<石和川中島合戦戦国絵巻・レポート7>

     
  <妻女山へ移動、つづきっ>

こたつの後からは、さらにこたつ隊の面々が続きます。
後ろに行く程、前の列から離され、わりと頑張らないと間があいてしまいます(^_^;)。

急げ急げ、もうすぐ妻女山だっ!
(写真提供:紫さま・観客席武田側から撮影)

や〜っと、妻女山(という事になってる観客席:爆)に移動完了〜。
「だが、この戦法は、まんまと上杉軍に裏をかかれた。
上杉軍は、妻女山を下り、武田軍よりも早く八幡原に車がかりの陣を布陣してしまっていた!」

な〜んだ、せっかく来たのに敵は居なかったのね(汗)。
でも流石は謙信公。こたつ達、もう疲れちゃって妻女山では休みたかったから、妻女山から降りて下さって助かったわ!(爆)
(撮影:こたつ亭主・高坂隊員撮影)

ふぅふぅ、そうですよね〜。しばらく休ませて貰わないと、ここで戦うなんて無理ですよね〜。

と言ってるかどうかは不明(笑)。

後から続くこたつ隊の面々もようやくここで一息入れます。
みんな、ご苦労さまでした〜(^^)。
(撮影:こたつ亭主・高坂隊妻女山より撮影)

さあさあ、ここで個人的に凄く嬉しかったのは、たまこ様にお会い出来た事でしたっ!

「乳母どの〜」と手を振るこたつ城主(笑)。
来ておられると聞いてはいたのですが、観客席は何しろ広い!「会えないかも〜〜」と思ってましたが、こたつ達の通り道を、たまこ様は声をかけて下さいました。
こたつ、嬉しかったですーーー!!

こたつとたまこ様は思わず抱き合い(笑)、そしてたまこ様の手には、こたつの手についてた泥と砂が……(笑)。
(写真提供:たまこ様・観客席上杉側より撮影)
 
     

     
  <合戦(1)「車がかり」>

さて我々がこんな事をやってる間、一方の上杉兵士達は、武てい式(五沾水の儀)の後は又々ちょっと眠い時間だったハズ(笑)。
しかしここで完全に覚醒させられます。いよいよ決戦の時間帯。選手交代であります!
(ここから当面カメラはこたつ亭主の撮影)


観客席から見える上杉の「車がかり」

我々は観客席に居ても、ゴテゴテした甲冑をつけてますので、一度場所を定めたら、そうそう動けません。ここでカメラを預かるべきだったのですが、亭主に撮影を任せっきりでして(^^ゞ、車がかりの全容を写すに至りませんでした。

実際には、このように武田軍の間を割って揉み込むように突入した後、右側の武田軍のさらに後方に兵士達が駆け抜け、武田軍の後ろを廻って戻って来ます。つまり、武田の後方から二手に分かれて戻って来るわけです。

そしてこれを背景に、いよいよ川を挟んで、橋の上では殺陣隊の演技が始まります。 ↓

 
橋の上ではさんざん斬りあい……→
ボチャンと川に……。
殺陣をこうして見るのも初めてですが、何度も橋の向こうとこちらから斬りあいに参加しに行きます。

橋の上では少数がさんざんに揉み合い、演技の果てに川にもろとも落ちては観客から歓声を浴びます。

そして、武田に揉み込んでいった上杉兵士達が二手に分かれ、折り返して描け戻って来ます。↓

見よっ、この構造的な舞台装置を!

全体を伝えきれずもどかしいですが、この後方の車がかり兵士達と前方の殺陣は、観客席からは、想像してた以上に一体化した立体感を醸していて、なかなかドラマチックな舞台と言えました。
殺陣の人ならともかく、兵士達には観客席なんか遠いですから、これまで全く意識してなかったのですが、今まであんな大きな舞台の中で走ってたんだなぁ、としみじみ驚きました。



<合戦(2)「三太刀」>

そしてご存知一騎討ち。

霧の中の一騎討ち

これはさすがに観客席からは遠かったです(笑)。戦場では例え遠い上杉陣地からでも、僧形騎馬武者(謙信風)の馬蹄の響きがじかに伝わるのですが、この辺りも一つのお芝居を見ているようで、それはそれで美しく感じましたが。

上から見てたからでしょうか。あるいは今年は雨で馬が抗ったのかもしれませんが、太刀を浴びせては場内を駆け回る謙信風武者の馬が、途中ひどく猛るように前に進みたがらないように見えたのですが、ただスンナリと進行するよりも迫力を感じた一場面でした。



<合戦(3)火縄銃・殺陣>

この辺りで、武田奉行(という声の演出があります)によって、
「武田鉄砲隊前に。上杉軍を撃ち、体勢を立て直せ、高坂隊が来るまで持ちこたえろ!」
なんて声が入ったり、ナレーションの、
「いまだ、高坂隊1万2千の軍勢は、合戦場には到着しません」とか「合戦は大乱戦となり、時は刻々と過ぎていった」とかいうナレーションが入り、「およっ(^^;)」と焦ります(笑)。

高坂弾正はこの頃、必死に妻女山から駆け下り、八幡原に向けていっせいに馬を急がせているはずなのですが、我々は観客席で高見の見物をしてるからです(汗)。

この時だったでしょうか。雅之介さまが売店に行こうとしたら、緑忍者さんがお茶を出して下さったそうです。進行係の皆様、ありがとうございました(^^)。



<合戦(4)騎馬戦・高坂隊戦場に戻る>

「武田軍がもうすぐ負けるという時、妻女山に向かった高坂隊の先陣、騎馬隊が到着し、合戦に加わった」
というナレーションの後、

武田奉行「武田軍高坂隊、騎馬武者ただ今到着。高坂隊の騎馬隊、上杉軍を蹴散らせ」

なんて声がよく聞こえて来て、でも我々はまだ妻女山にいるのですが(爆)、前の何回かのレポでお届けした通り、ここでは久世七曜会による騎馬戦が行われます。

そして、いよいよ我々も踏み込む準備に入るため、見学はこの辺までとして、ここでもう一度整列させられます。

←準備オッケーの雅之介大将(水滴で顔が……すいません(^^;))。
他、こたつ隊諸士も後に続いて整列完了〜♪

さあ行け! 高坂隊、仮橋をいっせいに!
(手前にいる武者達は殺陣隊の人々)
(写真提供:星友さま・武田軍より撮影)

高坂本隊の後から観光団(こたつ隊)
(写真提供:紫さま・観客席武田側より撮影)

後方まで続くアマゾネス赤軍団!
当初観客と交流が予定されたのですが、観客は雨で定位置を動きにくく、我々も甲冑で身動きしにくく、また両者とも始まった戦に見入ってる内に「山」を降りました(笑)。
(写真提供:たまこ様・観客席上杉側より撮影)