<掲示板・議事録>

福井からの水路陸路、2

     
  <守天働児さま [東海] 2001/09/26(Wed) 18:38>

なるほど、年貢米ルートなどのお話ですか・・・
琵琶湖の形って、現在と昔とはかなり違っていたようですね。



<こたつ城主 [関東] 2001/09/27(Thu) 15:22>

>守天働児さま

年貢米ルート、お米はつくづく重いですからねぇ(^_^;)。琵琶湖は現在の形しか知りません。川も今とは随分違うのでしょうね。昔の姿が知りたいものです。



<テェタレさま [北陸] 2001/09/28(Fri) 00:55>

>こたつ城主さま

>地図で見ると、琵琶湖から淀川が見付からない(^_^;)。

淀川はですね、琵琶湖から出るときには瀬田川、その下流で宇治川、木津川とか桂川を合流する辺りから下流になって淀川って呼ばれるようになります。 江戸の頃なら伏見の辺りから川船が大阪まで通ってました。で、その客に物を売るのが「くらわんか舟」ですね。

>小浜からだと北川というのが見えますが、これが何処かで安曇川と合流するという事?「鯖街道」の名称は知ってましたが、ルートを確認した事がありません(^_^;)。

小浜から北川沿いに東へ行きます。途中、熊川宿なんて街がありまして、最近は昔の町並みを復元していたりします。この北川の上流から朽木村に抜ける峠道があります。これを越えて、朽木村から安曇川沿いに京へむかいます。安曇川の上流から途中峠(だったかな)を越えて、大原の辺りから京に入るルートです。
花折断層って断層沿いのルートなんで、川の谷が直線状で、峠もそんなに高くないのですよぉ。だからくねくね道を行くより近道なんでしょうね。

>むむ(*_*)、ちょっとこの辺り、船舶に詳しくないとわかりづらい話ですね。「喫水」とか「疎水」の説明をお願いします。

喫水線ていうのは、船のどこに水面があるかって線です。喫水が浅い船っていうのは、水面から船底までが浅い、つまり水から下の部分があまりないので、浅い所も進めるのですね。
高瀬舟など、川船は、喫水の浅い船が多いですね。そんかわり安定に欠けるんで、海に出るのは危険です。
海に出るには、キール(竜骨)がしっかりした船じゃないとだめです。

疎水つうのは、水路のことですね。明治時代に首都を東京に奪われた京都では、街の活力を呼び起こすために、琵琶湖からトンネルを掘って、水を京都に引き込んだんですね。そんで蹴上ってところで、この疎水の落差を利用した発電所を作って電気を起こして電車を走らしたんですね。ついでに船がこの水路を通れるように、蹴上の発電所の所に、斜面で荷物を上下させるインクラインを置いたのです。これが琵琶湖疎水です。
南禅寺の辺りの疎水は有名ですよね。絵になります。
この疎水、田辺朔郎さんって人が設計しました。
現在でも京都の人は疎水の水を飲んでます。京都市の水道水源なんです。

え〜、ながながと、すみませんでした。(笑)



<こたつ城主 [関東] 2001/09/28(Fri) 14:54>

>テェタレさま

おかげさまで、琵琶湖から淀川まで、地図で繋げて確認できました(^O^)! まず、瀬田川ってのが目に入らなかったなぁ(^_^;)。
「瀬田川→(今は天ヶ瀬ダムがあるけど(^_^;))→宇治川→淀川」ですね〜♪

「くらわんか舟」も調べました(^^)。食物を売る特権を与えられた舟だとか。「餅くらわんか」「酒くらわんか」って売りに来るんですね! *ワクワク*

小浜から京までは、北川を上中あたりに出て(スイマセン(^_^;)、ウチの地図ではそれぐらいしか確認できません)陸路で朽木(はありました(^_^;))。ここから安曇川。現在は367号線が通ってますが、川ルートだと、確かに途中が途切れる感じですね(^_^;)。大原から比叡山の脇を抜けて京のルートはわかりました。鴨川で合流ですね。

>喫水線ていうのは、船のどこに水面があるかって線です。

なるほど(^^)。水が無ければ進めませんものね。舟には非常に疎いのですが、その土地の水利を知りたかったら、水より舟を見た方が早いかもしれませんね(こればっかりは、表面からではわかりませんからね(^_^;))。
喫水の浅い船より、竜骨のしっかりした(というのは"太さ"かしら(^_^;))船じゃないと海に向かないというのは、荒波を乗り越えるのに……という事なんでしょうね。

琵琶湖疎水、見た事ありました(^_^;)。すいません。見た事無い人はこちらを。↓
http://www.asahi-net.or.jp/~kn9a-myby/kentiku2/sosui2.html
蹴上も出てました(^_^;)。しかし「何が疎水だ?」と思ってたんですが、水路を活用して電力を起こしたりするものなんですね。しかも飲料水になるほど綺麗な水とは……水ってスゴイ。

>え〜、ながながと、すみませんでした。(笑)

とんでもない(^^)。大変タメになりました。ありがとうございます。またお願いしますね。
 
     

     
  <テェタレさま [北陸] 2001/09/29(Sat) 00:56>

>こたつ城主さま

>「くらわんか舟」も調べました(^^)。

江戸時代には、伏見から船が出てたんですよね。坂本龍馬は伏見の寺田屋が常宿でしたから、この船にはよく乗ったみたいですね。

>現在は367号線が通ってますが、川ルートだと、確かに途中が途切れる感じですね(^_^;)。

えっつと「鯖街道」は、川沿いの「陸路」であります。説明が悪かったですね。安曇川も上流になると急流ですので舟は通えません。(笑)

>その土地の水利を知りたかったら、水より舟を見た方が早いかもしれませんね

川舟は川毎に特徴が違うと聞いたことがあります。

>竜骨のしっかりした船じゃないと、、、、

司馬遼太郎さんの本に、鎖国時代の江戸時代は竜骨を持った船の築造が禁止されていたので、千石船は外洋に出られなかったし、よく遭難した、ってありました。「菜の花の沖」だったかなぁ。

>しかし「何が疎水だ?」と思ってたんですが、水路を活用して電力を起こしたりするものなんですね。しかも飲料水になるほど綺麗な水とは……水ってスゴイ。

疎水があるおかげで、京都市は渇水知らずなんだそうですよ。



<こたつ城主 [関東] 2001/10/01(Mon) 15:27>

>テェタレさま

>江戸時代には、伏見から船が出てたんですよね。

伏見ってのは、現在「伏見区」のある伏見ですよね(^_^;)。いい加減「お子様地図」を離れた方が良いかな。

「鯖街道」って、陸路なんですね!(そういやそんな記述を見た記憶が……(^_^;))。ずっと水利の話をしてたんで、いつの間にか水路(所々陸路)って発想になってました。

川舟ってのはデリケートな作りなんでしょうね。大洋を渡る船にも小舟が取り付けてあって、いざ上陸となると、これらを利用しますものね。

司馬遼太郎さんは船や船上の生活をよく調べてましたよね。鎖国時代に竜骨船の建造を禁止したのは、遠出させないためなんでしょうね。

つい最近まで、よく洪水が出た地域に行くと、家の屋根に小舟が括り付けられてるのを見掛けたものです。そういや最近は、流石に見かけなくなったなぁ。現代ほど日本人が水から遠ざかっている時代って、他に無いかも。



<テェタレさま [北陸] 2001/10/01(Mon) 23:32>

>こたつ城主さま

こないだの宿題の「福井のお雑煮」。長年、地元で暮らすお二方にインタビューしました。(笑)お二人とも50代、女性と男性。海沿い育ちと街育ち。答えはほぼ同じでしたね。

まず、餅は丸、だいたい一つ。味は味噌。白味噌じゃなくて、味噌汁に使うような味噌だって。入れる具は、あまり無い。鶏肉とか、ブリとかは入れない。せいぜい蕪ぐらい。だそうです。

>いい加減「お子様地図」を離れた方が良いかな。

ネットでもマピオンなんて、便利な地図サイトがあるけど、私は等高線が入ってない地図はあまり好きじゃないです。(笑)やっぱ、5万分の1とか2万5千分の1がいいっす。

>川舟ってのはデリケートな作りなんでしょうね。

広島市可部に今でも川船をつくってる舟大工さんがいましてね。作業場を見に行ったことがあるんですけど、川舟は川毎に違うって言ってました。流れが強いところでは、舟を細くして、船首を上げるって言ってましたなぁ。

川漁師さんに言わせると、木の川舟は、グラスファイバーのものに比べて「ねばるからいい」のだそうです。舟がねばるって感覚がプロっぽいですね。

>鎖国時代に竜骨船の建造を禁止したのは、遠出させないためなんでしょうね。

大洋を航海できる帆船には、竜骨が不可欠です。これがないとキチンと風上に向かって帆走できないのじゃないかなぁ。千石船であれば、沿岸近くを走って、風が悪けりゃ風待ちしますからね。

>つい最近まで、よく洪水が出た地域に行くと、家の屋根に小舟が括り付けられてるのを見掛けたものです。そういや最近は、流石に見かけなくなったなぁ。

えっとね、私も、水戸の那珂川の近くで見ましたよ。結構よく水に浸かってた所だから、まだあるかも知れないです。

>現代ほど日本人が水から遠ざかっている時代って、他に無いかも。

そうですね。でも、私の場合、こないだの日曜に足滑らして川にどぼんでしたよ。遠ざかるどころかずぶ濡れです。(笑)



<こたつ城主 [関東] 2001/10/02(Tue) 19:24>

>テェタレさま

>こたつ城主さま

おおお〜(^^)。「福井のお雑煮」。インタビューありがとうございました!
海沿いも街も同じってのが、いかにも地元の味って感じしますね〜。丸餅は関西で四角が関東、とか言うけど、味噌仕立ても意外と多いですね!

>鶏肉とか、ブリとかは入れない。せいぜい蕪ぐらい。だそうです。

蕪は「かぶら」って読むんですね(^_^;)。でも、わりとアッサリした作りですね〜!

マピオンって、全体図の今どの辺を見てるのかわかると助かるんだけどな。あれって「右、上、斜め右」とか辿って行くと、何処まで行っちゃったのか、わからなくなる……なんてのは私だけ?(汗)

川舟、流れの強さに細身で抵抗を減らすは納得ですが、船首ってのは上部ですか。単純に、高めにして水の侵入を防ぐって事かな? 「舟がねばる」ってのは、木だと弾力(きしみ)があるからなかな。別の意味かしら。

竜骨の話、千石船で風を待ってるみたいな描写、昔よく作られた時代劇映画だとよく見掛けましたね、こういうシーン。そうか、大洋航行船にはあんな光景は無縁なんですね。

舟つき屋根、私は例によって信州でした。水戸の那珂川も水浸し地域でしたか。結構アチコチで見掛けてたと思いますが、いつの間にか消えてる風景って気がします。

>こないだの日曜に足滑らして川にどぼんでしたよ。

うひょ〜(*o*)! 風邪に気を付けて下さいまし。私もボートに転覆された事があります。見る見る水が入って来ちゃって、引っ繰り返って海中に孤立。もぉ大変!
 
     



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