質問<四>
あなたにはすでに大きくなった長女と、まだ幼い長男、次男がいます。新しく主人となった殿様には、すでに長男の方を差し出しています。しかし主は、次男も差し出すように命じてきました。これであなたの家には、男の子が居なくなってしまうのです。
人質となった少年たちの中には、殿様に気に入られて近侍となり、やがて重臣や側近に出世する者も少なくありませんが、残りの半分は、一定の年齢になるまで寺に預けられて修業させられたり、ひどい例になると、館の奥にある座敷牢に閉じ込められている者までいます。
家来たちはみな反発を感じており、揃って諫言する仲間を密かに集っている者もいます。あなたはどのように考えますか?
家来になったのだから、殿様の好みに通じる必要もあるのではないか。自分の子を殿様の好みに合うように育てて差し出せば、むしろ子供にとって早くから出世できる制度でもある。
他の家臣たちには同調せず、次男も差し出す。
ムチャクチャだ。それでは家臣が心から臣従するわけがない。他の家臣たちと通じ、むしろ自分が先頭に立って、殿様に諫言つかまつろうと思う。
次男は差し出さない。
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