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<のりちゃんさま
[近畿] 2001/07/18(Wed) 13:59>
この間、高野山に行ったら、大門のすぐ左手に、「嶽山弁財天」
なる額のかかった鳥居がありまして、気軽に登り始めましたら、
くだんの祠は、弁天岳という、小高い山の山頂にあったのですね。
説明によりますと、空海が天河弁財天に、千日篭りをした際に使
用した宝珠を山頂に埋めて、そこに天河の弁天様を勧請したとの
こと。
空海と言えば、有能なる龍脈ハンターであったって説もあります
ね? 河の神様を山頂に勧請したということにどういう意味があるので
しょうか?空海がなんの意味もなしに山頂に弁天様を勧請するわ
けがなさそうに思うのですが。
また、その祠が、毎日掃除されたように美しかった(そこまで行
く道がめっちゃ険しいのに。反対に、奥の院のすぐ側にある祠連
中がやたらめったら荒んでいるのに)のも、何か特別な場所だか
らだと思うのです・・・。いかがなもんでしょう?
<こたつ城主 [関東]
2001/07/18(Wed) 19:14>
>のりちゃん様
弘法大師は時代的に疎いんですが(^_^;)、たぶんのりちゃんが聞くのは、歴史的なことではなく、五行や七福神に関してなのでしょうね。私は決して専門ではありませんので(^_^;)、「今の思いつき」を述べるだけになりますが……。
弁天さま信仰ってのはいつごろから今の形(白蛇に跨った半裸の女神像)になったんでしょうね。今でこそ財産の神様ですが、古くはのりちゃんの言うとおり水の神様だと思います。元(インドで)は川の神様でしたから。
時代の特定はしにくいですが、日本でも、中国から来たちゃんとした知識を持った人は、陰陽のバランスを取る事を心得ていたようです。多くは、結果としての一部分的な事にしか取り入れられないのですが、弘法大師はかなりの知識量を持っていたと聞きます。
広島の厳島神社だったか、海の中に鳥居が建っていますが、青い海の真っ赤な鳥居を、非常に対照的に感じるのは今も昔も変わりなかったと思います。「水」は最大の陰気。対して「赤」は「火」で、最大の陽気です。陽気を呼び込むための仕掛けに思えます。ちょっと無茶な運用法にも思えますが、ある意味ストレートでわかりやすかったと思います。
「龍脈」と言うと、地質学や建築学、力学などが進んだ現在では、数字だけでは補えない神秘の部分にしか通用しなくなりましたが、昔は立派な「科学」でした。弘法大師はかなり地質学に秀れた人だったように思えます。
山に住む場合、水の手が尽きてしまうのは命取りになりますし、寺を建てるという永続的な面を考えると信仰上の欠損になりかねません。人は水を得て「ありがたさ」を実感するものですし、空海だけが「ここは水が尽きない」と知識としてわかっていても、空海の死後、人がそれを信じなければ深山を上って来ないかもしれない、と私なら思います。陰に陽を呼び込むという考えと近しく、「山に水を呼び込んでいる」シルシのように私には感じられました。
よく掃除をするのは神社であれば当たり前なんですが(神様は穢れを嫌いますから(^_^;))、特によく掃除をするという事になるなら、尚更「水脈」に関係があるかもしれません。「水」は「土」に塞がれます。これは五行でなくても感覚的にわかると思います。高い山頂であれば、少しでも水脈に隔てがあるだけで、飲み水としての効能は断たれてしまうワケです。
また弁天さまの像の肌が真っ白だったり、お供の白蛇といい、金を放り投げさせる信仰感といい、これは「金」が「水」を生み出す五行と関連があると私は思っています。
<のりちゃんさま [近畿]
2001/07/19(Thu) 21:51>
>「山に水を呼び込んでいる」シルシのように私には感じられました。
意識的に、本来縁のなさそうな「水」を勧請したということです
ね?
そっか。「縁があるから」水の神様という考え方ではなく、呼び
込むために・・・っていう考え方かぁ。
私の頭では、こういう考えにはなかなか結びつかなかったと思い
ます。ありがとうございます。
日本の神社の場合、川は、多く、「丹生(水銀)」に関わりを持
ちます。
そこに、水と金の関わりを考え合わせると、錬金術を思い浮かべ
てしまいますね。
>よく掃除をするのは神社であれば当たり前なんですが
それがね・・・。ゴミだらけの神社って実は結構あります。
草ぼうぼうだったり、くもの巣だらけだったり。
山の上の神社(とくに無人の祠など)は、絶望的です(^-^;;
高野山は、人の出入りが多い、奥の院のお墓は、誰も手入れをし
ないのか、ほこりだらけのお墓があったりするんですが、この祠
は、「熊出没注意」という看板があるほど、人は絶えて通らない
山道をず〜〜〜っと登っていかなくてはならないのに(とはいえ、
後で調べたら、1キロ余りでしたが)清浄に保たれているのが、
なんともありがたげでした。
<テェタレさま [北陸]
2001/07/20(Fri) 00:17>
>空海
高野山には一回行ってみたいと思っています。
空海は、温泉掘ったり、貯水池作ったり、漁場を開発したり、
語学や字にも秀でていて、なんつうか天才ですね。尊敬です。
<こたつ城主 [関東]
2001/07/20(Fri) 12:31>
>のりちゃん様
>そっか。「縁があるから」水の神様という考え方ではなく、呼び
>込むために・・・っていう考え方かぁ。
人類が居住地を広げるために、自然と戦ってた時代は長いですよね。外来宗教はどこでも多少は土着信仰(現世利益とか(^_^;))と結び付いて根を広げたんでしょうし。何のかんの言って、「宗教のための宗教」って根付かないと思います(^_^;)。
水銀ですか……。山伏が山を巡るのは、実際には鉱脈を探してたんだとかは聞いた事がありますが……。
荒れ果てている神社は今もあるだろうけど、そりゃ、史上はもっともっとあったでしょうね(^_^;)。まあ、祀る上では「清潔にするのが基本」という話にすぎません。私が行く先々、草ボウボウなんてトコはザラですよ。神社は多いですからね。
>「熊出没注意」
ぶぶっ(^^;)。「城主のたわごと」の信州旅行編をお読みになられましたか?
>テェタレさま
>空海は、温泉掘ったり、貯水池作ったり、漁場を開発したり、
そうそう(^^)! まさに風水の粋を極めた人って感じですよね♪ |
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