|
|
|
|
<蒼庚斎さま
2007/07/22(Sun) 19:29>
>この頃の梅は甘ったるくてすこぶるマズイです
確かに。
「はちみつ〜」とかいう甘酸っぱいウメ干しでは『雑兵物語』の「喉が乾いたら梅干を眺めろ云々・・」という効果は期待できません(笑)。
スッパマンも「こんなモン邪道だ!」と言いそうです(笑)。
そういえばこの前、祖母の家で40年ほど漬けっぱなしの梅干を発見しました。恐る恐る壷を開けてみると、中には塩の結晶が浮いたカラカラの梅干し達が(汗)。
まだ食べれるとのこと(江戸時代からの梅干し残してるトコもあるし)でしたが、まだ恐くて口に出来ません。
磐長姫に関する興味深いページありがとうございました。
ご神体の石、存在感ありますねェ〜。
古代の祭祀遺物や中世経筒でも出そうな雰囲気。
不老長寿の姫神が病没した地というのも面白いですね。
伊豆の磐長姫信仰では富士信仰とセットだというのは、下田富士の昔話にもあるように明らかではありますが、姉妹神信仰&不仲という点で、箱根権現縁起にある「継子いじめ」の昔話などとの接点もないものか気になってはいました。
曽我物語(議事録リンクありがとうございますm(_ _)m)、伝播に活躍した箱根権現系の比丘尼ですが、いわゆる瞽女(ごぜ)さんが多かったのではないかと思っています。
男性では「平家物語」の琵琶法師など座頭さんがおりますが、こういう人たちも稼ぎの為に祭礼や市(まあ大概セットですが)に来られるわけで、そういう点で曽我物語などは全国に関係ない地でも遺跡とか多いのかなと。
中世のいつ頃から彼らが組織化されてくるのか私は知りませんが、そういう事も含めて調べると、「巡業ルート=似たような語りの類系」という事や、記録に名が残っていないそうした漂白系宗教者の個性に近い側面まで想像できそうですね。
武田信玄=曽我五郎の生まれ変わり、なんてバージョンなんかは、どういう過程で生まれたのか気になります。
本来、父の仇討ちキャラであるはずの五郎が、父を追放した悪名で当時から知られた信玄とどう結びつくに至ったのか。
累ヶ淵じゃないですが、その手の因果応報話が得意な仏教系の話者が江戸時代にでも生んだものなのか・・。
油と怪談、興味深い組み合わせですね。
百物語なんかは、蝋燭販売もからんでるんじゃないかと思ってたりしましたが(笑)。
<こたつ城主 2007/07/23(Mon)
16:58>
>蒼庚斎さま1
梅干にステビアだのハチミツだの入れるの反則ですっ!ヽ(`Д´)ノ
昔ながらの塩辛い梅干って、高級デパートとか専門店にはあるんですが……高い(-_-;)。。昔、貧乏人には「梅干入りの握り飯」というご馳走が許されていたハズです。確かに今健康食がやたら高くて(^_^;)、高血圧など塩分を控えねばならぬ方には、安くて甘い梅干も助かるハズではありますが〜。。
>40年ほど漬けっぱなしの梅干
ここまで来ると、さすがに口に入れるのを躊躇されるのも判ります(笑)。
磐長姫。神話の祭神をもって古代に遡るのは、何か目が泳ぎがちな私ですが(笑)、珍しくこの磐長姫には興味を持ったのです。何か突き抜けてて、どっかに何か痕跡があるはずって気がして(^^ゞ。ただ出産を望まない願をかけた遊女の参詣は江戸時代だと思います。
>伊豆の磐長姫信仰では富士信仰とセットだというのは、下田富士の
>昔話にもあるように明らかではありますが、
何々っ(≧▽≦)。そうなの?! 詳細聞きたいです〜〜〜!
>姉妹神信仰&不仲という点で、箱根権現縁起にある「継子いじめ」
>の昔話などとの接点
これも「下田富士の昔話」ってのと関係アリですか? 関係ナシならこれも詳細〜〜〜!! にしても箱根権現縁起って面白いですねっっ(笑)。成立は鎌倉以降って事なんですが、この辺りから出た伝承の類って、明らかにスゴイと感じます。
曽我物語は実は現地(箱根)では「敵討ちかぁ」程度の印象で、通り過ぎかけたぐらいなんです(^_^;)。それが後でレポをまとめてる内に話を知り、さらに後「ナニ、祟り神?」とか止まってしまい、ジワジワ執り付かれた気がします(笑)。
虎御前が最期に辿り着く善光寺は、確かにキーだと思います。また時宗の一遍が善光寺に行ってるらしいです。が、何しろ「牛も歩けば善光寺」ってぐらいで(←こたつ城主の「デマ」にご注意)、きっと全国津々浦々から説話の類が集まったんでしょうね……。
ただご指摘の通り、因果応報話と仏教説話には、少なくても鎌倉新仏教(浄土宗・浄土真宗・時宗・日蓮宗・臨済宗・曹洞宗)は関係してそうに思ってます(^^ゞ。念仏を唱えたり座禅を組む地味なイメージがあるけど、それまでの仏教と違い、庶民に広く受け入れられるのに、「わかりやすい例え話」も介在したのでは、と思います。
鎌倉滅亡、南北朝の大乱を経て、室町時代、能や念仏踊りなど芸能にも仏教説話が用いられ、この時代は日本の昔話(おとぎ話)の大半が生まれたそうです。
江戸時代ももちろん仏教説話がたくさん出たでしょうけど、こちらは既に芸能が生まれた後の時代だから、娯楽の雰囲気が強い感じがしますね(^_^;)。
<こたつ城主 2007/07/23(Mon)
16:59>
>蒼庚斎さま2
>武田信玄=曽我五郎の生まれ変わり
面白そうだけどヤリすぎって気も(^^;)。少なくても信玄が戦国中〜末期の人なので、江戸時代ですよね。何かどっちも武道に関係ありそう……?
>百物語なんかは、蝋燭販売もからんでるんじゃないか
そいや蝋燭の溶けて流れて固まった所、どことなく妖怪っぽい(笑)。
<蒼庚斎さま 2007/08/08(Wed)
22:19>
レス遅れ大変失礼致しました。
例の虫歯は思いのほか深かったようで、結局、神経を抜くことになってしまい・・・。あと4回ほど行かなければならないようです(面倒くさい〜)。
歯医者のお盆休みが途中で入ってしまうため、私の8月後半の休日は、ほぼ通院で決まりと相成りました(苦笑)。
お盆休みはあるものの、ウチは7月に済んでしまったし、外出るのも暑くてダルそうなので、家でおとなしく過ごそうかと思っております。
下田富士の話ですが、(↓)こんな話ですね。
http://minwa.matsurino.com/p10.htm
検索ですぐにヒットしたので、すでにご存知になっているかもしれませんが・・。
箱根の「継子いじめ」の話は、同社蔵の『箱根権現縁起絵巻』の物語でして。
話の筋は、父親の中将という人が京に出仕している間、継母に娘二人がいじめられるのが、外国の太郎・次郎王子に助けられて脱出。父親とも再会を果たし、親子は大磯の海岸に漂着。そこから、父と姉と次郎王子は箱根へ上り、箱根三所権現となり、妹と太郎王子は伊豆走湯山ニ所権現になったというものです。
『甲斐昔噺集』に収録されている「福原長者」というのが比較的知られているように思いますが、たぶん上の話が流布する過程で色々変化していったのかも。
ちなみに後者の話では、父が箱根権現、姉が大原明神、妹が三島明神に。そして継母が「私も神さまにしておくれ」とごねるので鎖で縛って諏訪湖に沈め、諏訪明神にしてやったというオチになっています。
九頭龍の伝説もかぶってますかね。
説話や芸能、確かに中世が最盛期だったのでしょうね。
『伽婢子』みたいな江戸時代の説教ホラーなんかには、儒者を皮肉ったものや、因果応報モノが多いような気がします。
『今昔物語』の平安後期なんかも御霊やら陰陽道やら流行ったように見受けますが、やっぱり世の中の先行きが不安だったりするときに、こういうモノが受け入れられていくのかな、とか考えたり・・。
昨今のホラーブーム・妖怪ブームも類似点があるでしょうか??
「武田信玄=曽我五郎」の伝説、もしかして江戸時代の読物か劇で創作されたものという線も考えられそうな気もしますが、当方、その辺はサッパリ分かりませんです(笑)。
正月やお節句の「武者絵」でもお馴染の両人ですし・・・。
<こたつ城主 2007/08/09(Thu)
19:36>
>蒼庚斎さま
いいえ〜遅くても全然(^^ゞ。富士山の話はとても聞きたかったので嬉しいですっ。ありがとうございます!!
で、スイマセン後日レスしますm(__)m。
<こたつ城主 2007/08/13(Mon)
17:50>
>蒼庚斎さま
歯の治療イヤですよね〜(>_<)。。ただでさえ暑い時期なのに。
一昨年だったか根治療のし直した事があって、神経抜いた歯だった事を忘れてたので、「麻酔ヤダ〜削るのヤダ〜」とすっごい憂鬱で、通院を決意するまでに2年ぐらいかかってました(爆)。
富士山のお話、いいえ、蒼庚斎さまにお聞きするつもりだったんで、自分では全然調べてませんでした(^^ゞ。
下田の長女と次女のいわゆる富士山と八丈島の末女、という事のようですね(゚.゚)。へ〜面白い。姉妹信仰か……。あれこれ今さら検索して見てます〜♪
>九頭龍の伝説もかぶってますかね。
私も思いました(笑)。箱根って事で富士山とは関係ないでしょうが、箱根の龍神伝説(「龍神物語」)には「芦ノ湖の弁天さんは市杵嶋姫命になってるが、市杵嶋姫命が祀られてる宗像社とは関係ない」といった事がキッパリ書かれてました。
でも個人的には、「コジツケにせよ、三姉妹の一人をあてがう理由って何だろう(゚.゚)」とは思ってたんですよ(笑)。
「見られたがらない醜女を背伸びして見ようとする」なんて下りも、ずいぶん記紀神話のエッセンス(イザナミとか)に似てますよね〜(^^ゞ。
>箱根の「継子いじめ」の話は、同社蔵の『箱根権現縁起絵巻』の物語でして。
箱根と伊豆の関係を家族構成で示すってのが、「同じ一族が住んでる」と主張してるようで面白いですね(^^)。
もしかして方位学と関係あるのかな(^^ゞ。方位は家族関係に当てはめられるんですが、
北=次男、北東=三男、東=長男、南東=長女、南=次女、南西=母、西=三女、北西=父
↑父(北西)と長女(南東)の組み合わせも、末女(西)と長男(東)の組み合わせも、どちらも180度同志ではありますね……。
>『甲斐昔噺集』
>父が箱根権現、姉が大原明神、妹が三島明神に。そして継母が
>「私も神さまにしておくれ」とごねるので鎖で縛って諏訪湖に沈め、諏訪明神
これも面白いですね。「大原明神」て何処ですかね?
で、諏訪の神様が「継母」ってのは驚きです!(笑)
縛って沈めると冬には氷が張って出て来れない、みたいなイメージがあったからかしら(^_^;)。
>『伽婢子』みたいな江戸時代の説教ホラーなんかには、儒者を皮肉ったものや、
皮肉った物と言うと、狂言だったか……仏教の各宗派のお坊さんが喧嘩しながら珍道中みたいなのを前にテレビで見た事がありました(笑)。
そうですね(^^ゞ。最初は純粋に教義の違いだったんでしょうが、教団が広がったり信者獲得の過程で、皮肉った物もたくさん生まれたんじゃないかな(笑)。
あと、これは中世ですが、寺社の縁起ってのも面白いです(笑)。
だいたい「寺の正当性」を謳ったり、こう言っちゃアレですが、「宣伝効果」みたいのを狙ってる場合が多いような。
そこが面白いと言っては語弊があるでしょうが……面白いです(爆)。
ただ、仏教説話っぽい物だと「今昔物語」はかなり古い部類ですよね(^^ゞ。
前に仰ってた瀧夜叉姫(将門の娘)も、一番古そうなソースはこの辺りかな〜。
信玄と曽我五郎ですが、Wikipediaに「信虎が曽我五郎を子にする夢を見たら信玄が生まれた」という伝承が出てました。
う〜ん後の事を思うと、素晴らしく大ハズレな霊夢( ̄∇ ̄;)。。。 |
|
|
|
|
|