<掲示板・議事録>


     
  「城主のたわごと」2012-05(山形〜福島〜栃木編5)、2


<むらじさま 2012/06/06(Wed) 21:25>

心地よい夜風に呼ばれて、おうかがいしました。
日光山の説話、仰せのとおり味わい深いお話ですね。
つづきを楽しみにしております!
「城主のたわごとは」月1回の更新なのでしょうか?

それにしても・・・
土砂崩れのお話・・・
怖すぎます。(><)
リアリティのある表現力に、あたかも自分も同じお車に同車しているような気分になって仕舞いました。
^^;

とりとめのないカキコになってしまいましたが。
またお邪魔致しますね。(^_^)/~



<こたつ城主 2012/06/07(Thu) 20:36>

>むらじ様

こんばんは! はい、心地よい夜風です。呼びましたー!(笑)
「城主のたわごと」は月1回です(^^ゞ。5月号をお読み下さり、ありがとうございます(^O^)!
メールでも興味深い観察をお寄せ下さって、面白く拝見しました(^^)。

本格的に栃木県のレポとなるのは次回からなので、「日光山縁起」も次回に……と最初は思ったんですが、結構な長さがあるのと、前半が奥州での展開だったので、2回に分けちゃいましたっ。
はい!来月も是非ぜひ読んで下さい(≧▽≦)!!

そして……土砂崩れっ! ε==(/*o*)/
車って密室なので、恐怖体験なんか聞くと、身に迫って感じますよねっ(笑)。
第1ステージが既に谷底落下への絨毯でしたから、怖かったですよーーー!\(>o<)/
思わずお尻を浮かして、「ふん!」とか鼻息吹いてしまいました!←全く無意味な動作です(笑)
有宇中将のように、予め知ってる運命でも避けられない……これが天命というものでしょうか。。。



<むらじさま 2012/06/12(Tue) 17:04>

(↑「むらじ」様の許可を得て、頂いたメールより転載しました↓@こたつ城主)

わざわざのおたより、まことにありがとうございます。
歴史好きのむらじ と申します。
平安時代から鎌倉時代にかけての京都貴族に関心を持っております。
心のふるさとを本に求めれば『平家物語』、ドラマに問えば『風と雲と虹と』 でしょうか。 笑
折々お邪魔させていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

有宇中将の説話、興味深いですね。
日光山縁起ですか。
なんとなく ではありますが、王朝時代よりはかなりくだった時期に創られたものではないかという印象を持ちました。

父が大将、長男が中将、次男が少将という、やや安直な家系。
宮中の宴に参ずるのが貴族の義務とされたころ、すでに律令は形骸化していたような。
それらが同一の時期に重なって見えるということは、かなり遠方からの目線で見たからではなかろうか?と。

もとより論理性のある根拠では、ございません。
さらりと読み流してくださいませ。
そういえば、「有宇」という名前も、かなり特殊な感じがしますね。


以前下野に住んでいたことがあるのでわかるのですが、
二荒山ー都賀ー那須ー白河 というルート。
都賀だけがやや、南に偏っていますね。
ちょっとここだけ寄り道をする・・・というほどのものがありましたかどうか。
下野国府は二荒山よりもやや南東の方角(だったかな?)なので、
ややこじつけながらそこに立ち寄ったとすれば、つじつまが合わないでもありませんが・・・
ドウもそういうことよりは、これまた遠方から東国を観察した、地名尽くしのような趣も感じられます。

日光は鎌倉時代から、日光山別当として京都の皇族や貴族の子弟を迎えた実績もあるところ。
東国の目線と京都の目線と、お話のなかにその両方が混在しているように感じるのは、深読みのしすぎでしょうか?

さてさて、つい長話に興じてしまいました。
どうぞこれからも、よしなにお願いいたします。

ごあいさつまで



<こたつ城主 2012/06/12(Tue) 17:08>

題名:更新状況

05/25「城主のたわごと」2012年5月
04/26「城主のたわごと」2012年4月
(他、詳しくは「更新歴」を)


>むらじ様

お返事ありがとうございました(#^.^#)。
平安〜鎌倉時代は、ここ数年私も入れ込んでる時代で、特に2008年春に『風と雲と虹と』の32年ぶり再放送を見てから、さらに加熱してます(笑)。

「城主のたわごと5月」読んで下さって、ありがとうございます!
今回特にこの話に熱を上げてるので、相手して貰えると嬉しいです(笑)。
日光山縁起は、室町後期成立とありつつ、一部が南北朝時代の史料にも見える話があるそうで、ネットでも各所に要約された筋立てが載せられるんですが、@の部分が大きく省略されてしまう事が多いです(^_^;)。

今回@から取り上げたのは、著者の動機が書かれてる点が貴重に思えたからでした。
すなわち「せめて里の古老たちが伝える昔話を」と言うんですね(^_^;)。。
この@に書かれた「動機」自体が創作されてる可能性もあるので、ここで、ただちに「室町時代より前から在った伝承」と断定する事は到底できません(^_^;)。
が、東北には、残念ながら、古代や中世初期の史料が乏しく、代わりに伝承や、その伝承を具現化したような伝承地なら多いので、私は意外と、こうした説話や伝説の成立期を探る事に、多少なり意義があるのでは……と思う事が多くなりました。

その中で、特に日光山縁起の占める位置は、かなり大きく、また、ど真ん中に座してる感じもします(^_^;)。
なので、論拠は揺らめいたり、後で否定する事が出ても仕方ないと思ってます(^_^;)。色んな角度から取り合えず突いて、頭の体操をするのも有益かな、と思ってます(笑)。

> そういえば、「有宇」という名前も、かなり特殊な感じがしますね。
同感です(^_^;)。この事は後半にも書こうと思います。

> 二荒山ー都賀ー那須ー白河 というルート。
都賀郡は南西にあったようです。
都賀郡:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E8%B3%80%E9%83%A1
さらに原文では「しめぢが原」とあり、「標茅ヶ原」がある事と、歌枕になってる事から、岩波の注訳で「都賀」郡と想定されてました。
標茅ヶ原:http://railway.tobu.co.jp/guide/station/info/3201.html
想定が相当として、二荒山に行ってから、一度、引き返そうとしたのかな、という感じもしますが(フラフラ放浪の旅をしてる感じなので)、一度南に行ってる事は間違いないですね(^_^;)。
栃木県:http://www.mapfan.com/kankou/09/jmap.html

> 日光は鎌倉時代から、日光山別当として京都の皇族や貴族の子弟を迎えた実績もあるところ。
なるほど、そういう点も考慮すべきですね。
あと、さっきもお話しにあった、後世の付会という点ですね(^_^;)↓

>王朝時代よりはかなりくだった時期に創られたものではないか
元は何らか原形があったとしても、昔語りを当時の人に通用するように書き記そうとして、どうしても書いてる時代の感覚が入り込むんですよね(^_^;)。。二重に時代考証が出来て、一挙両得と言えなくもないですが(笑)。
 
     

     
  「マハーバーラタ」の台本か物語を……


<sobeiさま 2012/06/16(Sat) 21:24>

マハーバーラタの全容を知りたく、色々と探しているうちに貴方のところに辿り着きました。まだ全編は読んでおりませんが、よくここまでの仕事をなされたと感激しております。とても解りやすく、丁寧な仕事です。
 その上の贅沢事ですが、あらすじではなく台本、というか物語そのものを読みたいと願っています。松本氏の書かれた「マハーバーラタの陰に」にあるもの以外は全く目にすることができません。もちろん、そこまで知りたいのなら、ワヤンを自分で勉強すべきだ、とのお叱りを受けてしまっても当然なのですが、私は研究者ではなく舞台表現を生業としておりますので、なかなかそこまでの余裕がありません。お知恵をお借りいただけましたら、この上ない幸せに存じます。
 たわごととして、どこか心の端に留め置きいただければとメールさせていただきました。
 どうか、悪しからず。



<こたつ城主 2012/06/18(Mon) 17:04>

>sobeiさま

松本先生の「マハーバーラタの蔭に」をご覧の上、さらに深く知りたいという事だと、「ワヤン協会」に直接聞かれる方がいいかな、と思います(^^ゞ。
日本ワヤン協会:http://homepage.mac.com/bima/Sites/banuwati/content.html
(議事録編集の時、↑は、「Http/1.1 Service Unavailable」=不通だったので、検索で、http://www.kt.rim.or.jp/~banuwati/pro-f.html←こちらを探しあてました(^^ゞ。今後もこのアドレスで通じるかわかりませんが……)

「前書き」や本文にも書いた通り、ワヤンは地域ごとに違い、公演の都度、ダランの語りも変化するので、台本というのは無いと思いますが、日本でも、10〜20年ほど前でしたが、松本先生主催の「ワヤン協会」で年に1〜2度、ワヤン劇をやってました。当時は渋谷で上演してました。
今でも上演されてるようですし、私が聞いた時は日本語でしたから、現地のをテープ起こしでもして、翻訳&朗読されてるんだと思います。スンナリ資料を下さるかは判りませんが(^_^;)、訪れるお客の皆さん、わりと気さくに話しかけたりしてましたよ?(笑)
と言っても、私の場合は、千葉に引っ越して一度ぐらい行ったかな……ちょっと縁遠くなってしまいました(^^ゞ。夕方〜夜ごろ開演し、夜通しやって早朝に終わるという、インドネシアのスタイルを踏襲してたので、遠距離だと条件が厳しく(笑)。

あとインドネシアのではなく、原典インドのでしたが、完訳本が出てたと思います(^^ゞ。今見ると、絶版になってる全9巻というのがネットで確認できますが、それでしょうか。
前に同じくネットで見た物と装丁が違う感じもしますが、私が見た時で7巻か8巻が出た頃だった気がするので、同じ物のように思いますが……。古本で手に入りそうですが、復刻を望む声も募集してますね。
私のは登場する地名も人物も全てインドネシア読みなので、インド読みの比較表を「前書き」の下の方に出したんですが、連載も終わり頃、「インド版の全訳本が出た(゚.゚)」と知り、自分もインド読みの名前で出した方が良かったかな〜と思いつつ、知ったのがインドネシアのワヤンのでしたし、今あれこれ検索しても、やはり日本人はワヤンで知るようで(笑)、ワヤンを中心とした書籍が多い気がします(^^ゞ。

全訳本は高くて手が出ないとか、ちょっと全部は頭に入らないとか(^_^;)、地方にお住まいでワヤン協会の芝居を見に行けない方は、残念ながら、当サイトの「あらすじ」を活用して頂ければ幸いです(笑)。
トップ→「作品の広場」→あらすじ「マハーバーラタ
 
     



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