前が善光寺に辿り着くラストですよね。私も実はちょっと興味深く思いました(^^)。
>善光寺系の女性宗教者らも少なくなかったとか
あ〜なるほど〜〜〜〜、うん納得(^^)。
というのも、長野戸隠の「鬼女紅葉」伝説が、話自体は全然違うんですが、女性の得度と善光寺(と北向観音)に絡んで、長い物語を形成してます。
戸隠に伝わる鬼女紅葉の物語:http://www1.ocn.ne.jp/~pia/momiji.htm
ざっと概要を言うと(長いので(^^ゞ)、奥州会津に住む伊豆の流人の家系が第六天に祈って授かった紅葉(女)が都を落ちて、戸隠で平将門の家来の一族達と結託し(操り)、平貞盛−維茂という将門の仇敵の家系と戦って敗れる話です。善光寺は最後に、紅葉の手下の女が逃げる話で出て来ます。
道を誤ったとか立場的に報われにくいとか、そういう宿世をもった女性の、見ようによっては武勇伝……でしょうか(笑)、そういう物語の形成に善光寺が一役買ってたかもしれませんね(^^ゞ。
曽我物にしても戸隠伝説にしても、話の長さや構成の複雑さから言って、土地のただの素朴な伝承の粋を飛び出てますよね。仰る通り、芸能や遊女など漂泊者が、次々と話を継ぎ足していくなど、「流布」の過程が興味深いですよね〜(^^)。
箱根に関する追加情報ありがとうございます(^^)。
ふ〜ん(゚.゚)。芦ノ湖のすぐ南ですねっ。前はこういう話を聞いても地理的に「さっぱり」だったのですが(笑)、この頃はかなり判って来たので、今度行ってみたいと思います〜♪
あとワカサギ定食ねっ(笑)。今回は定食のメニューを出してる店とか、わりとゆっくり物色しながら移動したんです。ええ、またお会い出来たらいいですね(^^)。
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