<掲示板・議事録>

「空海の風景」、2

     
  <こたつ城主 [関東] 2002/12/24(Tue) 21:49>

>朱天さま

最澄さんは「空海ちゃんって天才!(#^.^#)」と思ってた感じが……(笑)。それとも術比べか何かしてから、そう思ったなんて事があったのかな?

私とのりちゃんは、ちょうど互いに逆って点で、地域の感覚も捉えやすいんだけど、中間に住んでる人がどの範囲までをどう感じるか、またちょっと興味ありますね(笑)。



<こたつ城主 [関東] 2002/12/24(Tue) 21:50>

>のりちゃん様

お地蔵さんって、一応「菩薩」なんですよね(^_^;)。何となく道に立ってたりして、親しみがあるので、頭ナデナデしちゃったりするけど(笑)。



<石野真琴さま [関東] 2002/12/24(Tue) 22:59>

 こたつ城主様、並びに御常連の方々、本当にお久しぶりにございます。
 なにやら、お地蔵さん、すなわち地蔵菩薩という文字を目に致しました。日本のお地蔵さんは仏教の地蔵菩薩と、日本古来からの道祖神とが融合したもので、日本独特のものだそうにございます。
 地蔵菩薩と言えば、唯一後光を背負わない菩薩でもあるそうで・・、もっとも私としては、地蔵と言えば地蔵賛歌がもっとも記憶に残っています。「一つ積んでは親の為〜」というやつで、さんずの河原で、流された子供が親を思って石を積み、それを意地悪な鬼たちがやってきては崩す。そのとき親に成り代わって子供たちを助けるのが地蔵菩薩だとか・・・
 地蔵様は子供の神であり、その村を守る道祖神でもある。実に興味深い存在です。
 ちなみに今は釈迦が自分に変わって人々を導く者として、地蔵を任命したために地蔵の時代であり、五十六億七千万年後には弥勒が取って代わるとか。地蔵は釈迦の任命を受けて地獄へ降り立ったとか・・・なんか記憶が・・・これで良かったのかな?
  この辺、詳しい人いないかな。



<のりちゃんさま [近畿] 2002/12/25(Wed) 08:18>

>地蔵賛歌
お地蔵様については全く知りませんが、地蔵賛歌については、
全文が、阿部公房の「カンガルー・ノート」に載ってます。
暗い歌なので、転記はしませんが、この歌は、実は、残され
た両親を励ます歌だというのがわかります。
主旨は、「あなたがたが陰膳するのも忘れて嘆き悲しめば、
それがあなたの子供の罪となり、なお辛い思いをさせること
になりますよ(だから、あまり悲しんではいけませんよ)」
という歌なようです。
そういう慰め方って、日本らしいなぁ・・・というような気
がします。



<こたつ城主 [関東] 2002/12/26(Thu) 21:05>

>石野真琴さま

おお、お久し振りです。
そうか。お地蔵さんが親しみやすいのは、古来からの道祖神との合体があるからなんですね。
確かに後光を背負ってませんよね。立派な寺院の奥まった所に安置され、決まった時間にしか拝観できない「菩薩像」とは、どっか基本から違う感じがするんですよね。

世田谷に住んでいた時、世田谷観音というお寺がお気に入りでよく行ってたのですが、本堂に行くまでの道のりに、不動明王、文殊菩薩、夢祓い観音、竜神など(他にもあったのですが、ちょっとすぐは思い出せません(^_^;))、いろいろとお参りできました。
でもそれらは全て門内にあるのですが、たった一つ地蔵菩薩だけが門外(でも一応敷地内)にあり、それなのに、そこに立ち止まって手を合わせる人が意外と多いのです。

石野真琴さまのお話で行くと、何億年も先に君臨する弥勒さまより、現世を担っておられる地蔵さまの方が、自分達の気持をわかってくれると思えるのかもしれませんね。
また「さんずの河」も中途半端な覚え方してて……。鬼を蹴散らしてくれるのが地蔵さまでしたか。



<こたつ城主 [関東] 2002/12/26(Thu) 21:06>

>のりちゃん様

>そういう慰め方って、日本らしいなぁ・・・

子供の死を嘆きすぎると、自分が死んだ時成仏できないって話はよく聞きますね。日本独特ならば、薄情なのか子煩悩すぎるか、どっちかなんだろうなぁ。
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2002/12/27(Fri) 08:20>

子供、についてなんですけどね。
中国の怪談なんかで、このテーマを取り上げてるのが、いく
つかあったんです。
それのほとんどが、「行基上人タイプ」つまり、前世で両親
にお金を貸していた人間が、その子供に生まれ変わり、お金
を散々使わせ、元を取る。
元を取った段階で、また生まれ変わり直す。
という話でした。
これも、「あの子は、あの人の生まれ変わりで、元とったか
ら、生まれ変わりなおしたんだよ」という慰めになると思う
んですが、なんか、どっかドライですよね(~_~)



<こたつ城主 [関東] 2002/12/31(Tue) 19:30>

>のりちゃん様

>「行基上人タイプ」
>前世で両親にお金を貸していた人間が、その子供に生まれ変わり、
>お金を散々使わせ、元を取る。
>元を取った段階で、また生まれ変わり直す。

これって全編結び合わせると、生まれた子供は病弱で、医療費などで親に金を使わせたあげく、医療の甲斐なく早死にするって話のような……。
いや〜、それより行基上人ってそゆ人だったんですか? 知らなかったなぁ。



<のりちゃんさま [近畿] 2003/01/01(Wed) 02:52>

行基上人が、生まれ変わってどうこう・・ではなく、行基上
人が、「搾り取ろうとして生まれ変わってきた子供」の正体
を見破ったって話なんですよ。
ややこしい書き方してごめんなさい。
行基上人は、(あまり逸話は知らないですけど、多分)偉い
お坊さんだと思いますです。

こんなわけ分からない年始の挨拶になってしまった(^^ゞ
でも本年もどうぞどうぞどうぞ、よろしくお願いいたします!



<こたつ城主 [関東] 2003/01/01(Wed) 17:31>

>のりちゃん様

こちらこそ、今年もたくさんヨロシクお願いします!

ほほぅ。行基上人が見破ったのは……どこぞの子として生まれようとした赤子の正体を、という事かな?(それとも行基上人の子になろうとしたのかな……あまり儲からない気がするけど:爆)



<のりちゃんさま [近畿] 2003/01/02(Thu) 09:29>

ちょっと落ち着いたので((^^ゞ)行基上人の話、を最初か
ら書きますと、

どこぞの村に、10歳を過ぎても、たらふく食べて、泣き喚
くばかりで、お手伝いをしないどころか、親が働きに出るの
を邪魔するような男の子がおりました。

まだ立ち上がることもできず、言葉もしゃべれないこともあ
って、両親は、「不憫な子だ」と甘やかしながらも、働けな
いので、困っておりました。

そこへ旅の行基上人がやってくるわけです。
両親はその子供を連れて、上人のお話を聞きに行きました。
子供は、上人が話し始めると、いつもよりも大声で泣き喚き
始めました。
いづらくなった両親が退席しようと、立ち上がりかけた時、
「そこなふたかた、しばし待たれぃ」
と、行基上人が声をかけたのでした。

「その子供をこちらに寄越すがよい」
と抱き取ると、そのまま滝壺へ、どぼ〜ん!!

子供は泣き喚きながら、溺れていましたが、力尽きて沈む時、
「もっと搾り取ってやろうと思ったのに・・・」
とつぶやいたのでした。

ってな話です。

この子供がなんでこの夫婦にとりついた(?)のだったかは
忘れましたが、確か、前世で何かがあったとかいう話だった
と思います。

中国の怪談(中公文庫の「鬼趣談義」)を読んでたらこの手
のストーリーが5つ以上あったように記憶してます。



<こたつ城主 [関東] 2003/01/02(Thu) 19:28>

>のりちゃん様

おおっ、行基上人と搾り取り子供の話は、そういう内容だったのですね! よっくわかりました(^^)。
なるほど、なるほど。行基上人はある一家の惨状を見かね、その原因を突き止める、さながら水戸黄門か金田一耕助のごとく登場するのですな(笑)。

その両親の前世(か過去)とは違うかもしれないけど、前に似たような怪談を聞いた事があり、それでは父か母の連れ子がいたのだけど、片方と血の繋がりが無いので殺されてしまい、その恨みが新しく夫婦になった二人の間に生まれ、その子が……という話で、その後はのりちゃんの話と全く同じです。通り掛った旅の僧侶が云々する下りまでよく似てる。
そういう話って、ず〜っと昔から原形があるんですね。
 
     

     
  <のりちゃんさま [近畿] 2003/01/03(Fri) 09:16>

いつもヒーローは、危なくなってから登場するのです(笑)>行基上人

んで、
>それでは父か母の連れ子がいたのだけど

これ、「累ケ淵」ですね。
日本で、所謂三大怪談っていうと、この「累ケ淵」と、「四
谷怪談」と、「番町皿屋敷」ということになるみたいです。
私個人としては、「牡丹灯篭」も入れてやっておくれ・・・
という気分なんですけどね(^^ゞ
新しいところ(?)では、雪女なんかもヴィジュアルにした
ら、すごく怖そうだし・・・と言ってて思いつきました。

この三大怪談って、舞台で演じるとき、ちゃんとお祓いしな
いと、いけないものばかりなのかも・・・。
ってことは、全部モデルがあるってことかも?



<こたつ城主 [関東] 2003/01/04(Sat) 02:43>

>のりちゃん様

そうか。未然に防ぐとヒーローにはなれないのか。騒ぎが必要なのね(笑)。

ああ、「累ケ淵」って名はよく聞くんだけど、意外や知ってる話だったんだ(爆)。四谷と皿屋敷はすごく有名って感じしますが、「累ヶ渕」も三大と言われる一つに数えられるほど有名だったとは……。
「雪女」は、もっぱら小泉八雲のお蔭、という経緯があるので、「日本の怪談」というよりは、もはや国際文学の範疇に入るかも(^_^;)。

怪談もそうでしょうが、マハーバーラタ(インドネシアですが)でも、演目によっては上演前にお祓いの必要な物があるそうです。ただ日本みたいに、非業の死を遂げた悪役が神様になっちゃってるかは不明ですが。
 
     



ホーム