<掲示板・議事録>

おしろいと水銀、1

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/09/05(Fri) 21:03>

美醜の感覚ってのは時代によりころころ変りそうですが、「色白がよい」とされたのは、平安時代も今も変らないようで。
残念(~_~)



<こたつ城主 [関東] 2003/09/06(Sat) 19:50>

>のりちゃん様

色白はいつの時代も持て囃された感じですね。江戸期は白粉に入ってる水銀だったかで、女性はみんな早死にしたと聞きます(^^;)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/06(Sat) 21:00>

おしろいに水銀の話はよく聞きますね。
早死にもそうだけど、肌がぼろぼろになっちゃったとか。
水銀は、金になるといわれたくらいだから、毒だとは思わなかったんでしょうね(^^ゞ



<石野真琴さま [関東] 2003/09/07(Sun) 22:59>

>粉おしろい
 粉おしろいについてちょっと調べて見ました。

@京おしろい(はふに)――鉛白
  京白粉の原料は炭酸鉛などの鉛化合物。
  塩基性炭酸鉛は、製法が中国から伝来したので「唐の土」とも
 呼ぶ。日本では京で盛んに製造されていた。

A伊勢おしろい(はらや)――水銀粉
  重量が軽いので「軽粉」と呼ばれる。別称:「汞粉」「白雪」
 「白霊粉」など、製品は紙上に採集、箱詰めして販売に出す

@の京おしろいでは鉛毒中毒となり、嬰児の死亡、ヒステリーなどの症状が出ます。

Aの伊勢おしろいでは、水銀中毒症が発症する事が予想出来ます。

 いずれも明治時代には製造中止になったはずです。

 ↓詳しくは以下のHPです。
http://members.at.infoseek.co.jp/tokimayo/jidai/osiroi.htm

 もっとも鉛化合物、水銀粉などの重化合物被膜は、非常に強力で簡単には落ちない良さがあります。江戸時代の事なので害があると解っていても、他に代替えとなる製品がない以上、仕方が無く使用していたのでしょう。

  もっともこのようなおしろいは、芸者や飯盛り女は使っていたでしょうが、普通の町娘や町民のおかみさん、武士の妻などはほとんど使っていなかったと思います。時代劇に出てくる芸者さんの白塗りがこれでしょう。もっともこの国の女性全員が、重化合物中毒症では、この国はとうに滅び去っていたかもしれません。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/08(Mon) 11:09>

>のりちゃん様

白粉でこたつが知ってる話は、胎内毒素で胎児が流産や死産した話なんですが、石野真琴さまの話では、これは鉛の方みたいね(゚.゚)。
あと、水銀か鉛か、のばすのに良かったとか聞いた事がありました。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/08(Mon) 11:10>

>石野真琴さま

わおっ。「おしろい講座」っ!(笑)

ふむふむ、京おしろいが鉛で、伊勢おしろいが水銀、とφ(。。)mメモメモ。←すぐ忘れそうだが(汗)

URLもありがとうございました(^^)。
水銀は平安時代からなんですね。伊勢のは鎌倉時代から、とありました(古代からだと思ってましたよ:笑)。

で、のりちゃんへのレスでも書いた通り、私はてっきり胎児に影響するのは水銀だと思ってたんですが、これは鉛なんですね(^^ゞ。
江戸期の女性と私が言うのは、確か大奥の女性の話を読んでだったと思います。が、武士階級ではなかったのですね?

何しろ、かなりの率でコレにヤラれて子供を死亡させたり、生めずに死んだとか、不妊症になったとか、白粉の害が強調されてました。
女性としては、かなりショックな内容でした(^^;)。わりと思春期の頃に読んだので。

そして仰せのごとく、白粉に健康害の原因がある事は、既に同時代としても多少知れてたとも書かれてました。仕方なく使用してたのでしょうね。
ただし確か、出生率の低さの原因の一つ、という具合には書かれてた覚えがあります。
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/09/08(Mon) 17:38>

>おしろい講座

石野様、ありがとうございますm(__)m

鉛も水銀も、どちらも体に悪そうですね(~_~)
そういえば、子供のころ、鉛筆の芯には鉛が混じっているなどという噂がありました。 それだけ、「怖い物」というイメージがあるんでしょうね。

そういえば、ハムレットの父王が殺されたのは、「水銀」ですよね?
科学的には、耳に傷がない限り、水銀を耳に注ぎこんだだけでは死なないそうですが・・・。
反対に言えば、その水銀おしろいを使う女性の肌に傷があったら・・・。
かなり怖いことになるんじゃないかと・・・。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/09(Tue) 13:20>

>のりちゃん様

子供の頃、鉛筆の芯を舐める話を聞きました(^_^;)。昔は色の出が悪かったんですねぇ。
ハムレットの父王は水銀でしたか。何か混ぜると傷が無くても体内に入ったのかな。怖いですねぇ(^^;)。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/09/09(Tue) 19:11>

ハムレットのナボナの毒ですが、科学的に検証すると、「あれで殺すのは無理」なんだそうですよ。

まず、耳から毒を入れても、前述のように傷がなければ体内に入らないってのと、あと、水銀の毒性は、意外と低いんだそうです。
もちろん、体に悪いことはものすごく悪いんですけどね。



<たみいさま [東海] 2003/09/09(Tue) 20:59>

石野さんは、何でも詳しいなぁ。。
白塗り、ですが、舞台を見て、いくら白塗りしても美醜って言うのは越え難いもんだなぁ、と思いました。。



<さま [関東] 2003/09/09(Tue) 21:42>

最近話題になっている水銀ですが、古代中国の不老不死薬の原料になっていたそうです。
秦の始皇帝についての記述「不老不死薬がもとで水銀中毒で死んだ」・・・ミもフタもない書き方ですよね。(笑)
薬のつもりで毒を飲んでいたなんて、悲喜劇ですね。
 
     

     
  <東方賓従者さま [関東] 2003/09/09(Tue) 21:44>

石野様が書いておられたレス見て思い出したのですが、以前東京大学や近辺の前田藩邸跡の発掘調査の時に、ある建物跡(藩主夫人達の館跡だったかも)から出土した便所跡(常滑甕)3つの内、建物の奥まったところにあった2つからは糞石(人糞の石化したもの。薬液で元の状態まで戻せます)に鉛が多く含まれているのが発見されました。
このことから玄関跡にあったもう1つが使用人のもので、奥の2つが館の女性たちが使用してたものと判別できたそうです。決定的だったのは、便所跡から(当時誤って落としたと思われる)高価なかんざしや笄が出てきた事だったようですが(笑)。

なんかこんな話ばっかでスイマセン。



<朱天さま [東海] 2003/09/09(Tue) 22:42>

私は水銀手に塗ったことあります。
といっても、昔の水銀式?の体温計が折れたのを触ってしまった
だけですけどね。母親にしばかれました(笑)
よーく手を洗って、なんかで中和するとかで
なにかつけられた気がします。あれはなんだったかな?
そもそも、水銀式?の体温計って本当に水銀入ってたんですかね。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/10(Wed) 18:49>

>のりちゃん様

ハムレットの毒は「ナボナ」と言うのですか。お菓子の名前だなぁ(笑)。
あれは創作だから、後で科学的に無理が出ても仕方ないのだけど、水銀に即効性が無いのなら、何度もに渡って入れてたのかなぁ(^_^;)。


>たみい様

白粉は、江戸だか室町だか(かなり大雑把(^^;))の前は、かなりの高級品だったそうです。生産が盛んになったんでしょうねぇ。
どうも顔に何か塗るのは抵抗が強くて(^^;)。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/10(Wed) 18:50>

>紫さま

>「不老不死薬がもとで水銀中毒で死んだ」

確かに実も蓋も無い書き方かもしれませんが(笑)、医学関連で史実を追うと、こうした記述は山のように出て来ます(^^;)。
特に唐の時代は凄かったようです。代々の皇帝の死因が殆どコレ、という時期もあった覚えがあります。


>東方賓従者さま

発掘調査の裏話、面白いです!(笑)
そういう話って、きれいに整えられた結果だけ聞く事が多いけど。

人糞なら鉛は残留してますよね〜。遺体と同じぐらい、いやそれ以上に最高の物的証拠かもしれません。発掘する時はまずトイレからですね(笑)。
時代劇でも昔は、使用人のファンデーションはやや濃く、奥様やお姫様は白くしてたようです。今はそうでもない感じがしますね。髪型や服装で変化をつけてる感じが……。
昔のトイレはよくウッカリ落とした物が多そうですよね。泥棒も下手なうちは、まず厠に忍び込んだとか(笑)。

しかし液をかければ元通りになる糞……(^^;)。



<こたつ城主 [関東] 2003/09/10(Wed) 18:51>

>朱天さま

こたつも子供の頃、水銀の体温計を割った事がありました。母が家事の最中で「そのままにしておきなさい」と言ったのですが、目の前で丸い銀色の玉がコロコロ転がってるのを見て、思わず何かでちょん切ったら、プチッと二つの玉に別れて「おおっ、神秘だ!」と感動しました(笑)。
ちょうどそこを母に見付かって、すごく怒られました。
アレは水銀だったと思うけどなぁ〜。
 
     



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