<石和川中島合戦戦国絵巻・総集編レポ11>
2005/04/17、山梨県笛吹市石和町、笛吹川。
午後快晴、妻女山(観客席)より
八幡原(戦場)のまさに合戦絵巻を写す。
合戦5、上杉(魚麟)×武田(鶴翼)・兵士全面衝突
<合戦(5)「魚麟・鶴翼の戦法」>
さて、当分の間は、米沢稲富筒砲術隊が、我々の前で鉄砲をドンドン打ち鳴らしてくれます。
これを合図に、高坂隊の来陣により上杉に巻き返しをはかる、の段がスタート。
これまで攻め込まれる一方だった武田軍は、援軍を吸収して息を吹き返し、今や兵力も圧倒的に有利!
かくして川中島の両陣営は、新たに全面衝突の構えを持って、これより死闘が繰り広げられるのです!
「ただ今、高坂隊1万2千到着、武田全軍、前進、本陣前に鶴翼の陣を布け」
「鶴翼の陣」は、我々こたつ守備隊の前にいる↓大勢の兵士達をさします。
ゾロゾロと本陣(と我々守備隊)の前に移動して来る武田軍
↑これより反撃の開始です。
↑一方の上杉軍も改めて陣容を立て直し、さらに攻撃を繰り返しますが、この時は既に劣勢。攻撃の「車がかり」から防衛要素の強い「魚麟」という陣に切り替えた事になってます。
<一回目の衝突・まずは上杉視点で>
↑合計で2〜3回です。
この先は、必ずしも1回2回……と順番通りの写真の並びではなく、見やすいように並べてあります(^^ゞ。
号令準備の司揮官どの♪
血に飢えた上杉兵士。今か今かと号令を待つの図
「かかれぇぇ〜っ」
ウオォォォォォ〜ッ!!
(この人達って並の人間と違うと最近思うようになった:笑)
<観客席から>
↑に切り替えます。
両軍とも中央に向けて全速力で駆け寄り……
一気に激突して行きます!
グシャーーーーッ!!
武田軍からも初めて突撃が開始された、という事がおわかり頂けると思います。
それまでは劣勢で守備に廻らざるを得なかった武田からも、こうして初めて大軍の動きが出るわけです。
このシーンは、突撃する兵士達より数倍、観客席でカメラを構える方が緊張します(笑)。
戦場のどこで何が起こるか予測もつかないし、戦場がすごく広いので(^_^;)、シャッターチャンスに迷うのです。
それでも静止画像ではもう一つ伝わりにくいと思いますが……いや〜〜〜ホントに迫力満点ですわ〜〜〜(≧▽≦)!
これまでも何度も、雰囲気を盛り立てるための「スモーク」が見られましたが、この両軍突撃では、本当に「土煙」が起こってるのが、目で見てわかるんです(笑)。
<上杉視点つづき、武田軍との遭遇>
↑では上杉の視点に切り替えて、武田軍と遭遇する瞬間を(^^)。
「行け行け行けぇ〜!」
グウォ〜〜!
そしてモヤの中から現われる武田軍と遭遇
なぜか敗色濃厚に感じる武田軍(笑)
これ、たぶん「煙幕(スモーク)」の影響なんでしょうね(^^;)。武田陣営が真っ白になる事が多いです。
私らも「喉が命」が教訓となりまして、密かに
喉飴
なんぞ巾着袋に大量に保管してました(爆)。
<武田本陣守備>
↑武田視点も行ってみましょう(^^ゞ。
よ〜し! お館様の目の前で手柄を立てるぞぉぉ〜!
(↓と力む我々の後ろで、ニヤニヤ笑って見てる信玄公)
ちょっと時間差があります。まだ前に武田兵士達が整列してる頃です。
いよいよ上杉軍が突入して来ます。
高坂隊、構え〜〜〜!
と槍を構える我々に、宮下隊(手前)が加勢してくれました。→
ふと後ろを振り向くと……(笑)
「突っ込め〜」
控え目に軍配を振る宮下帯刀さま
司揮官はワシじゃ〜!(爆)
オオオオオオオオオ〜〜〜ッッッ!!!
我々の前に整列していた武田軍兵士達、全員揃って上杉軍に突入して行きます。
そしてこの時、高坂本隊も行ってしまいました(汗)。
ただし元のシナリオでは、高坂隊も一緒に突入になってますので、これで正解なんですけどね(笑)。
さあ! いよいよ……
来た
来た
来たぁぁぁ〜〜〜っ!
去って行く武田軍を突き抜けて来る上杉兵士
ぶつかりあってからは、観客席から「あっという間に交差し、黒(上杉)と赤(武田)が入れ違っている」という具合に見えてます。
グチャグチャグチャ〜
と混ざり合ったあげく、双方敵陣
にのみ
向かう!
やがて赤は左に、黒は右に、見事に色が入れ替わります(笑)。
↑この「すぐに赤と黒が入れ違う様子」は、後ほど現場からもお届けしますが(笑)、まずは順を追って、武田本陣に突入した時の様子から(^^ゞ。↓
<武田信玄本陣>
先ほども言った通り、宮下さん達やこたつ隊のような任意の守備隊がつかないと、信玄本陣まで素通しです(笑)。
守備兵が居ないパターン(これが通常です(^^ゞ)を先にお届けしましょう。
いよいよ来たぁぁぁ〜!
(何度出会っても興奮する相手だっ!)
で、これでは信玄サマがやられ放題ですので(^_^;)、その前に立ちはだかるわけですが、私達こたつ隊が信玄守備についた時は……↓
行ってしまう武田軍を通り抜けて、あっと言う間に上杉軍が(笑)
こたつ亭主、必死にカメラを撮ろうと頑張ってくれましたが、出来は上の通り(笑)。この辺りの写真は、これが「それでもよく写ってる方」でして、あとは何が写ってるんだかわかりません(爆)。
←これが限界(汗)。この他には正視に堪えられない
醜い写真
が多いです(笑)。
↓亭主、思わず地面を写す(爆)。
何しろ一番最初に来た兵士と槍を合わせようとしたのですが、その間に横に入った兵士が、あっと言う間に信玄公本陣に到着! もう刀を信玄公に切り被せてます!(笑)
「嘘だろ、おい!」
焦ったこたつ城主は、目の前の兵士の相手は放棄し(別に後ろから斬られても死ぬわけじゃありませんし(^^;))、信玄公と兵士の間に「えいやっ!」と横槍を入れ(この時「横槍」という言葉の本来の意味を、はじめて悟り:笑)ました。
こたつ、最初の兵士と槍を合わせる
同時に亭主も襲われる(笑)
辛うじて信玄との間に身を入れたのですが、やって来た兵士の後ろから、さらに次々と上杉軍が押し寄せ、入れた横槍ごと彼らに押し流されて、恐れ多くも
信玄公に倒れ込んで
しまいました(爆)。
その瞬間、メガネが曇って全く前は見えなかったので、確認したのは
声だけ
なんですが……
「こたつ殿! こたつさん! こたつ殿〜! こたつさ〜ん!」
間違いなく
上杉から来た知り合い達
です(爆)。
この人海戦術の波が収まった瞬間、コツン(どうも刀で私のどこかを突付いたのですね)と音がして、知らせてくれたのが
肥前守左馬之助
さま、こたつは思わず、
「あっ、こんにちは!」
とバ○丸出しで、あろうことか、信玄サマの
目の前で敵と内通
( ̄∇ ̄;) 。。。
また逆に私達が上杉軍の時は、突っ込んで来る上杉兵士達の前に、毎年武田軍で参加されてた宮下隊(現・星友隊)の皆さんが立ちはだかってました。
本陣死守の
宮下帯刀
さま
首を取られかかってます?
相模守太郎
さま
地元のカメラさん達も、兵士達に揉みくちゃにされながら、必死にカメラを構えてます。
このカメラの内のどれかでしょう、リアルな映像が戦場中央の大テレビ画面に送られていきます。
また敵味方に分かれた兵士同志が遭遇するのも、この時間帯(^^)。
あちこちに知り合いがいるという、この辺りはネット関係者が充満する場でありましたっ(笑)。
「戦場で会えたら、切り結びましょう!」という約束通り、ここでチャンバラごっこをして遊びます。
<武田本陣、武田信玄と武田重臣達>
一方、この辺りのシーンは、観客席から見ると……特に上杉兵士に取りまかれてる間は、
グチャグチャ
で
何だかワカラン
です(爆)。
というわけで、シャッター的には、兵士達がそろそろ去る頃から(^^ゞ。
取りまかれた人影も去り
やれやれお疲れ様の信玄本陣
ん?(笑)
激突が終わり、わっはっは、と引き上げて行く上杉軍(笑)
信玄守備をしたつもりが、単に信玄サマの方に押し倒された私は、恐れ多くも信玄サマに
助け起こされる
始末(汗)。。
押し寄せる人がおさまった時点で、「ス、スイマセン!」と振り返ると、
「全く若いモンは荒々しいのぅ〜、寄ってたかって
こんなコドモを
」といった御顔(^^;)。。
こっ、こたつは兵士でちゅ〜。。\(>o<)/<信玄サマァ〜!
いやいや、今年も凄かったねぇ〜
信玄公は、上杉兵士が去った後も、このようにニコニコ顔で応対され、私は石和の方々には本当に感心します(笑)。
この時になって気付いたのですが、この周囲のオジサン達は、パレード前、校庭で私の瓢箪を見て声をかけて下さった方々でしたっ(^^)。
毎年この信玄公とその周辺の雰囲気は終始なごやかで、皆さんボコボコにされた後でも、この通り、弾ける笑顔でお祭りを楽しんでおられるのです(^^)。
上杉襲来後の、にこやかな武田本陣(笑)
これは、特に前に守備がいない時でも、一波過ぎた後は、上杉兵士でもちょっと居残って(あまり長々は無理ですが)、撮影が可能です。
いや〜参った、一時はどうなる事かと。わっはっは。
さて、最初の襲来はまずは終わりです(^^ゞ。
指導係の忍者さん達♪→
忍者さん達から、ここで「槍を下げて構えないよう」と、厳重な注意が飛びました。
槍を置いて刀で戦った年もあったのですが、槍を置いて行くと後で本数と人数が合いませんので(^_^;)、持って動く方が良いと思います。
が、とても重いので(特に上杉軍のは)、握力が弱いとか背の低い人(要するに私のような(^_^;))は、重心がフラついて下がってしまい、人に当たりやすくなるので注意が必要です(^^ゞ。
ただし、人が近付いて来る寸前までは、矛先を向けてる方が人が近付いて来にくいので、守備をする時は有利だと思います(近付いた時に、サッと上げられる能力が必要ですが(^^ゞ)。
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