<鍋島直茂>
さん
より、一言
     



     
  日に日に勢いを増し、しばらく強い立場におる。かなり大きな冒険も、時期を選んで進めよ。

どんな幸運も時が過ぎれば低下する。不運に備えて身構えるより、決定的なほど昇りつめておくがよい。勝ちに乗じるは良くないが、乗り損ねれば災難を被ろう。落ち着きには欠けるようだが、優るものにはただちに従い、過ちがあればすぐ改めるような、打てば響くものを持っておる。どれが本命かは、試行錯誤の後、わかるであろう。

すでに上り詰めている者は、下に施すことだ。未だ低位に甘んじている者には、下剋上の運がある。変化を恐れてはならぬ。自分を抑え込まず心地よいことをしていくと、いつのまにか他人の為になろう。ただし一人占めを心地よく思うと、惨めなことにしかなるまい。
 
     




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