<掲示板・議事録>

小泉八雲「日本の面影」、2

     
  <朝川 渉さま [地球外] 2003/08/10(Sun) 18:40>

たみい様のところから来ました。たぶん初めてだと思いますが、そうでもないような。この頃もの覚えが悪くて。
トップのこたつむりを幾度もみて、「良い絵だなあ」と常々うらやましがっております。私もカタツムリHPなので。

小泉八雲にちなむ本はずいぶん前に読んだのですが、教育勅語が大好きだったようですね。そういえば、中学か高校の英語で習った、のっぺらぼうの怪談だけは今もうっすら覚えています。
そば屋がふりむいて「こんな顔だったかい」。



<たみいさま [東海] 2003/08/10(Sun) 23:40>

朝川さんの所から来ました(笑)。

こたつ城主さま、
>今回はメモ取ってたのですが、咄嗟の時に役立ちそう

私もメモりました。不確かだけど。。

family register、  入籍
family to support、 扶養家族
consideration、   思いやり
not complain、    不平ではない



<のりちゃんさま [近畿] 2003/08/11(Mon) 08:17>

>そば屋がふりむいて「こんな顔だったかい」。

澁澤龍彦によると、このプロトタイプは、「捜神記」に既に見えるんだそうです。

ある男が夜道を馬で走らせていると、不思議な化け物が。
その姿は、兎のようで、目は鏡のよう。
それが馬の前で跳んだり跳ねたり。

男は驚いて気絶してしまいました。

ようやく息を吹き返して、また道を行くと、そこに男が。

「恐ろしい化け物に会いました」
「それは、こんなだったかい?」

男の姿は、鏡のような目をした兎の化け物に・・・!!

・・・って、怖いですか(^^ゞ?この化け物(大汗)

ハーンの作品で、「日本人の微笑」という文章があります。
それは、確かに、「西洋人は日本人の心を知らずして、日本人は不気味だなどというが、違うのだ」ということが書いてあります。

このあたり、日本人たる私が、「そうだったのか!」と思ったぐらいで(^^ゞ

ハーンの日本人を見る目の温かさを感じます。

そういやぁ、ハーンも所謂、霊感体質なんでしたね。
イギリスにいたころ、よく幽霊を見たとか。



<こたつ城主 [関東] 2003/08/11(Mon) 16:36>

>朝川渉さま

ようこそ、はじめまして(^^)。たみぃ様には、いつもお世話になってます。
「かたつむり行進曲」さん……。孫市さまの所にリンクされてますよね?
トップページは当初「時々変えよう」と思ってたんですが、面倒なのでそのまんまでして(^^ゞ。

「教育勅語が大好き」(^^;)! 今では誤解を受けそうな表現ですが(汗)、当時の無邪気な日本が好きだったのでしょうね。
のっぺらぼうは、小学校の先生が読んでくれて初めて知った話です(^^)。ドラマでは、文楽(人形)劇で演じられてました。


>たみい様

又、たみぃ様の所からお客様が(^。^)。へい、らっしゃい!(笑)

>family register、  入籍
>family to support、 扶養家族
>consideration、   思いやり
>not complain、    不平ではない

おっ、こゆのは全然耳に入らなかった(^^;)。

simplicity(単純)
warm(温和)
kindness(親切)
unique(ユニーク)
superstition(迷信)

この辺りは繰り返し言ってて、チャキリスの発音も良くて覚えました(^^)。

>不確かだけど。。

だいじょぶ。東方賓従者さまが添削してくれる(^。^)。←おい



<こたつ城主 [関東] 2003/08/11(Mon) 16:37>

>のりちゃん様

「捜神記」って何ですか? 「既に」と言うと、古代の文献ですかね。
何しろイザナギ・イザナミに興奮して来ちゃった人ですから、ドラマの横浜人が「日本のモンなら何でもイイちゅう所がある」とは評してますが、その惹かれる部分の根には、日本のかなり古い部分に通ってるのかも(笑)。

しかし、兎の姿で目が鏡とは(・・;)。。(私は、のっぺらぼうより怖いです:汗)
「のっぺらぼう」は子供の頃は怖かったです。ホッとした所で又……というのがね(リングもこのパターンだよね:笑)。
でもハーンは「ベリー・インタラスト」だと大笑いしてました(笑)。人間の仕業でなく、動物の仕業という所がいい、と。ニューオリンズには動物の幽霊は無いそうです。

「ほほえみ」についてもエピソードがありました。西田の妻が夫に書いて貰った手紙(英文を平仮名で書いた物)を読み上げるのですが、「まいはずばんど、いず、しっく」と笑いながら言うのを、ハーンが驚くんです。
これは英語が判らなかったからなんですが(笑)、「悲しみを人に押し付けないのは素晴らしい」とベタ誉めでした。

でも殆どの外人は「嬉しい時に泣き、悲しい時に笑う、日本人は欺瞞だ」と気味悪がったんですよね(^^;)。ハーンは始終、こうした西洋人から日本を庇ったのでしょうね。

>イギリスにいたころ、よく幽霊を見たとか。

あの時代の西洋で霊体質ってのは……生き難かったでしょうね(^^;)。
 
     

     
  <北畠具顕さま [東海] 2003/08/11(Mon) 20:06>

階段で一番怖かったのはろくろ首の話です。
袖に喰らいついて話さなかったくだりは本当に怖かったです。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/08/11(Mon) 22:37>

「捜神記」は、中国の不思議話集ですね。
平凡社ライブラリーから出てたんですが、絶版になったようで、どっかの店頭に残ってないか、と捜してます。

千宝という晋の時代の歴史家による一応「小説」という分類になるようです。

中国の怪奇物は、この「捜神記」を下敷きにしてることが結構あるみたいで、日本の怪奇物も結構影響受けてるかも?

「ほほえみ」は、本当ですね。
べた褒めしてますよね。

多分、それは、それだけ、「夫の病気などの際微笑む日本人」を不気味だと感じる西洋人が多かったということなのだろうと思います。

ハーンのお姉さんも、霊感があったと聞いたことがあります。

二人で、同じ「幽霊」を見た・・・なんて話が残ってるとか。

イギリスは、幽霊を大事にするじゃないですか。
そういう文化では、幽霊を見ることは、怖いことだけではなかったのかもしれないですね。

・・・私はやっぱり怖いけど(^^ゞ



<朱天さま [東海] 2003/08/11(Mon) 22:49>

>具顕さま
突っ込み待ちですよね。流しちゃ寂しいですよね。
階段ってなんでやね〜ん。(^д^)ノ☆(/゜凵K)/



<こたつ城主 [関東] 2003/08/12(Tue) 18:57>

>北畠具顕さま

ろくろ首! これも懐かしいですね(笑)。
袖にぶら下げたまま旅を続けるんですよね(^^;)。永亨の乱の頃の話だそうですよ。


>のりちゃん様

今、「ろくろ首」を本で探したら、ナント「捜神記」も出て来ました(^^;)。ろくろ首について、「胴体を別の場所に運ぶと、首は二度と元に戻らない」と、この書に解説されてるんだそうです。知らなかった。。(笑)

と言う事は、日本の怪奇物が影響されてるのみならず、八雲もこの書の存在を知った上で、「ろくろ首」を紹介したワケですね。
元は中国の物語を紹介していたそうですから、そこで面白いと思った素地が、日本の怪談を選ぶ上でも発揮された部分はあったでしょうね。

ドラマでは、いかにも「初めて見る外人」に驚き騒ぐ様子が描かれてますが、実際松江に外人教師が来たのはハーンが初めてではなかったようで、でも前任者はキリスト教を生徒に押し付ける部分もあったそうです。
立場確保の経緯もあったにせよ、彼には多神教を重んじる気分が強かったのでしょうね。つい日本人を庇う気分の裏側に。

彼自身が霊感を持ってたかは判りませんが、「バク」の話にバクと直接対話をするシーンが出て来ますね。何らか不思議な体験と触れ合える感性を否定してない感じはします。
幽霊を大事にするってのは、島文化なんでしょうかね?(笑)


>朱天さま

>階段ってなんでやね〜ん。(^д^)ノ☆(/゜凵K)/

え〜っと、え〜っと、階段でころぶと「ろくろっ」と首が転げるの〜。(ほれっ、誰か続けて!:汗)
 
     

     
  <北畠具顕さま [東海] 2003/08/12(Tue) 19:55>

朱天氏
人の間違いをいじらないで・・・・・(笑)。急いでもいないのに間違う事があるのですよ。「階段」ではなく「怪談」です。

城主さま
後印象にあるのは「しゃべる布団」の話ですね。
「兄さん寒かろう?」「おまえ寒かろう?」
なんかかわいそうでしたね。
>階段でころぶと「ろくろっ」と首が転げるの〜。(ほれっ、誰か続けて!:汗)
続けなくて良いですっ(笑)



<朝川 渉さま [関東] 2003/08/12(Tue) 20:45>

>孫市さまの所にリンクされてますよね?
ええ、おかげさまで。20世紀からのリンクなので、足かけ2世紀になります。
>トップページは当初「時々変えよう」と思ってたんですが
個人的な願望としては、今のままが嬉しいですけど。

ろくろ首は神社の境内で見物したことがあります。何かの縁日だったと思います。上から吊すロープや滑車がまるみえなので笑えました。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/08/12(Tue) 23:13>

>いきなり具顕殿
>「兄さん寒かろう?」「おまえ寒かろう?」

この文字見ただけで、市原悦子の声で、このセリフが甦りました。

夏になると、「日本昔話」は怖い話をやりましたね。
語りの二人が上手いので、怖いこわい。

でも、「布団の話」は怖いというより、悲しい話でした。

ラストのシーンで、布団が階段から転げ落ちるんでしたよね(←しつこい(笑))

>こたつ様
ろくろ首も捜神記に出てるんですか。
読んでみたいんですよね〜。
中国の怪奇物って、なんか、あっけらかんとしてるんですよ。
でも、なかなか手軽に読めるものが出版されてなくて(~_~)

日本へやってきた外国人が、キリスト教観を押し付けたってのは、当然あったでしょうね。
絶対的な神様を崇拝してたら、それ以外は認められなくなって当然でしょうから。
そういう意味でも、ハーンって、すっごい変わり者だったのかもしれませんね。

で、そういえば、以前も、「島国と幽霊」の話をしましたっけね?
インドネシアも・・・って。

イギリス小説って、結構オバケがでてきますよね。
「ハムレット」がその代表でしょうか?

でも、ふと考えたら、フランスの「ドンファン」も、最後亡霊に取り殺されるんでしたっけ。

幽霊にもお国柄が出そうですね。

イタリアの亡霊は、なんか、すごく陽気そうだし・・・(~_~)



<こたつ城主 [関東] 2003/08/13(Wed) 20:38>

>北畠具顕さま

>「兄さん寒かろう?」「おまえ寒かろう?」

「鳥取のふとん」ですね〜。悲しい話でした。同じように、一家の働き手を次々と失う子供の話に「人形の家」がありますね。

>続けなくて良いですっ(笑)

え〜、こたつ頑張ったのに〜(^。^)。


>朝川渉さま

2世紀……そうかぁ、我々カタツムリは長生きですねぇ(違っ)。

>個人的な願望としては、今のままが嬉しいですけど。

おほほ(^。^)。サボリの口実には持って来いのご声援に感謝致します。

ろくろ首を神社の催しでやったのでしょうか? 首が胴体から離れてる奴でしょうか。それとも、ビロロ〜ンと繋がってる奴でしょうか(^^;)。



<こたつ城主 [関東] 2003/08/13(Wed) 20:39>

>のりちゃん様

あれ? 鳥取のふとんって、日本昔話でやりました?
そういや、夏にあまり見た覚えが無いかも〜。

そうそう。「人形の家」にも共通するのは、悲しみの中でも人を思いやる気持ちを失わない点ですね。怖い中にも「哀れ」が匂わないと、ハーンは取り上げなかったんだそうで。

>ラストのシーンで、布団が階段から転げ落ちるんでしたよね(←しつこい(笑))

これは……のりちゃん作だよね?(笑)
「兄さん、続けよう」「お前、続けろや」(←さらにしつこい:笑)
それとも、こういうラストもあるのかな?

>中国の怪奇物って、なんか、あっけらかんとしてるんですよ。

いや〜、久々にろくろ首を読んだら、全然焦らずに「胴体を離しておけばよいのだ」と言い出す辺りから、「この坊主の方がコワイ」と思いましたけど(^^;)、何しろそう人に思わせる「対処法」が書いてあるって所が中国だなぁ、と(笑)。

>ハーンって、すっごい変わり者だったのかもしれませんね。

キリスト教よりギリシャ神話って辺りまでは、文学者の感性でしょうが、ギリシャの神より日本の神と言い出す点で、相当の変わり者でしょうね(^^;)。
こういう事書いてたら、欧米に戻る気になっても無理だったかなぁ、とか(笑)。

>で、そういえば、以前も、「島国と幽霊」の話をしましたっけね?
>インドネシアも・・・って。

しましたねぇ(笑)。幽霊はキリスト教でも仏教でも否定されてるハズなんですが、そこに、あわよくば神の存在を見出す点が、多神教の国との違いでしょうかね。
 
     



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