質問6-11


	質問<六> 足軽を多勢雇い入れ、赴任地に連れていったあなたは、さっそく足軽の統率に手を焼きます。今はまだ、足軽というものが戦闘部隊として認知されていない時代です。本人たちの意識も、盗賊や無頼人と大した違いもありません。金さえ出せば命を張ってでも戦ってくれますが、戦のない日々は、周辺の町を襲い、民に乱暴を働いたり、女や金品を略奪したり、目に余るふるまいが少なくありません。家人の中からは、足軽を何とか指揮しようなどと心配る者より、あんな者たちは早く解雇するべきだという、あなたへの批判の声すら出始めています。あなたはどうしますか。


	いきなり足軽を使おうとするのが間違っていた。まずは自領に連れていき、城の内部か周辺に長屋でも作って隔離し、窮乏を味あわせながら軍人として教育した方がよい。


	足軽の中から手柄のあった賢い者を選びぬき、功を認めて家人に取りたててやれば、他の無頼者も自然と感化されるだろう。それでもダメな残りの者は、解雇するしかない。