<足利義昭>
さん
より、一言
     



     
  伸るか反るかの勝負ジャ。傷つくのは必至ジャ。それを負けと見るか、多少でも利があれば勝ちと見るか。たとえばジャ、そのほうがおなごであれば、正妻でなく妾になれればいいと思えば、慕っておる男と結ばれるであろ。また仕事であっても、この際、勉強と思い無報酬で請け負えば、前に進むであろ。つまりジャ、相手を利する方法なら通用するんジャ。

仕事は、実力がないのではなく、発揮できない状況で勝負させられるであろ。結婚もしかりジャ。特におなごは、そのほうから積極的になると、手痛い仕打ちが待っておろ。

全体的に機が熟しておらぬ。すでに進んでいることでも、初めに無理をした事は行き詰まる傾向ジャ。調整し修正しておっても、ボタンのかけ違いのごとく、最後の最後まで苦労しそうジャ。嘘は雪だるまのように増えて、にっちもさっちも行かなくなるであろ。

物は考えようジャ。弱い立場はいつまでたっても弱い。相手の要求が度を越えてきたら、潔く去ることジャ。屈辱に甘んじて状況に固執するのは本末転倒である。
 
     




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