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            |  | <津々堂さま 
              2006/08/05(Sat) 14:33> 
 江戸後期の考証学者・山崎美成の「江戸考証百科-海録」というものが刊行(1999)されています。そのなかにある「江島」に関するエピソードはちょっと面白いですよ。
 
 江島(これは御本丸の女中衆也、生島が事にて罪を得たり)の歌とて人の傳へしは
 世の中にかゝるならひはある物と
 ゆるす心のはてぞ悲しき
 廿七歳の時、信州高遠へ御預けなり「頭書諸家大秘録前集巻十に載する江島が事の條には、正徳四年十二月十三日、江島事内藤駿河守へ御預、依之同月二十六日高遠へ赴く 騎馬二騎同勢五十人餘 召仕の女一両人添て発足あり 江島も是で武江の名残とや思はれけん 斯ぞ■ぐさまける 浮世には人帰らめや武蔵野の月の光の影もはずかし」
 一生嗜(たしなみ)のよき女にて、厠へ行くに用の音せん事を
 恐れ ねじ手水鉢の口ねじ置て その音のやまぬ中に小用をせしといへり
 
 トイレに入られた女性の必需品、流水音擬音装置「音姫さま」はTOTOのヒット商品ですが、日本の水資源を考える上でも凄い商品です(私は一応建築家)江島さんが使われた「ねじ手水鉢」なるものがどのようなものか知りえませんが、「音姫さま」に通ずるものが有りますねー。
 
 
 
 <こたつ城主 2006/08/05(Sat) 
              20:25>
 
 題名:明日はおらぬです〜
 
 ↑毎度(^^ゞ。
 
 
 >津々堂さま
 
 お久し振りです(^^)。そう、建築家でいらっしゃいましたね。今日またプロフ拝見して、ふと「太平燕(タイピーエン)」に目が行きました(爆)。ええ! 見るのも聞くのも初めてです!\(>o<)/←泣くなよ
 
 はい(^^ゞ、正確には「江島」ですね。「八代将軍吉宗」はその後も見てて、月光院が「自分の身代わりに高遠に流された絵島を恩赦して欲しい」と頼み込んで冤罪が発覚。吉宗が当時の老中を迎えに行かせるが、絵島は拒否する、という結末でした。
 
 私、古語はチンプンカンプンですが、その伝わる歌の「世の中」。「男女の仲」を指すって、むか〜〜〜し(笑)習った覚えがあるので、生島の事を言ってるのかな、と思いきや、「月の光りの」は月光院のような(^_^;)?
 
 にしても、やっぱ罪人なんですね〜〜トイレの音まで見張られてるとは(^^;)!
 その「音姫」さまでしょうか、よく高速のSAのトイレに入ると、水の音が出る仕掛けがありますよねっ。エチケット何とか、というボタンを押すんです確か。
 絵島が発案者だったのですね!(笑) 今はフチ無しトイレにして!というCMをよく聞きます。これは、では小野小町の発案かっ?!(何でそうなるヽ(^^;))
 
 
 
 <たみいさま 2006/08/08(Tue) 
              15:31>
 
 将軍吉宗: かなり彼の手は汚れていたと思えてならぬ。
 尾張、紀州: 藩主に繋がる者がコロコロ死んで、これを疑わない者は無かっただろう。
 
 両藩のゴタゴタは、徳川宗家の跡目争いのゴタゴタでもあるわけで、吉宗は、ついにそこにも魔の手を入れた。。
 で、江島に恨みは無いのだけど、大奥を糸口とした。
 
 幕閣の新旧派閥闘争もあったのは明明白白でありますし。
 一連の芝居の台本は、複数の者の手で書かれ、更に上手い具合に繋がったのだと想像します。
 
 「徳川宗春」、の吉宗への逆らい方、あれは、「俺は知ってるぞ、聞いてるぞ」、と言う事でもあったのではないでしょうか。
 身分は尾張さまの方が上ですよね。
 
 団子末娘の、「お江さま」、も末にこうなるとは思っても居なかったでありましょう。
 
 
 
 <こたつ城主 2006/08/08(Tue) 
              18:00>
 
 >たみい様
 
 吉宗。もうそろそろラストに近付いてます。
 そうそう、このドラマで一番面白かったのが、まさに御三家の権力闘争でした。ただ闘争を描くのではなく、かなり考証の詰めが入って、当時の噂や後付された脚色についても正誤の判断を交えて進めてて、見ててタメになりました(^^ゞ。
 今ちょうど紀州から抜擢された人材により、各地の河川を治す逸話が入った所ですが、これも実は「紀州の宣伝」と思えるフシがあるそうです。
 吉宗は間違いなく中興の祖ではあると思いますが、享保の改革が江戸期の何もかもを改善したわけではなかったでしょう。このように「改革者が一代にして功績を」という構図を鵜呑みにするのは危険ですし、それを夢見て出て来る政治家はもっとヤバイです(笑)。
 
 絵島については、六代家宣の正室(関白近衛基熙女)の策動で吉宗が八代将軍の座に就いた、という事が言われるそうです(^^ゞ。ドラマでも吉宗自身は何も知らず、六代正室の策動も無く、側用人政治への対抗馬として吉宗を担ぎたい老中の差し金になってました。
 紀州について吉宗サイドの策謀はナシになってましたが、尾州については一回だけありました(^^ゞ。綱誠(三代)、吉通(長男、四代)、五郎太(子、五代)、継友(次男、六代)、宗春(三男、七代)と続く内で、三代〜六代まで全て変死ですが、ドラマでは五代五郎太のみハッキリ「毒殺」として処理してました。
 
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