<斎藤道三>
さん
より、一言
     



     
  ほほぉ……。問題を過小評価してきたツケが来ますな。複数の問題が同時に起きて、深刻な事態に陥るやもしれませぬぞ。

小心者を侮っておられますな。誤解や疑念、嫉妬や邪心には、誠実さや公正さで迎えても役に立たない事を御存知かな? むろん高飛車に出れば打たれる怖れもありましょう。穏やかに振る舞いつつ、内面に意志の強さを持つことですな。つまりは姑息をもってする。上昇せず下降する。出しゃばらず控えめに、喪に服する時は大袈裟に哀しみ、日常ケチなぐらい倹約する。積極的より消極法を、攻めるより守りを、前進より維持を、昇るよりも後退を。すべて過ぎるくらいが、却って目的にかない、大利をもたらすものですぞ。ふふふ……。

大望とは、時に焦りが生み出すもの。よく考えれば小さくてすむものを、急ぐと、大きな事を果たさねば、と思いこむのが人間でしてな……。今後は小さなこともおざなりにされず、じっくり一つずつ解決していかれてはどうかな?
 
     




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