<石和川中島合戦戦国絵巻・レポート7>


     
  <車懸>

車懸がどういう戦法なのかはハッキリ判ってないそうです。
が、ここでは武田軍の中央を突破してその背を回り込み戻って来ます。大よそ「敵陣に揉み込み、その戦団を切断し、あるいは霍乱するように去って行く」という描写に仕立てられてます。

あたかも武田軍に同化・吸収されるように、突っ込む先から姿を消す上杉軍

やがてすっかり姿が見えなくなります(一部すでに後方に回り込んでます)
橋を渡って出て行くのは演出部隊。上杉や武田の動きとは関係なさそうな行動でした。

そして、波状攻撃をかける第二陣と戻って来る第一陣が、中央で交差します
 
     

     
  <次々と波状攻撃>

兵士だった時の記憶では、確かこの波状攻撃には2〜3隊ていどが一陣として、一緒に突撃したと思います。
1隊で大将一人を含め約10人以上の構成ですから、20〜40人程度が一度期に突っ込んで行くわけですね。

第3陣

第4陣

第5陣

すいません(^^ゞ。これ本当に順番通りだったか、今イチ記憶が怪しいです。だいたいこんな風に「次々と突撃が繰り返された」という感じで。

兵士一人について、2〜3度ていど突撃しますかね。2度は確実です。
戻ると自分の隊の人が揃ったかざっと確認し、もう一度列に並ばされて追加の突撃に加わります。

まぁ本当に見てて「贅沢に人数を使って見せる祭り」の一言に尽きます(^^ゞ。
で、見てて全く飽きないですね(笑)。

これが映画のロケになれば費用もかかるし、参加する方もうるさく行動を規制されて、お互いに大変でしょうけど、本人達は気楽に参加して、見てる方もこれだけ楽しめるんだから、ホントよく考えたよな〜と感心しちゃいます!(笑)

亭主もつくづく感心して一言「これこそ世界遺産じゃないかっ?!」 (爆)
 
     

「合戦2、三太刀(一騎討ち)」

     
  そして背景の炎上。この煙もビックリしましたね〜(^_^;)。


戦場でこれを大きく感じるのは当たり前なんですが、観客席から見ても、最上階にいてもかなりデカく大きな煙で、このばかデカイ戦場を、さらに縦に長く立ち上って行くのです。
思わず「おおっ、一年分のダイオキシンがっ!」とかパーな事を口走ってしまいました(爆)。



<ところでその頃、高坂隊は?!>

何しろ武田軍は激しく上杉軍の猛攻を受け、何とか御館様を守るべく必死で戦ってます。
そして先発した高坂隊が、妻女山には上杉軍がいないと気付き急ぎ戻ってさえ来れば、今度は兵力も敵を大きく上回り、しかも上杉を前後から挟み撃ちに出来るのです!
武田軍は祈るような思いで高坂隊の帰陣を待ちます! それまでの辛抱なのです!

ところで、その肝心の高坂隊が妻女山で今どうしてるかと言うと……。

わりとノンビリしてます!(しかも観客は誰一人気付いてない(^^;))



<一騎討ち>

武田軍を追い詰めながら、なかなか信玄の首をあげられない事に業を煮やした謙信、上杉とて高坂隊が戻ってくれば、今度は自分達の身が危ういのです。
謙信は自ら、最前線に出て指揮を振るいます。
そしてその時、謙信とよく似た僧形の騎馬武者が一騎、狂奔する馬を駆り立て、信玄の本陣めがけてまっしぐらに走り寄ります。

ヒヒヒ〜ン!と高く嘶く馬の声がアナウンスされ、一騎の騎馬が


そして今年も、乾坤一擲の三太刀七太刀シーン

この辺りは正直、前に高坂隊で妻女山(観客席)に来た時に「こんな風に見えるんだ〜(゚.゚)」などと思ったので、新しい驚きは無かったです(^^ゞ。



今年の司揮官どのっ♪
尚一層燃え上がる炎を背景に米沢隊の砲術も再開!
 
     

合戦3〜4、「騎馬戦・高坂隊来援」

     
  橋あるいは橋付近の殺陣演技(演出部隊)も撮ろうとしたんですが、さすがにズームを利かさないと撮れないし、撮ると手前の観客にピントが合ってしまい、出来はサンザン(^_^;)。。
だいたいよく見えないので間合いも取れず、失敗写真を2枚ばかり晒してお茶を濁します。

モロ手前にピントが合うの図(^^;)
撮れる!と思うと肝心の人が居なかったり(笑)

このころだったでしょうか、もっと前からだったかもしれません(写真だとこの辺りから写ってるので(^^ゞ)。shinさまが他5名さま連れで来られ、私達を見つけて下さったので、やっとここで合流を果しましたっ(笑)。



<騎馬戦>

これは良く見えるのですが、あらゆる催し物の中では観客席から一番遠いかもしれません。
お馬さんが人の大勢いる場所を嫌がるからでしょうか?
しかし遠目ながらも、この壮烈な闘いぶりには目を惹き付けられました。「あ、馬が出てる!」と身を乗り出して見てるお客さんも居ましたっ(^^)。