<利休>
さん
より、一言
     



     
  生活に、ちょっとした変化や彩りを取り入れるのが良いでしょう。殺伐とした毎日、夕日を見るのはほんの一瞬ですが、それでも心が和みまする。同じ料理でも、盛りつけや調味料を変えることで楽しむことができまする。秩序や制度、文明でさえも、広い見方をすれば、集団生活における飾りにすぎませぬ。

しかし、絶え間ない変化を求めるのは、いかがなものでしょう。変化を採り入れることで土台を強化し、基本的な考え方をよりよく表現することが大事なのです。全体を貫く主張は単純でよい。そこから真の美が生まれるのです。

夕日はいつか暮れましょう。過信して際限なく追いかけていると、思わぬ陥穽が待ち伏せているものです。彩りは所詮彩りにすぎませぬ。時に見栄えを高める効果はあるものの、あまり過大な期待をかけるのは禁物。時には手直しすることも、入れ替えることも必要となるでしょう。
 
     




ホーム