<石和川中島合戦戦国絵巻・レポート4>

     
  <演習開始>

慌しくあちこちとご挨拶を終えたちょうどその頃、いよいよ演習タイムのスタートです(^_^A)。

バラバラに立ってたみんなも、隊ごとに整列し着座させられます
今年の安養院さん

今年の安養院さんは、ウチから出掛ける間際、こたつ城の掲示板にご挨拶に見えた輝竜いずなさん。
一声掛けさせて頂き、撮影させて頂きましたっ♪

そして整列&着座の兵士たちの中から、アナウンスによって各大将役の人達だけが前に呼び出されます。

上杉諸将、全員集合(3枚パノラマ)

↑実際には、左のアナウンスの方を前に円陣を作って整列してます(^^ゞ。
午後、戦場に赴いた後、合戦が始まる前の儀式「武蹄式(五沾水の儀)」で、謙信さまからお水を頂く時のために、打ち合わせが行われていたのだと思います。

この時、梵天丸さまがここでお帰りになられる事になりました。
宿を出る時には「温泉にでも入って少し外に出るなりしてみる」と仰ってたのですが、見学とは言え野外カンカン照りの中ですからね〜(^^;)。

というわけで、今回は短い間でしたが、それでも宴会とかでご一緒できて良かったよねっ(^^)。軍師どのっ♪
(以降、軍師の亡霊は、さらなるリベンジ熱を帯び、もはや怨霊と化して各所合戦場に吹き荒れた、という伝承が全国に残される事となったのである:爆)


↑北小学校を去りぎわ、外から写した一枚。
懐かしいっつーか、この構図とシチュエーション、2001年以来だと思うですっ(笑)。
(参照:2001年レポ「3」
 
     

見学スタート「神楽舞奉納」

     
  梵@亭さまがそのまま我々3人(河内太夫判官さま、こたつ亭主、こたつ城主)を川岸土手の会場近くまで送り届けて下さり(ありがとうございましたm(__)m)、我々見学組はいよいよ、観客席選びにダッシュ!

実は長年、見学する場合どの場所が適当か、戦場から睨みつけてはおったのですが、こればかりは行って一度やってみないと判断しようがないので、とりあえず今回は最上階を狙ってみました(^^ゞ。

こたつ亭主が斥候に走り、わりと眺めの良さそうな場所を見つけて来てくれたので、そこにすかさず座を取ると、今度はバトンタッチで亭主に守りを任せ、すぐ河内太夫判官さまと屋台に走ります(笑)。

ビールやお茶、筑後川さま用の飲み物も無事ゲット。
あとはジャガバタとほうとう。他にも何かあったかな(^^ゞ。何しろ慌しく兵糧を確保。



<神楽舞>

ちょうど席に戻った頃、戦場予定地の中央におかれた演台に、静々と神楽舞の方々が進みより、おごそかに舞を披露しはじめました。


「山梨県指定無形民俗文化財、甲斐国二之宮、美和神社太々神楽」と題され、この演目は「天降舞」とされてました。



↑「天降舞」の面々は舞い終わると、やはり静々と橋を渡って退場なさいます。

代わって、次の方々が壇上に上がられ、剣舞を披露して下さいました。↓


純粋に合戦祭りだけ見に来た人には、ちょっと退屈だったかもしれませんが(^^ゞ、前日の「山梨岡神社」で説明書きのあった「久米氏にはじまった、4人による剣舞」というのも、こういう物かな(゚.゚)と、とても興味深く見たので、今回の(あくまで私ら見学3人だけの:笑)石和の旅には、あたかもコンダクターが組んでくれたような、良い按配のメニューとなっておりましたっ☆ミ


最後に、後から橋を渡って来た赤鬼が舞いに混ざります。
お話は鬼退治なのでしょうか。屋台の食い物を一生懸命食べながら見てたので、ちょっと話の成り行きは見落としましたが(^^ゞ、なかなかひょうきんで楽しい舞だったと思います。
 
     

     
  <会場のムード>

↑一言で言うと、きわどい喧騒感も無く、かと言って人はドンドンと集まって来るので、寂しい感じもさらさら無いです(^^ゞ。

パノラマ5枚、土手最上階より合戦場(背景に山々)を見下ろす

客層は意外とお年寄も多く、落ち着いた雰囲気に思えました。
恐らく多くは、自分の家族や知り合いが出場する「身内」を見に来られた地元の方ではないかと推察しますが、だいぶ知名度も上がったので、今は県外の人も多いかもしれませんね(^^ゞ。
野外なので風が心地よく、空がどこまでも高くて明るく、今回に限って言えば、後方の桜並木からフワリフワリと、咲き遅れた桜の花びらが舞い散って来るのが、これまた歌舞伎のような、何とも絶妙な舞台効果となっておりました(^^)。

ただこれ、雨降ったらどうなんだろうなぁ(^_^;)。。この祭りは雨天決行ですから。
が、濡れるのは仕方ないとして、傘で視界が遮られる心配はあまり無さそうに感じました。

というのも、土手はかなり高いです。そして戦場は思ってた以上に遠いです。その年によって若干違いがあるのかもしれませんが、まだ一度目なので、その辺は何とも言えないです(^_^;)。

演出部隊の人が時折、戦場をウロチョロされてます。
橋を渡る前、ふと川をじっくり覗き込んでおられました→
これは、ぷくぷく志摩守さまですね。「深さを測っている!」と3人思わず爆笑!
 
     

兵士入場

     
  毎年お届けする、兵士の昼食時間〜パレードまでは、こうしてここで神楽舞など見ながら過ごしました。
例年屋台の食い物も飲み物も口に入れられませんでしたから、今年のこの時間は、正直格別でしたっ♪

ただこの先の様子は、ちょっと普通の観客にはあまり無い体験かもっ(笑)。
と言うのも、これよりエンエンと入場して来る兵士に知り合いが多いんですわっ!(>▽<)

「今年もレポしないと〜」と思ってますから、無理やりにでも声を掛けて振り向かせ、バシャバシャとシャッターを切りまくるわけです。
途中でお隣のお客さんに、「地元の方ですか?」とか聞かれ、「あ、いや、え〜〜と(^^;)」と答に詰まったのが、我ながら良い思い出となりました(笑)。



<いよいよ入場、まずは武田軍から>

去年(2004)からですが、兵士の入場は観客席の目の前を通って、になりました。
その前は下の写真、背景に写ってる鵜飼橋を渡り、観客席とは対岸にある土手から入って来たのですが、これが変更された事も、今年「見学の絶好のチャンス!」と思った理由の一つでもあります(笑)。

最初の一団が見えると若干周囲がどよめき→
やがて近付くとシャッター切る人が増えます

キャーキャー赤忍者さまっ
去年こたつを斬ったでしょー!(爆)

などと「不名誉な掛け声」が聞こえたかどうか(笑)。こうして目の前を通り過ぎ、やがて中央の仮橋を渡って戦場へと入っていきます。

しかしこちらの気分は、「前の戦で死んで未だに戦場を彷徨っている亡霊」ですから(笑)、川中島合戦のように、そこでまた何度も戦をした戦場だと、こうやってまた来た武将や兵士に馴染みを感じてる自分こそ、相応しい存在だと思えて参ります!!(^^;)

ハッ、しかし感慨にふけってる暇は全くありません(汗)。
次々と兵士は容赦なく続けて入場して来るのです!(^^;) これぞまさに怒涛の進撃!

パンパン!と音を発ててあがるノロシ
中央が猛馬飼育係さま、一番後ろは星友さま

猛馬飼育係さま、私を見付けるや「なぜそこに〜〜〜!」と言われ、「今年は見学なんです〜〜〜」と答えるのを、「え?」と聞き返しておられる所ですね(笑)。

今年は宮下帯刀さまが欠席で、代わって星友さまが一軍を率いられ、 山県三郎兵衛尉昌景隊として入場されて来ました。
山県昌景は何っつっても武田家臣の有名でビッグな存在ですし、とっても名誉ある配役だったのですが、そのぶん入りも出も殆ど先頭に近いため、来るや慌ててカメラを構え、結果写りが遅きに失する事の多い部隊となりました(^_^;)。