質問<六>
あなたの家の兵士たちは非常によく戦い、あなたも父を助けて何度も逆風を跳ね返します。しかし武運つたなく戦に敗れ家は傾き、敵に内通する者も現れて、ついに城を枕に討ち死にする時が迫ってきました。
そこで家臣が言います。大きな城を維持するには兵力も薄く、返ってお荷物になるばかり。今はこの城を捨て、自分の小城に立て篭もってはいかが……。
実はこの家臣は、あなたの気に食わない者でした。何でこいつが敵と内通せず、有能な者がわが一門を見捨てたのかと嘆きも少なくありません。しかしこの家臣は物言いが図々しく態度も尊大なので、敵も喜んで受けいれなかっただけかもしれません。あなたはどう考えますか。
こいつに大きい顔をされた挙句、結局内通されて売り飛ばされたら、まるでバカみたいだ。だいたい先祖代々引き継いできた城を捨てられようか。
進言を蹴飛ばすべきだ。
腹立たしい奴ではあるが、今までついてきてくれた事には恩を感じる。最後に人を信じてみるのも悪くはない。
どうせここに居ても死ぬだけだから、進言を受けいれるよう父に勧める。
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