<五行>

     
 
その八「五行配当図」


この回は、ちょっと長いです(^_^;)。下の表に絡んで説明して行きたいので、堪忍して下さい。m(__)m

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配分
西
心包
小腸
三焦
大腸
膀胱
木曜
火曜
土曜
金曜
水曜
日曜
月曜
東南
東北
(表鬼門)
西南
(裏鬼門)
西
西北
三碧
木星
四緑
木星
九紫
火星
八白
土星
五黄
土星
二黒
土星
七赤
金星
六白
金星
一白
水星


<2(陰陽)> 表に戻る(↑)

太極マークをご存知の方は、最近では多くなりました。
←このマークですが、本来これは、陰と陽が合わさりながら世界を構成している印なのです。これの白い部分が、本来は赤で「陽」を表し、黒い部分が「陰」。どこが切れ目になるかは、<8(方位)>の所で述べましょう。

陰陽は「どちらがイイ」というものではありません。どちらもあって世界は成り立っています。一般的に運気を上げる発想では、陽気を向上させるように仕向けるのですが、体内で陽気が強まりすぎても病気になります。

一般的に、陰の気は下に降り、陽の気は天に向かって上昇します。

それゆえ易などでは、陰気が上にあり、陽気が下にあるのが好ましい、という考え方を取ります。これはなぜなら、上って来る気と下がって行く気がどこかで合わさらなければ、何も生み出さないからです。

ちなみに女性は陰気、男性は陽気。それで女性上位が良い、という考え方が出て来る場面もあるのですが、これをいわゆる「カカア天下」と受け取るからなのか、中国の女性は大変に強い人が多いです(^_^;)。

しかし、これは恐らく房中術などに使われて来た考えではないか、と私は思っています。つまりセックスの技術です。体位の事かどうかまでは知りません(^_^;)。ただ房中術的には、女性に快感が訪れない場合はその性交渉は「気」を得る上で無駄(あるいは害)であった、とすら言われます。

興味のある方も多いでしょうが(^_^;)、実は房中術は大変に危険な術で、それゆえ、書籍としてはほとんど伝わっていないのです。

本来、性生活は慎まねば健康に害する、というのが基本であり、つまり解釈を間違ったり気の鍛錬に長けていないと、返って健康を損ねる、というのが一般的な考え方です。

しかし、それでも房中術に溺れる余り、性の快楽と術の境界がついにわからなくなり、ただ淫乱に耽る道士が大変に多かったとも聞きます。このように道教の術の話には、人間を非常に狂わす危険性が潜んでおり、解釈は時代とともに慎重に行われなければならないのです。

とにもかくにも、世界の構成要素は陰と陽であり、人に例えるなら男と女である、というのがまずもって基本です。が、これは、どこの世界にもある「子孫繁栄のため」というのとは少し違い、「気」を得るための一環として、房中術が絡んでくる事だけ覚えておいていただければ幸いです。



<4(方位)> 表に戻る(↑)


(方位)
西

これは言わずと知れた東西南北です。東と南が陽、西と北が陰。東に春、南に夏、西に秋、北に冬を配します。この辺は説明しなくても、何となく通じるでしょうが、この方位の考え方は、仙人の世界では非常に重要です。



<5(五行)> 表に戻る(↑)


(五行)

気の基本はこの5つの元素です。前にも言った通り、これだけは絶対に覚えて下さい。

木は下から上に伸びて行きますから、陽です。ただ、火が瞬く間に天を焦がす勢いに達するほどのスピードも強さも欠けている所から、少(小)陽と言います。それに対して、火は太(大)陽となります。

一方、金は金属一般を差しますが、多くの鉱物は土の奥底で眠っていますし、火で溶かすとトロリと下に流れ落ちます。これまた、水が瞬く間に落下するほどの勢いもスピードもありませんから、金を 少(小)陰、水を太(大)陰と言います。

ここで肝心なのが土です。土は木を上に伸ばし、金を己の中に眠らせます。また、ちょうど土を境にして、火は上に燃え上がり、水は落下する、と考えますので、土は陰陽どちらにも属しません。相生相剋については前回述べましたので、ここでは述べません。



<6(12経絡)> 表に戻る(↑)


(12経絡)
心包
小腸
三焦
大腸
膀胱

ようやく人体の話に入ります。

五行の「火」だけを二つに分け、残りも全てさらに二つに分けて構成されているのが、人体の経絡です。

前も少し述べた通り、東洋医学では「心臓」と「心」を分け、いわゆる心臓機能を「心包経」、神経的な事を司る経絡を「心経」と言います。これは同じく「火」に属している所から見てもおわかりの通り、大変に密着な関係にある、とされています。

また、肝経と胆経、心経と小腸経という分け方についてですが、これは陰陽の関係とされ、「夫婦の役割」と見るとわかりやすいです。

例えば、一家で夫が病に倒れ、妻が働きに出る事態になったとします。

夫は病気ですから、妻が日頃行っている家事や子育てすら出来ません。また一般的に、日頃家にいた妻が急に働きに出ても、思うように収入が得られなかったり、突然の労働でストレスがかかり、この家は大変なパニックに陥ります。これは妻が突然倒れても同じような事態と見なします。

これと同じで、肝経が病に冒されると、胆経は元々病ではなくても非常な重圧がかかり、結局病か病に近いほどの疲労を来たします。

そこで元々、どれぐらい弱かったかも問題になってきます。夫が倒れても、体力に恵まれて生き生き働く妻もいるでしょうから、肝経が冒されても、即座に胆経もヤラレる、というような単純な話でない所が難しいです。

相生相剋の原理は、ここでは特に重要です。

例えば肝経が病気になると、肝経を日頃アテにしている心経にも影響が出ますし、これの原因が、肝経にとっては天敵ともなりうる肺経にあったり、肝経が日頃アテにしている腎経にあったりします。

こうした複雑な点を見逃さず、「体は全て繋がっている」という原則を忘れずに人間の体を見なくてはならないのです。各部位ごとに「〇〇科」などと分けて、医者の責任所在を誤魔化すなど、もっての他です。

経絡についてのこれより詳しい話は、さらに後で述べましょう。



<7(七曜)> 表に戻る(↑)


(七曜)
木曜
火曜
土曜
金曜
水曜
日曜
月曜

これは大した話じゃありません。見ておわかりの通り、五行に陰陽(月と太陽)を合わせて七曜となし、今日でも使われている一週間の曜日ともなっています。「キリストが休んでいいと言ったから日曜日は安息日」は、こっちのマネですので、くれぐれもお間違いの無いように(^_^;)。



<8(方位)>  表に戻る(↑)


(方位)
東南
東北
(表鬼門)
西南
(裏鬼門)
西
西北


これは<4(方位)>をさらに二区分に分け、八方位にしたものですが、特に風水の世界では、非常に重要です。

まず、今日私達が使っている「北東」「南東」「北西」「南西」という言い方ですが、正しい言葉は、「東南」「東北」「西南」「西北」です。

五行の所では述べませんでしたが、「土」は方位で言うと、「中央」に座します。が、方位に中央があるのは当たり前ですから、一般的には方位と言えば、四方位か八方位を指します。

さて、「土」すなわち中央には、強烈な気が存在すると言われ、これはエネルギーとしては偉大なのですが、実生活では影響が強すぎるとされ、風水上は忌まれています。

この強烈な気は中央にあれば、都(一般的には東西南北の中央にある)に人が集まり、大いに栄えるのですが、外からやってくる時はその世界を損ねると言われ、これを鬼門として、日本では特に忌み嫌いました。

入って来る方角は東北(表鬼門)、西南(裏鬼門)と古来より言われておりますが、しかし、これを悪い悪いと言うのは日本の独特な感覚でもあり、それだけ東北や西南では、陰気と陽気の凄まじく交じり合うエネルギーを秘めているのです。

そこで先ほど<2(陰陽)>で述べた、陰陽の交じり合う接点の話になるわけですが、←このマークは下が南、上を北として、ちょうど東北と南西で気を交替し合っているのです。この方位に欠けがあるとならないとか、いろいろと言われるのは、ここに問題があると、凄まじい気をまともに喰らってしまうからなのです。

話は東洋医学から少しそれているようですが、風水は運気を上げる技術です。運気を上げる事は、仙人の世界ではこの上なく重要で、そのために気の鍛錬を行うのですが、実は体が整わないと運気を上げられないのです。

つまり、貧乏臭い事しか考えられない人は、全て運が悪いせいであり、運が悪い人は体に問題があるからなのです。

このコーナーを「健康のために良かれ」とだけ認識して読んで来られた方は、さぞビックリなさる事でしょうが、実は、健康になれないと幸せにもなれないし、幸せのきっかけは運の向上なのです。運気を上げてやるまでするのが、そもそも仙人の仕事です。だから、今幸運に恵まれない人は、東洋医学にかかった方がいいです。

よくよく西洋学問に飼いならされた我々は、せいぜい「体が弱っていると、何となくいい発想も浮かばないし、行動も消極的になるから、ついつい損をしがち」ぐらいにしか認識しないのですが、それは何でも自己責任に持って行く、西洋思想の洗脳です(^_^;)。その考え方に沈んでいる限り、アナタの運は絶対に上昇しません。



<9(星)>  表に戻る(↑)


(星)
三碧
木星
四緑
木星
九紫
火星
八白
土星
五黄
土星
二黒
土星
七赤
金星
六白
金星
一白
水星

四柱推命でもお馴染みの九星占い。これも方位学が発祥で、<8(方位)>に「中央」を加えただけです。これは専門サイトがあるでしょうから、ここでは説明しません。

上の表を見れば一目瞭然ですが、方位を当てると以下の通り。

三碧木星=東、四緑木星=東南、九紫火星=南、八白土星=東北、五黄土星=中央、
二黒土星=西南、七赤金星=西、六白金星=西北、一白水星=北



<10(十干)>  表に戻る(↑)

10
(十干)

暦に使われますね。これも説明はいいでしょう。読み方だけ。

甲「きのえ」 (「木の兄」)/乙「きのと(「木の弟」)
丙「ひのえ(「火の兄」)/丁「ひのと(「火の弟」)
戊「つちのえ(「土の兄」)/己「つちのと(「土の弟」)
庚「かのえ(「金の兄」)/辛「かのと(「金の弟」)
壬「みずのえ(「水の兄」)/癸「みずのと(「水の弟」)




<12(十二支)>  表に戻る(↑)

12
(十二支)

これも、言わずと知れた十二支。お正月の年賀状に使いますね(^^)。

この十二支と上の十干を重ね合わせて、暦が出来ているのは、もうご存知ですよ……ね(^_^;)。組み合わせると60パターンあります。それで60年で一巡りするのです。



はあぁ〜、やっとここまで来ましたね(^_^;)。ちょっと雑な説明だった部分もありますが、この辺の事は扱っているサイトが腐るほどありますから、詳しく知りたい人は検索してご自分で調べて下さい。過去にざっと見た限り、あんまり言われていない事を優先して書かせてもらいました。

次回から、いよいよ無くなっちゃった画像データの内、ちょっと時間がかかるのを作り直さないと、説明できない回に入りますので、しばしお時間を下さいまし。m(__)m