<掲示板・議事録>

赤目四十八滝〜世界の童話と結婚観、3

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/11/25(Tue) 21:15>

いばら姫は、100年待ちます。
でも、彼女は、「おとぎ話の主人公だから」100年待つわけで、「現実の女にそんなこと期待すんなよ」と、ペローは言いたいんじゃないでしょうか(~_~)
・ ・・ま、当然ですけどね。



<こたつ城主 [関東] 2003/11/26(Wed) 18:38>

>のりちゃん様

いばら姫について質問。
これ一応「眠りの森の美女」と同じ筋(^^;)? 3人の魔女がお祝いに来るとか、針を触ったら寝出したとか(んなもん、毎日触ってるけど寝不足だっ!:笑)。←関係無さすぎっ

そいでそいで、嫁いだら人食い姑だった、の辺りはホント知らないんだけど、ちょっとここんとこ詳しく教えて(^∧^)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/11/26(Wed) 19:46>

ペローの「いばら姫」ですが、
・姫の誕生パーティに誘われなかった仙女が「つむで手を刺して死ぬ」という呪いをかけ、
・良い仙女が「死ぬ」と云う呪いを「100年の眠り」に変えてくれる
・王女は予定通り(?)つむで指を刺し、100年の眠りにつく
・100年目、王子様がやってきて、姫に口づけをすると姫は目を覚ます

という筋書きは一緒です。

で、こたつさん疑問の、「姫の親はどうなったの?」ですが、これは、良い仙女により、「城全体を100年の眠りにつかせた」と説明されてます。
つまり、姫の父王も母女王も一緒に100年間眠り続け、一緒に目ざめたんですね。

グリムはここでお話が終わってると思います。
ペローは、ここからまだ続けます。

目ざめた姫は、王子の国へ嫁ぐのですが、実は王子の母親は人食い鬼なんです。
そこで王子は、自分が妻を迎えたことを王妃に隠し、森の中に姫の家を建てます。
その間に、姫と王子の間には、二人の子供が生まれました。
そして、父王がなくなったので、王子は新しい王となり、初めて姫と二人の子供のことを公表しました。
しかし、新王が戦争で出かけてしまうと、母の皇太后は、料理人に、「上の子を料理しておくれ」と言うんですね。お約束。
しかし、料理人は、かわいい子供を殺すことができず、羊を料理し、「上のお子様です」と偽ります。
またしばらくして皇太后は、「今度は下の子を」と言うのですが、料理人はもう心得たもんで、今度は山羊を料理して、「下のお子様です」。
そして、最後に、皇太后が、「王妃を食べたい」と言った時は、雌鹿を料理しました。

ところが、そこで話が終わるわけはなく、ある日皇太后が森を散歩していると、食べたはずの王妃と子供達の声が聞こえてくるんですね〜〜〜。

怒った皇太后は、蛇や毒虫を樽一杯に用意させ、料理人と王妃・子供達をそこに落とそうとし・・・た時に王が帰還。

何も言えなくなった皇太后は、自分が用意した蛇の樽に自分で入り、自らの命を絶ったのでした。

なんていう話です。

一応ハッピーエンドなんですが、ペローはすごいなぁと思うのは、ここにこんな一文がつくんです。

「王子は母の死を悲しみました」

これだけで、妙に現実じみちゃいません(~_~)??



<ママちゃんさま [東海] 2003/11/27(Thu) 10:03>

ペローのいばら姫、のりちゃんさんの説明で「へぇ〜!」とトリビアになりました。
面白いですね〜。また読みたい本が増えた〜〜!!(一体いつ読むのだ?)



<こたつ城主 [関東] 2003/11/27(Thu) 20:02>

>のりちゃん様

で、「いばら姫」。途中まではオーロラ姫(眠れる森の美女)と一緒ですね〜(゚.゚)。
映画や童話で、100年の眠りから覚める時、王様と王妃さまがどうだったか、すっかり忘れてるです。そこのシーンあったかな。

ではでは、お城の中のちょうど80歳のオジイサンやオバアサンも、一緒に凍結されたんですね。起きたら美少女のままでした、なら話になるけど、相変わらずオジイサンとオバアサンでした、なんですねっ。

でも、そのころ年金制度が改正されてて、年金が下りなくなっちゃってたら……。
う〜ん、バカなこと言ってるよなぁ(爆)。

で、肝心のペローの方ですが、そうそう、その先を知らないです。
何か「原作では、誰かから逃れて隠れ住んだ」といった記述なら読みました。グリムだった気がする。
私はそれを読んで「もしかして、眠り姫と白雪姫って、1本の話だったのでは(゚.゚)」と思っちゃってたんです。うん、継母には違いないですね(伝説の国が違うのかしら。。)

でも毒リンゴは出て来ず、料理人が出て来るってトコは違いますね〜〜。
あと、孫は食べるのに、子供は食べなかったんですね(^^;)。何かその話を聞く限り、息子の王子には、自分のサガを隠してたって事かいな?

それからそれから、上の子が羊で、下の子が山羊、嫁が鹿ってのは……肉の柔らかさの順番ですかね(笑)?

>ある日皇太后が森を散歩していると、食べたはずの王妃と子供達
>の声が聞こえてくるんですね〜〜〜。

美女ではあったが、マヌケだったのネ(汗)。

しかし、蛇や毒虫を樽一杯ってのが、ちょっとよく判らんね(^^;)。(まさか、それごと食う気だったのか……)

>「王子は母の死を悲しみました」
>これだけで、妙に現実じみちゃいません(~_~)??

せっかく蛇や毒虫の樽に飛び込んで、命がけのギャグかましたのにね〜。(←違うって)
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/11/27(Thu) 20:20>

いばら姫の父母だけじゃなく、料理人とかも全員眠って起きるんですよ。
だから、お城は、姫が眠った時のまま。

「姫が起きたとき、戸惑わないように」という配慮だそうです。
過保護だなぁ(^^ゞ

>肉の柔らかさの順番ですかね
大正解!!!

「王妃を食べたい」といわれた料理人は、
「王妃ほどの肉の硬さの動物がいない!!」と悩むんですよ。
結構、細かいですね(#^.^#)

で、童話って、継母の話が多かったと思います。
「ヘンゼルとグレーテル」も、母親が継母ですしね。
シンデレラも継母。

なぜか「継父が子供をいじめる」って話はあんまりないですねぇ(~_~)

で、皇太后のずっこけギャグですが(笑)

今手元にある「ペロー童話集」では、「自殺した」となってますが、「びっくりして落ちた」となってるのを子供の頃読んだことがあるんです。
「びっくりして落ちた」だったら、本当に「ギャグ」なんですけどね〜(~_~)



<こたつ城主 [関東] 2003/11/28(Fri) 18:46>

>のりちゃん様

眠り姫が起きた時、台所で作ってた料理が、何の不思議もなくいきなり続きを開始したような覚えはあるんです(笑)。
しかし物質まで100年凍結されてたのなら、イバラは生える理屈はどうなるんだ(汗)。

「王妃と同じ肉の硬さ」は、どっかで聞いた覚えが……。
物凄く不遜なことを持ち出しますが、確か精進料理の話に出て来た覚えが……(^^;)。
あれも言ってみれば「魚肉類のニセ料理」ですからね(笑)。

継母はシンデレラもそうですよね。
考えてみれば、私ら子供の頃、継母物語ってのにずいぶん洗脳されたけど、これって現代の話としては、あまり一般的ではないですよね。
だから、結婚後の王子の悲しみに、初めて現実感を感じる次第で(笑)。

で、皇太后さまのビックリオチですが、やはりそれでは「教訓」にならないんでしょうね(笑)。
しかし自ら飛び込んだってのは、今で言ったら、立派なピカレスク・ロマン。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/11/28(Fri) 19:29>

継母物語は、日本でも確かいくつかありますよね。

鉢かづき姫とか、おちくぼ姫とか。

日本版シンデレラともいえる、「天福・地福」とか。

なんでか、継母は、冷たいとされてるようで(笑)
子供の頃、母親に怒られたら、
「は、もしかして、私は本当の子供じゃないのかも。もしかして本当の両親は、どこかの国の王様と王妃様かも!」
なんて考えたりしたもんです(^^ゞ



<こたつ城主 [関東] 2003/11/29(Sat) 18:33>

>のりちゃん様

継母ネタが多かったという事は、それだけ死別や子連れ再婚が多かったって事ですよね。
それこそ八雲は、日本の結婚には恋愛は必要なく、養子・養女縁組が基本だから、夫婦は兄と妹の関係だと言ってました。
幼い頃から養い親の元で育った「嫁」に比べると、後妻や妾上がりいうのは、家にとって馴染みの薄い存在なんでしょうね。
とは何も知らずに継母物語を聞かされて、どう受け止めたらいいのかホント判りませんでしたよね(笑)。

>「は、もしかして、私は本当の子供じゃないのかも。もしかして
>本当の両親は、どこかの国の王様と王妃様かも!」

あった、あった(^^;)。

「天福・地福」ってのはどゆのですか?



<のりちゃんさま [近畿] 2003/11/29(Sat) 20:59>

ヘルン先生の「夫婦、兄妹説」ですが、私もそれはうなづけるものがあります。

まず、夫婦のことを「いもせ」って言いますよね。
漢字にすると「妹背」です。
つまり、「妹兄」なんですよ。

あと、あちこちの地域で、「妹背島伝承」ってのが残っているのに気づきます。
つまり、「天から降りてきた兄と妹が」「罪人の兄と妹が」「両親に捨てられた兄と妹が」と、パターンはいろいろとあるのですが、とにかく、兄と妹が無人島にやってきて、その島の最初の夫婦となる、という筋書きです。

日本神話の最初の夫婦であるイザナギ・イザナミも言ってみれば、兄妹ですしね。「フギ」と「ジョカ」も兄妹になるんじゃないでしょうか?

さすがヘルン先生、日本の文学について造詣が深いです(#^.^#)

で、「天福・地福」です。
継母にいじめられる天福。継母の娘である地福。
継母は、天福には敗れた袋を、地福には丈夫な袋を持たせ、栗拾いにやります。
当然、地福の袋はすぐ一杯になり、天福のは全然一杯になりません。
地福の薦めで、天福が山のきこりのおじいさんに布をつくろってもらっていると、日が暮れてしまいました。
仕方なく、山小屋に泊めてもらおうとすると、その家の住人は山ん婆だったんです。
山ん婆は、泊めてあげる代わりに、頭にいる毒虫を退治するように言います。
天福が一生懸命とってやると、山ん婆は、小箱をくれます。

で、舞踏会・・・じゃなくて、お芝居の日、地福と継母は、一緒に着飾ってでかけますが、天福は留守番です。
ところが、山ん婆からもらった小箱には、はい、綺麗な着物が入ってました。

で、そこでお金持ちの息子に見初められ、天福は玉の輿にのりましたとさ。

羨ましがった地福は、綺麗な着物を着てみましたが、誰も嫁に欲しがってくれませんでしたとさ(T_T)
という話です。

ただ、日本の昔話が、シンデレラと違うのは、妹は、姉に対して、必ずしも冷たくないことです。

地福は、姉に特に親切にしたわけじゃありませんが、継母が、拾ってきた栗のうち、綺麗な栗は妹に、虫食い栗は姉に、と分けているのに、妹は、母親の見ていないうちに、姉においしそうな栗をわけてやったりします。

他のパターンでは、もっと積極的に、「一緒に栗を集めて苦労する」など、姉と妹は共に苦労します。

後者の場合は、最後は、姉も妹も幸せになり継母だけが不幸になるのですが、前者の場合、そんなに悪い妹じゃない・・・どちらかというと優しいところもある妹なのに、最後は不幸です。

それならば、まだ、意地悪なシンデレラの姉の方がまだ一貫性があるような気はしますけど・・・(^^ゞ



<北畠具顕さま [関東] 2003/11/29(Sat) 21:50>

シンデレラって、ディズニーだったかなんだかで
証拠の靴を割られた時に「はい、ここに片方が・・・」といって出してきたんじゃなかったでした?
結構いい性格のシンデレラだと思いましたです。
 
     



ホーム