質問<五>

のんびりしている間に、周囲は二大国の凌駕する所となってきました。軍勢を繰り出されれば、どちらを相手にしても一揉みに揉み潰されてしまうでしょう。

今までは、周りの共通の利害によって、多少のいざこざに巻き込まれはしても、領国を侵略されるような目に合わずに済んできました。ところがこのところ、この二つの国の太守が世代交替して様相が変わり、どちらとも仲良くやっていくのは許されなくなってきました。

あなたは無駄な血を流すよりは、自分が屈してどちらかの国の家来と成り下がっても、家来や領民を守ってやりたいと思います。どちらの大国を選びますか。
 
     
 
     
  片方は未だ実権を握っているのは国主の父である。

明らかに天下を狙っており、野心的ではあるが、味方についた者を決して見捨てないという評判がある。

また家臣たちの団結も強固で、逆に新参者が今から参入すると大変かもしれない。
 
     
 
 
     
     
  もう片方は、国主が二代続けて亡くなったため、後を継いでいるのは未だ幼君である。

代わって国政を担っている家老は、大変な正義の士で、まだ若い。非常に頭が切れるらしい。

どちらかというと熱心にあなたを誘いかけるが、高飛車で、既に家来扱いをしているきらいもある。
 
     
 
 
     





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