<竹中重治>
さん
より、一言
     



     
  いつも変わらずに澄んだ目を持ち、誰に対しても差別をしない温容、静謐の徳を讃えている御方です。賑やかな雑踏や流行に惑わされず、先をあせらずに思索するのが向いておられます。時が移り変わっても、中心にある変わらない存在に目を止める事です。慈愛や温厚の精神を継続し、豊富な知恵を人と助け合うことに使う……それが、真の軍師の道なのです。自分を深く見つめ、人生を見直すべきときです。

大切なものを手中に収めるためには、何よりも一貫性が肝要かと思われます。最後の仕上げで気が変わり失敗したら、すべて凶となりましょう。事を始めるには、時期として相応しくありませぬが、一貫していれば、得ることがなくとも損にもなりますまい。

実力不相応の高望みは、軍師に相応しくありませぬ。建物や外見ばかり立派でも、生命力が満ちてなければ意味を持ちません。経済的に恵まれるばかりが幸せでしょうか。せっかくよい資質を持っておられるのだから、人を育て、その知恵を伸ばしてやる方に活かすべきでしょう。
 
     




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