<掲示板・議事録>


     
  ツバ


<のりちゃんさま [近畿] 2001/11/12(Mon) 17:10>

人間の「唾」って、結構魔除け(?)作用があるんでしょうか。
眉に唾をつけたら、狸にばかされない・・・って話もあるし。
あと、俵藤太のむかでも人間の唾をつけた矢ではないと、刺さら
なかったし。
日本だけの迷信なんでしょうか?
殺菌作用が決めてなのかな?



<こたつ城主 [関東] 2001/11/13(Tue) 15:11>

>のりちゃん様

>人間の「唾」って、結構魔除け(?)作用があるんでしょうか。

言われてみれば……よく何か作業をする時、江戸っ子が両手に「ぺっ」と唾しますよね。潤滑に作業するためでしょうけど、主に「滑り止め」の作用があったんじゃないかな。
刀の「鍔(つば)」。あれも刀の「滑り止め」だし、椿(つばき)って植物。あれも昔は、椿油を用いて髪型を調えたんじゃないかな。殺菌という意味合いでも、刀は元々、人よりも悪霊を断ち切る道具だったらしく、人を殺すのには弓矢の方が有効だとか。椿油にも殺菌作用があったかしら? 語源が一緒なら面白いですね。
 
     

     
  鎧、兜の精神性と実践、1(←学者が書く本みたいじゃん:汗)


<のりちゃんさま [近畿] 2001/12/02(Sun) 09:03>

服を脱ぐっていう行為はなんだかすごく人を不安にさせるのかも
知れないですね。
武士にとっての鎧なども、「矢・刀除け」の他にも、精神的な、
意味もあったのでしょうか?



<こたつ城主 [関東] 2001/12/02(Sun) 15:55>

>のりちゃん様

>服を脱ぐっていう行為はなんだかすごく人を不安にさせるのかも
>知れないですね。

今は真っ暗な場所も少ないし、外で水浴びなんて事も滅多に無いですしね〜(^_^;)。

>武士にとっての鎧なども、「矢・刀除け」の他にも、精神的な、
>意味もあったのでしょうか?

兜なんてのは、防禦としてはあまり意味無いですよね(^^;)。精神的な意味より、飾り(見栄え)の意味合いはあったでしょうけど。刀は守り刀と言われるように、悪霊除けの役割があったんじゃないかな。



<のりちゃんさま [近畿] 2001/12/03(Mon) 09:14>

>兜なんてのは、防禦としてはあまり意味無いですよね(^^;)。

姫路城で、鎧兜の展示がしてあったんですが、私の感想は・・・。
「息苦しそ〜」でした。
戦国時代の日本は、戦にも作法があったと、この間教えてもらい
ました。
そういう日本の戦だから、兜も意味があったのかな?と思いまし
たです。
でも、鼻呼吸しづらそうだ、やっぱり(^^ゞ

>刀は守り刀

物部氏は、刀を振ることで、死者を生き返らせるなんていう呪術
を行ってますしね。
刀で悪霊を断つなんてこともあるし。
刀っていうのは、きっと私が想像する以上に大切なもんだったん
でしょうね。



<こたつ城主 [関東] 2001/12/03(Mon) 19:35>

>のりちゃん様

主に戦国期にはなりますが(他をよく知りませんので(^_^;))、兜は家紋とは違い、家柄よりも意匠する本人の個性が現れる感じがします。変わり兜と言って、動物や地形を象るなど、形自体が奇抜で多くの種類もあるのですが、前立てといわれる部分に特に個性が現れます。

一例を取ると、有名な物に伊達政宗の三日月の前立てがあります。これはここのアイコンにも用いられてますので、ご存じなければご覧下さい(梵天丸さまが使っておられますね(^^))。
これなどは兜自体はオーソドックスな鉢形で色も黒、と渋いのですが、金色の三日月が非常に横長で大きい。(これを目立たせるために他を抑えているんですね)
政宗の家臣に片倉景綱というのが居るんですが、鉢形自体は金色で、前立てにやはり三日月を用いてまして、その上からやはり金色の愛宕権現の守札を付けています。
これだけを聞くと、家臣の方が華美に聞こえるでしょうが、それでも主君政宗の三日月には見劣りする(と言うと語弊がありますが(^_^;))べく意匠されてます。

こうして人目を引く工夫と、軍団のバランスを取る両方の工夫がされる一方、片倉の兜のように、神仏の護符まで取り入れたり、何しろ幾重にも考え尽くされていたのを感じます。
他に軍団自体を象徴する旗印。大将の在りかを示す馬印。無論さまざまに意味はあるのですが、主に敵味方の区別をつけたり、本陣の在りかを味方に知らせるべく機能しました。

刀は武士の魂とも言われますが、武器としては、特に戦国期は弓矢や鉄砲、それからよく使われたのは槍と薙刀、あとは(あまり言われませんが)棍棒ですね(^_^;)。
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2001/12/04(Tue) 09:53>

>有名な物に伊達政宗の三日月の前立てがあります。

今まで兜ってそれほど注意を払ってみていなかったのですが、こ
うやってお話を聞くと、この政宗の前立ては、とてもセンスがよ
くて、主張するところは、主張する。
でも、なんでもかんでも主張するわけじゃない・・・って人柄だ
ったのかな?って思わせますね。
政宗は、渡辺謙のイメージが強くて、好感持ってるから、余計、
そう思うのかしらん?

そうやって想像すると、戦国時代の戦は、安全なところから眺め
て見たら、壮麗だったのでしょうね。



<惟新入道さま [関東] 2001/12/04(Tue) 10:11>

こんにちは。久しぶりのカキコミをさせて頂きます♪
>兜
意匠に凝った大将級の兜は、領内を進軍する時や在陣中の時にしかかぶらず、いざ合戦となると当然敵に大将とばれてはいけないので、地味なものにかぶり直すと聞いたことがあります。そんな使われ方も実際多くあったかと思います。

>兜なんてのは、防禦としてはあまり意味無いですよね(^^;)。
野試合には「鎧着用者の装備部分に攻撃がヒットしても当たりが浅い場合、もしくはきちんとヒットしても死んだとみなされない」鎧ルールというものがあります。
そこで実戦派の一人として感じるのは(笑)、鎧・兜を装備していると無敵状態という事。少なくとも攻撃する側は、わざわざ鉄で出来ている兜を狙って攻撃はしません。一発一発の攻撃自体が自分にとっても当然「隙ができる状態、無防備状態」になるからです。
また兜をかぶっている側も、少なくとも頭への攻撃の心配をしなくてもいいので、攻撃も思いっきり出来るし心にも余裕ができます。そうした意味で敵味方にとっての「精神的な装備」という意味では効果あると思います(さすがに鉄砲は…)。兜脱いで戦うと逆に急に頭をかばって戦うので、落ち着かないしヘッピリ腰だし(爆)。もっとも兜首という言葉があるように、実際の戦場で兜を装備できる人間はわずかだったかと思います。



<こたつ城主 [関東] 2001/12/04(Tue) 19:18>

>のりちゃん様

>とてもセンスがよくて、主張するところは、主張する。でも、
>なんでもかんでも主張するわけじゃない・・・って人柄

その通り(^O^)! よく言われる「伊達男」(ダンディでカッチョイイって意味)は、伊達家のセンスの良さを、みんながマネしたがって生まれた言葉だそうですよっ♪


>惟新入道さま

>地味なものにかぶり直すと聞いたことがあります。

こたつも聞いた事があります(^^)。また立派な兜は、馬印とかと一緒に行軍中も兵士が鑓(?)の穂先に高く頂いて、周囲に見せながら行軍した、という話も聞いた事があります。もしかしたら戦場のみならず、被ったのは肖像画を描いた時だけだったのかも?

>「精神的な装備」という意味では効果あると思います

なるほどー(^^)。それに私も、↓
>>兜なんてのは、防禦としてはあまり意味無いですよね(^^;)。

とは言いましたが、重厚な鉄兜なら防御性は充分あったでしょうし、鉄砲使用以後、鎧にも鉄板が用いられるようになったように、兜も吹き返し部分が小さくなったり、飾りよりも実用性が重んじられましたものね☆ミ(つまり「吹き返し」って無用だったのね(^^;))

>実際の戦場で兜を装備できる人間はわずかだったかと思います。

祭りでも、なかなかこの役は貰えないし〜(^。^)。
 
     



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