質問<四>
あなたの家は、かつては大きな神官の家柄でしたが、一度朝廷に反抗を企てた経歴があり、官位を剥奪されて今日に至っています。それでもあなたの父までの代には、周囲の興亡が激しい中、何とか長らえてきましたが、今は家臣からさえ、しかるべき力のある家と手を結ばなくては、とても持ち堪えられないなどと進言されます。問題は軍事力です。
そんなある日、下剋上で伸し上がってきた土豪の武家から、家臣の娘を娶らないかと話しかけてきました。これは明らさまに家臣になれと言われたようなものです。あなたの家格が元は名家であるので、箔付けがしたいのでしょう。もっとも他の家からも、今まで同じ目的でいくらでも婚姻の話は舞い込んできました。あなたはどうしますか。
いくら衰えたりとは言え、かつては神をまつった由緒ある家である。土豪とはいえ娘ならともかく、そのまた家臣と同格とは情けない。
もう少し条件のいい家と縁組できるまで待つ。丁重に断る。
新興とは言え、この乱世を下剋上で伸し上がってきたような家である。怒らせるのも怖いし、この御時世では、家格が役に立つのもいつまでの事か保証はない。
今が潮時かもしれない。話を受けいれる。
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