質問<五>
将軍の意向を受け、あなたは地方のある国に赴任します。そこでは将軍の命令を無視して、自領の経営に血道を上げている豪族が割拠し、下剋上も良しとする風潮が蔓延っています。しかし兵力を持たぬあなたは、豪族たちの反乱にあうたびに館を焼き討ちされたり、ただ戦場を兵士たちとともに逃げまどうばかり……。やはり、今流行りの足軽を雇うしか対処できません。
でもあなたは、足軽は扱いが厄介だと思っています。むしろ、地方豪族たちが羨ましいぐらいです。足軽なんぞに金を払わなくても、農民を戦に駆り立てればそれで事足りるからです。あなたの心に、ふと怪しい気分がよぎるのですが……。
農民を無益な戦に駆り立てる悪行を羨ましがるなんて、将軍の家来として、あるいは万民の手本として恥かしいことだ。
ここは一度京に戻り、足軽を買おう。
将軍には悪いけど、一時的に謀反してる奴らと手を組む。
金ばかりかかる足軽に手を焼くより、農民だって、その手柄を認めて取り立ててやればいい。力をつけてから反乱勢力を退ければ、最終的には役目を果たした事になるのでは?
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