<掲示板・議事録>

小泉八雲〜神田・根津オフ、1

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/09/19(Fri) 21:13>

ハーンの著作は、今4本目を読んでいますが、ここにきて、
「ちょっと、日本を褒めすぎでは??(^^ゞ」
と怖くなってきています(汗)

しかも、その作品は、ハーンが日本に対して幻滅を感じ始めたといわれる、熊本で書いたものなのです。

ハーンは、本当に日本に対しても、誰に対しても、その不満を人にぶつけたりしない人だったのかもしれません。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/20(Sat) 22:22>

>のりちゃん様

作家活動は、具体的には熊本から始まったように記憶してますが、私もその頃、日本をどう書き始めたのかな?と気になってました。
何しろイイとなったら、大した事ない玩具にまで、10倍の金を払ったという事ですから(^^;)、「好きになれるエネルギー」は凄いものだったと思います。
また好き嫌いに筋も通っていて、それが言葉の通じにくい家族にも、まだ物心ついて間もない子供にも、ハッキリと証言できるほど記憶に残っている事には驚かされます。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/22(Mon) 08:55>

ハーンの執筆活動は熊本で始まったのですね。
私が買った本は年譜がついてなくて、どの作品がいつ書かれたものなのかわからないんです。
しかも、解説がない(T_T)
別に年譜を買う必要がありそうです。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/22(Mon) 20:21>

>のりちゃん様

ハーンの執筆活動ですが、書き溜めた物を、かなり後になって発表する事も多かったそうです。
あ〜。年譜、私も欲しいです〜〜〜!



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/22(Mon) 21:38>

ハーンの年譜、探せばありそうですよね。
ごくごく簡単なものなら、新潮文庫の巻末についてますが、網羅されていないようなんですよ。

風邪気味なのもあり、本もなかなか進みませんが、読めば読むほど、ハーンに傾倒して行きそうですよ(#^.^#)



<こたつ城主 [関東] 2003/09/23(Tue) 22:19>

>のりちゃん様

ハーンの年譜は、前にここで列挙した、主だった著作しか私もわかりません(^_^;)。
あと本を選ぶ時に迷うのは、同じ作品が別の題名で紹介されてる事です。
これだと、ダブッてても買っちゃうと思うんですよ(汗)。

そういや私も2冊目を頼んだハズなのに、まだ来ません(^^;)。一雄氏の話をまだ読んでるからいいのですが。
ハーンを囲む世界は、何となく毎日触れてるといいんですよね〜♪
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/09/24(Wed) 07:58>

>同じ作品が別の題名で紹介

そうそう、翻訳モノだからしょうがないか、とは思うんですが、これ、困りますよね。

あと、エッセーの中から、物語だけを抽出して、一遍の作品として載せてる出版社もあるんですよ(^^ゞ
読んでみて、「あ〜〜っ!!これ、あのエッセーに入ってたのと同じ文章だっ!!(-"-)」と歯噛みしたのもありました。

しかし、
「敵の家来を懐柔して主を殺させ、その上で家来を殺す」
なんてことが、武士も行ったとしたら、ハーンは悲しみそうですね(^^ゞ
「不人情!」
って(~_~)



<こたつ城主 [関東] 2003/09/24(Wed) 22:09>

>のりちゃん様

そうそう。翻訳ゆえってのと、あと子供向けには平仮名入りだったり、検索ではね〜(^_^;)。

例えば、「食人鬼」と「人を食う鬼」。この辺りは同じ作品だと思えるけど。。。
「天狗の話」と「羽をおられた天狗」……同じか(^^;)?
「悲願達成」「願望成就」は同じ臭いけど、「月が欲しいという願い」や「玉の願い」、この辺りはどうか(^^;;)?
さらに……「葬られた秘密」「菊花の約(ちぎり)」「破られた約束」「氏神のやくそく」「まもられた約束」、ど、ど、どうするよ、これ(汗)。

>「不人情!」

どうもコレはね。子をいたぶる親、妻をいたぶる夫、親の墓を金にかえる子に対して飛び出た言葉のようですよ(笑)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/25(Thu) 07:49>

>「月が欲しいという願い」や「玉の願い」

内容知ってたら、「あれ?これは・・・」と思えますが、知らなかったら絶対違う作品だと思っちゃいますよね。

翻訳者のセンスもあるので、
「絶対原題通りに訳さなきゃダメ!」
とはいえませんが(^^ゞ
せめて、かっこつきで原題をそのまま載せてくれるとか(しても、多分、原題の方は覚えてないような気もするが)。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/26(Fri) 02:11>

>のりちゃん様

小泉八雲は、子供向けと大人向けでも分かれるし、今では「古典」ってぐらい古い時代の人なので(^_^;)、時代によって題名にも翻訳にも差が出そうですね。

でも確かに題名のみなら、全て原題を載せてくれれば区別はつきやすいんですよね〜。

ただそうやって出会えた翻訳が、「〇〇せざれば、〇〇のごとき、〇〇ならんや」とかだったり(^^;)。。ありがちっ(汗笑)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/26(Fri) 07:35>

翻訳って言えば、今回、いろんな翻訳を読み比べてみると、やはり、うまい下手はありますね。
教養文庫の「おとぎの国の妖精たち」と題された一冊の役は、すべて、「ですます調」で訳されているのですが、何かリズムが悪くて。

新潮文庫のもので読み返してみると、内容は同じなのに、文体でこれだけ違うもんか、とびっくりします。

ただ、新潮文庫の訳は、それこそ、、「〇〇せざれば、〇〇のごとき、〇〇ならんや」なんて訳も飛び出しそうなほど古いことがありますから、注意が必要ですね。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/28(Sun) 10:04>

>のりちゃん様

翻訳って大きいかもしれませんね。子供の頃読んでた少年少女文学全集で、あまり好きじゃない作品(フランス文学)が、実は全て同じ翻訳者の手によると気付いた事があります。

それにしても、八雲は決して日本語は流暢ではないのですが、ただ下手なのではなく、流暢で下品な意訳よりは、たどたどしくても丁寧な直訳を、遭えて選んでたようです。

我が子に対してすら「ですます調」は多く、夕焼けや虫など、好きな物を見付けるたびに家族を呼び出し、見せ終わると「あなたの遊戯の邪魔しました、御免御免」とか、厳しい平手打ちも容赦なく頻発したそうですが、「あなた悪いのためです」等と説明したようです(笑)。
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/09/29(Mon) 07:53>

たどたどしいけど、上品で丁寧に。
というのは、とても大事かもしれません。
ハワイへ旅行した時、アメリカ人夫婦と知り合ったのですが、ご主人の方は明るくきさくで、私に、アメリカのスラングを教えてくれようとしたんです。
そしたら、奥さんがすっごくすっごく怒って(~_~)
「まじめな女性にそんなことを教えるなんて、あなたは悪いアメリカ人だ!!」
って(^^ゞ
そのご夫婦とは、年に一度、クリスマスカードをやりとりするだけの関係になってしまってますが、そこに添えられるメッセーじは、変わらず、「丁寧で上品」です。
言葉には、人柄がでますね。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/29(Mon) 18:13>

>のりちゃん様

スラングってのは、下品でも翻訳上どうしても必要なようで(^_^;)、ハーンは日頃は家族に禁じておきながら、一雄への授業中、「これに相応しい言葉は何だろう」と質問し、親子で頭を寄せて、ああじゃないかこうじゃないかと相談したあげく、一雄が「箆棒奴?」と言ったら、「そう! それです!」と膝を打って大声で笑ったという話がありました(笑)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/29(Mon) 19:47>

>「箆棒奴?」
って、なんて読むんですか?
へいぼうど?
ハーンは、どんな英語を、こう訳したんでしょう。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/30(Tue) 20:17>

>のりちゃん様

>>「箆棒奴?」

私ものりちゃんに聞かれるまで知らなかったです(爆)。
普通ならフリ仮名ふるような漢字でも、ふってない事が多くて(^^ゞ。
で、検索したら「べらんめぇ」と出て来ました。おおっ! こんな風に書くんだ! 知らなかった。。。(^^;)

「knaves」とありました。
当時の字引では「童児、僕、不正直なる人」とあるそうですが、ハーンはこうした例に出会うたび、事毎に「駄目の辞書!」と怒ったそうです(笑)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/30(Tue) 21:13>

>「べらんめぇ」

どどど、どうやったらそう読めるんでしょうか(~_~)?
「knaves」
私が持ってる英和辞典では、「ごろつき」って訳してました。

・・・思うんですけど、まわりくどいけど、チェンバレンが訳した英語の「古事記」を、ハーンが日本語に訳したのがあれば、すっごく読んでみたいです(#^.^#)



<こたつ城主 [関東] 2003/10/01(Wed) 19:32>

>のりちゃん様

>>箆棒奴
>>「べらんめぇ」

すいません、間違えました。「べらぼうめ」でした(^^ゞ。
検索した時に混同しました。でも元は同じなんでしょうかね(笑)。

古事記と言えば、ハーンの本をいろいろ検索して見ると、チェンバレンとの比較について書かれてる物もありますね。ハーンが古事記を翻訳したら……どうなるでしょうね(^_^;)。
 
     



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