<2006年・城主のたわごと3月>



2005年5月、東武ワールドスクウェア編も第三弾・完結編(^^)。

同じく5月、「箱根・湯巡り旅行」編の始まり始まり〜♪





     
  さてさて、1月と2月に渡ってお届けしてきた「東武ワールドスクウェア」も、いよいよ今回が最後(^^)!

前回まで2回に渡って、灰色の所(アジアゾーン)までお届けして来た。↓

 
展示数(内、世界遺産)
他、展示物
合計
現代日本ゾーン
12(0)
9
21
アメリカゾーン
7(1)
6
13
エジプトゾーン
5(5)
0
5
ヨーロッパゾーン
32(16)
0
32
アジアゾーン
11(7)
0
11
日本ゾーン
35(13)
3
38
合計
102(42)
18
120

↑最後はピンクで表示の「日本ゾーン」を残すのみっ。じゃ早速いってみようか〜(^O^)。



■栃木
<東武ワールドスクウェア「日本ゾーン」>


まずは出展物一覧。

068:石山寺多宝塔
069:唐招提寺(世界遺産
070:薬師寺(世界遺産
071:法隆寺(世界遺産
072:春日大社(世界遺産
073:二条城二の丸御殿(世界遺産
074:鹿苑寺金閣(世界遺産
075:慈照寺銀閣(世界遺産
076:平等院鳳凰堂(世界遺産
077:京都御所 紫辰(←ウカンムリ付)殿
078:桂離宮
079:清水寺(世界遺産
080:東大寺大仏殿(世界遺産
081:厳島神社(世界遺産
082:姫路城(世界遺産
083:瑞巌寺
084:円覚寺舎利殿
085:熊本城

↑とりあえず前半(^^ゞ。

前回の外国編では、あまりよく知らない物も多かったし、知ってても何しろ出し物が多いから、文章でさらに膨らむのもヤだし(笑)、歴史については殆ど言及しなかった。
日本編についても同じノリでサラッと流すね(^^ゞ。

じゃ進もう〜♪

←「石山寺多宝塔」。小さく周囲の植木に埋没ぎみで、これが最初にあるので、一瞬「やっぱ日本て小じんまりした建物が多くて、実物じゃないと迫力ないかな〜」と思う所だったが(笑)、↓「唐招提寺」(世界遺産)は立派だった。

「日本ゾーン」に入ると、さすがに一気に目が厳しくなるのを我ながら自覚した(笑)。
一つには、これまでの外国建築の模型と違って、本物を知ってるからだろうが、もう一つには、日本建築って模型でリアルな感触を出すのが世界でも難しい部類に入るのかな、とも思った(^^ゞ。

しかしそれでもやっぱり、↓この二点はスゴイと素直に感じた(^_^;)。

薬師寺」(世界遺産)

紫禁城でもそうだったが、中国の影響を受けた日本の建築物は、門の奥を覗き見たくなる作りで、また自分もミニチュアになった気分でかがんで覗くと、本当に中に入って行く視界が開けてリアル(^^)。↓

遠足か修学旅行の再現?(笑)
角度を変えると二つの塔が突き出て感じる

もう一個。さらにスゴイのがお次の「法隆寺」(世界遺産)。↓

彩色の違いがそう感じさせるのか、薬師寺よりさらにリアルさ倍増(^_^;)。

↓の2枚など、光線の加減もあろうが、本当に明け方に散歩して撮った写真みたい(^^ゞ。「チュンチュン」と雀の声ぐらい聞こえて来そう〜(笑)。でも実際には夕方ね。

鐘が鳴るなり法隆寺! ゴォ〜ン!(嘘(^^;))

次は「春日大社(世界遺産)」。

ここは行った事ないけど(^^ゞ、門前の燈篭がスゴイなぁ〜、それなりリアルでは?と思った。

この春日大社、奥行きもかなりあって、上空写真的に見ると↓

こんな感じ。この勢いで出雲大社もやって欲しい(爆)。

さて「二条城」が近付いて来る。↓

まずは城の右側・庭園から入って来る。一番右の屋根が正面。↓

グル〜と廻って正面側に来る。

そして正面。「二条城二の丸御殿」(世界遺産)

ま、確かに戦国時代にゆかり深い城なので、思い入れが無いと言えば嘘になる(笑)。
でも多分それを抜きにしても、この模型は結構すごかったんじゃないかと思うよ(^^ゞ。

桃山式書院作りの二の丸御殿屋根
小堀遠州の池泉回遊式庭園

うん。これは日本ゾーンに限らずアジア全般に言える気がするけど、樹木など自然物を相当それっぽく見せる事に成功してると、これはスゴイ!という感じがよく出るな〜と(^^ゞ。

次は「鹿苑寺金閣(世界遺産)」。通称「金閣寺」ね(^^ゞ。
これも周囲は延々と庭園で、一瞬どこに金閣寺があるのか見付からなかった(笑)。

金閣と言えば、次は銀閣だよね〜(^^)v。

慈照寺銀閣」(世界遺産)。
ん? あの茶碗を引っくり返した砂山はどこに……あれか。→

かなり細工が小さいので、これまたキョロキョロと小さい植木の合間をあれこれ探したが(^^ゞ、こうやってミニチュアで見ると、銀閣寺って不思議な作りをしてるな〜とも思った。
あと、ここは外国人観光客が来てるって設定で、やっぱ外国の人が沢山来るんだろうね(笑)。

ん…………茶碗を引っくり返した砂山だ?(-_-;)<足利義政、一世一代の力作を。。

次は「平等院鳳凰堂(世界遺産)」

関西に住んでた時は子供だったので、実はどこにいつ行ったか、どんな所だったかという記憶はかなり怪しい(^_^;)。
でもこの平等院のこの構図の前で、誰かに「皆様、お手持ちの十円玉をお出し下さい」と言われた事(ガイドさんか録音テープだったかもウロ)、そうやって十円玉を出して「ホントだ〜同じだぁ〜」と周囲の人と一緒に言った事だけはよく覚えている(笑)。

次は「京都御所
正式には「紫しい殿」という。漢字が出ない(^_^;)。ウカンムリに「辰」って字ね。

↑これもよく時代劇……特に大河ドラマにはよく出て来るよね(^^ゞ。

次は「桂離宮

↑これは明確に「行った事がない」と覚えている。確か見学は日にち指定なんだよね(^^ゞ。で、その日が平日だったので、母が芦屋のマダム達と一緒に行った模様(笑)。

そうだわ。そう考えると、ここも京都に行くよりこの鬼怒川の方が確率高いと言える物件の一つかも(爆)。

桂離宮はよく作ってあるな〜、さすがに綺麗だな〜と感じた。
ただ、ちょっと角度を変えると(笑)→

この通り、やっぱり一瞬何だかよく判らなかったりするけど(爆)。

さて、京都も次で終わり(^^ゞ。

清水寺
(世界遺産)

関東に帰って来てから修学旅行で行った(^^ゞ。その時とても楽しかったので、大学の時、家族旅行で京都に行き、思い出のリクエストをしたら、家族とタクシーの運転手に素人扱いされてしまった(汗)。京都って難しいトコなのね〜(TOT)。。

そして「東大寺大仏殿」(世界遺産)

↑大仏「殿」なのね(^_^;)、「大仏」は無いのね。大仏も建築物だけど、それやってるとキリが無いのかな(笑)。

何のかんの言って、「やっぱ日本はいいな〜」なんて身びいきし始めた私だったが(笑)、そうだな。この日本ゾーンで特に気に入ったのは……コレかな(^^ゞ。↓

ジャーン! 「厳島神社」!(世界遺産)。
水域面積としては、「現代日本ゾーン」から「アメリカゾーン」に移る「太平洋」に継ぐ広さ(じゃないかと思う)。

あのでかい「ヴェルサイユ宮殿」でさえ、庭園プールはほんの一部だから、これほどは広くない。

ちょっと正面からだとその大きさが伝わらないか(^^ゞ。じゃ↓

ドーーーーーン! 見よっ、立派なプールだぁぁっ!(爆)

↑これ見て特に喜んだ理由は、ここも来た事が無いからーーー(≧▽≦)。<エヘ

お次は「姫路城」(世界遺産)。
これもよく時代劇に出て来るよね〜(笑)。実は関西にいた時も、見て一番感動したのはコレかなぁ(^^ゞ。

ここでいきなり関西〜中国方面を離れ、題材は北に移って二点(^^ゞ。

瑞巌寺
円覚寺舎利殿

↑瑞巌寺は松島ね(^^ゞ。どっちも何度か行ったなぁ〜。でも円覚寺(鎌倉)は「舎利殿」なんていつも通り過ぎてたかもっ(^_^;)。

最後は「熊本城
清正苦心の二連の天守閣♪

ここからは後半なんだが、実はあまり写真を撮ってない(^^ゞ。この先は、わりと小さめの模型が多い小さなコーナーだったのと、この辺りになると、だいぶ時間切れ気味でもあった(笑)。
一応出展物の一覧は以下。

086:日本の四季
p:東武特急・スペーシア
q:東武電車
r:SL貨物列車
087:山形・田麦俣の民家
088:新潟・豪農の館
089:富山・散居村の民家
090:岐阜・合掌造りの民家(世界遺産
091:風見鶏の館・旧トーマス邸
092:大阪・大和棟の民家
093:愛媛・八棟造りの民家
094:旧開智学校
095:道後温泉本館(振鷺閣)
096:大浦天主堂
097:旧グラバー邸
098:堂崎天主堂
099:守礼の門
100:札幌時計台
101:旧北海道庁舎
102:動物公園

↑と、こうあるが、最初しばらくは、冒頭「日本の四季」からの“続き編”という感じの、情緒豊かな日本の風景が続いて、てっきり私はこのコーナー全部が「風景編」なんだと思っていた(^^ゞ。

古い民家と秋の稲作風景
水田。昔ながらの作業風景。

ところが途中「道後温泉本館(振鷺閣)
複雑に入り組む、昔の温泉施設建築

↑この「道後温泉」が出て来た辺りから、「おっ、観光名所シリーズだったのか(゚.゚)」と気付いた(笑)。この後も「グラバー邸」とか出て来て、最後の方には……↓

守礼の門」に……
札幌時計台

↑と、まさに沖縄から北海道まで、この前のコーナーに網羅しきれなかった名所が陳列されていた(^^ゞ。

というわけで、東武ワールドスクウェアもこれにておしまい(^^ゞ。
わりと時間いっぱいまで居た(笑)。いや、最初はそんなつもりじゃなかったんだが(^_^;)、意外と「入ったら時間を食う」という事を予定しといた方がいい場所だと判った。

実はここに「どうしても来たい」と思った理由は二つある。一つは「歴史民俗博物館」とか「江戸東京博物館」などを代表格として、博物館で昔の建物や風景の模型を目にするたびに、「こういう仕事の出来る人って幸せだろうな〜」とか常々思っていたからだ(笑)。

もう一つは、これはインドネシアのジャカルタに行った時だが、色んな島の民族や習慣・風俗などを展示する「タマン・ミニ」という公園施設に訪れた事があって、これがなかなか面白かった覚えがあったからだ(^^ゞ。

確かそこは国営だったと記憶する。そして展示物は実物大で、そこに暮らす人々は蝋人形だった覚えもある。ガイドしてくれた運転手さんが英語で説明、それを父が日本語で概要を話すという調子で、詳しい事は判らなかったが、見ているだけで面白かった。

私は当時、それを見て「凄くイイ! 自分の国にもあったらイイ!」と思ってしまった(^_^;)。。東武ワールドスクウェアに訪れた外国人観光客の皆さんも、同じように楽しんでくれてたらいいね(笑)。

インドネシアは多くの島で成り立った国だから、島によって宗教や言語まで異なる。そのため、この国を統一するのは至難の技で、タマンミニ公園はそのために作られた。
同じように大小の島々で形成された国家であるものの、比べれば日本は過去に何度も統一され、少なくても明治以後は殆どの地域で「同じ日本人」という意識を持った事になっている。

それを今さら国を上げて国内の各地域の人々に「日本にはこんな所があるんですよ」なんて紹介する必要は無いだろうし、ヨソの国が困難を克服するために作ったものを、遊びでマネしては失礼だろう。

が逆に、日本は既に「各地域の違い」など無くなってしまいつつあるわけで、それは今日明日に迫る困難とは言えないが、長い目で見れば、国が総掛かりで「地域の特色」を取り上げてる国に比べると、何かが不足してる気がしなくもない。

さて試算について。この「日本ゾーン」に入る前に「2000円は仕方ない」と思ってしまったので(詳しくは前回参照)、料金の2500円については、だいたい降参した(爆)。

聞く所によると、この「東武ワールドスクウェア」は出来たて頃、かなり出し物が少なかったそうだ(^^ゞ。徐々に増えたという話も聞くし、現に前回アジアゾーンの最後にあった韓国の二点は、かなり最近加わった物のようで、きっと今後も膨張していくのだろう(笑)。

そう考えれば、私はかなり得な時期に来たのだろうし、この先また何かが増えた頃、同じ料金を払って来るかと言われたら、「2500円が痛くなくなった頃、また来る」と心のどこかで思っているから、既にハマッてしまったのだろう(爆)。

いかにハマッたかを実感したのは、むしろこの園内を外に出た瞬間だった(汗)。。



<鬼怒川〜「栃木県民の森」〜矢板>

↑に行くには、日光方面から北上してきた道をさらに北上する。

最初、辺りはしばらく鬼怒川温泉街で、周囲の自然と温泉街の町並みが美しく融合した風景が見られる。

目に映るありとあらゆる物に対して、我々夫婦の感嘆の声は、通常なら……、↓

「いや〜いい雰囲気だね〜」
「綺麗、綺麗」
「なかなか風情のある街だよね(^^)」

と言うべき所を、

「いや〜本物そっくりだね〜」
「リアル、リアル」
「なかなかよく出来てるよねぇ」

と知らずの内に言ってしまうのだ(汗)。。
恐るべし! 東武ワールドスクウェアの魔力! 目に見える物の何もかも全てが模型に見える、というこの魔術!
その後いかに情緒あふれる温泉街の風景を目にしたとて、どれもこれもが模型に見える魔法は、北上ルートを藤原で右折するその時までボンヤリと尾を引いた。

何か無理やり「風景」に浸ろうとしてる事を自覚した私は、素直に東武ワールドスクウェアの感想を亭主に求めてみた。

亭主は殆ど考え込む事もなく即答した。
「俺は森林浴をしに来て、世界旅行をしてしまった」(爆)

が、藤原から東に向かう国道63号線に入った途端、急に違和感を覚えて、その錯覚は吹っ飛んだ。

いきなり秘境!
電柱すらない道路
ようやく視界の拓けた一帯に(^_^A)

↑この風景を見ても、「え、別にただの田舎道じゃないの?」と言われそうだが、この日はGWの中でも最終日である。それもこの年の日程的にも一番混み合う「こどもの日」で、案の定このあと家に帰ってニュースをつけたら、真夜中まで「大渋滞」の報告がされていた。

実はこのGWは、関宿(たわごと12〜1月)と栃木(たわごと1〜3月)の他に、地元の自然公園にも出掛けたのだが、日頃は閑散としてる公園が、芋洗いのごとく混み合っていて森林浴どころじゃなかった(汗)。

それは鬼怒川でも同じで、だいたいこのカドを曲がるまでは、渋滞って程ではないものの、やはり交通量はすこぶる多く、ちょっと飛ばすとすぐノンビリ進度の列に混ざりこむ、という具合が続いた。

なのに、一個カドを曲がっただけで……それも特に細い道路ってワケでもないのだ(^_^;)。それを入った途端、行けども行けども、前後、対抗車線ともに一台も自動車が見当たらない!!!( ̄□ ̄;)
いや、自動車だけならいい。人間も全く居ない!

「間違った?(^_^;)」
「でも藤原って書いてあったよ」
「そうだよね〜妙に立派な道路だし。。」

この時は夫婦お互い相手を気遣って、さも何でもなさそうな顔を取り繕っていたが、「間違った?」というのは、道を……と言うより、「車輌が入っていい道だったのか?」「もしかして途中までしか出来てない道では?「どっかから工事中では?」という気分もかなり混ざっている。

後になって、夫婦はこの道を述懐し、こんな事を語り合った。
「何かさ……『世にも奇妙な物語』でも見てる雰囲気じゃなかった?」
「そう思った! 入った所でゲージでも下りて、山奥に閉じ込められた感じがした」

なんて会話が出たほどである(^_^;)。。
ゲージはテレビの見過ぎとしても、我々が通ったカド付近で事故でも起きたか、時間制限か何かで、通行止めされてしまったのではないか、という不安は怪しく胸をよぎった。。

何しろいつまでも深閑と森が続き、上まで到達してやっと畑らしき風景を見て「人が住んでそうだ」と一瞬安心したのだが、その後もエンエン自動車は愚か、人間の姿を全く見ない(汗)。。。

居ない居ない! 人が居ない! 車が無いぃぃ〜〜〜!!

ただ、ウグイスが鳴いていた。かなりイイ声だった(笑)。やがて釈迦ヶ岳を超える。

紅色の花咲く春の道
やがて拓けた一帯は牧場

地図によると、この辺りで牧場と言うと「豊月平牧場」がある。牛も見掛けた(笑)。牛がいるからには人がいるのだろう(^^ゞ。やっと少しホッとした(ウグイスだけじゃちょっとね〜(^^;))。
ここより北に聳える釈迦ヶ岳は標高1795mのかなり高い山だから、その脇を抜けるこの道路も相当高い位置にある。高原の空気が漂っていた。近くにはバンガローのある施設もある(帰ってから知った(^^ゞ)。

近くにダムもあって、私達が寄ったのはたぶん「東荒川ダム」だと思う。↓

ダムの前に並んだ桜並木。遅い八重桜が満開だった。

その奥のダムを見ながら、ちょっと中休み(^^ゞ。(2枚パノラマ)

振り返って、もう一度桜(^^)。(パノラマ4枚)

ノンビリしてる内に、肝心の「県民の森」に着いた時はさすがに暗くなっていた(^^ゞ。

それと内部がどうなってるのかよく判らず、かなり中をエンエンと走った。

ここに着くまでに森林浴はかなり味わったので(笑)、暮れ切るまで居て、「また今度来よう」と、あとは戻った。

一枚だけ写真を撮って行こうか(と思った時には真っ暗だったけど(^_^;))。

↑パノラマ5枚。暗がりで当てずっぽうに写したから、実際には3〜4枚で充分撮れたハズ(笑)。

何しろ、まぁスゴイ静けさだった(^_^;)。県民の森でトイレに入ったのだが、そこにヒョッコリ熊が現われても、ちっとも変ではない雰囲気で、森林浴どころか、緊張は極に達していた(爆)。。

実はここに来た後、「どうもあそこは不思議な場所だ」と思った私は、母に問い合わせた。
母の実家のそのまた実家が栃木県だから、母に聞けば何かわかると思ったのだ。
地図を出して詳しくルートを言うと、「何? こんな所に行ったの? 何も無いわよこんなトコ!」と母(^_^;)。。

しかしここまで堂々と言うからには、何か知ってて言ってるハズだ。問い詰めると母は答えた。
「親戚がこの辺りに昔いた。いや、今もいるかも」(爆)。

これを亭主に伝えたら、亭主は即答した。
「お母さんの実家筋って、ひょっとして忍者なんじゃないの?」(爆爆)

と言うのは、ここに入り込むのも難儀したが、帰り道がまたよく判らない道で(^_^;)、帰ろうとした頃、↑森林の奥はかなり暗かったが、道路はまだ少々明るかった。それがドンドン先細りしていく林道にいちど入り込んだと見え……↓

←ウロウロしてる間にすっかり真っ暗に(汗)。

上右の写真は、無事東に突き抜け、「矢板」まで着いた所(^^ゞ。帰りに寄ろうと思って調べておいた「矢板温泉」に入った。「城の湯」と言うから、近くに城山でもあるのかも〜〜〜。

夜遅くまでやってて、なかなかいい公共温泉だった(^_^A)。

正直、私も亭主もここに来て「人がいる!」とホッとした(爆)。

この矢板からは東北自動車道が通ってる。ヌクヌク温まった後は一路帰宅〜〜〜。
長らく「東武ワールドスクウェア」レポが続いたワリに、肝心の「森林浴」が「恐怖体験」に取って代わったGWは、かくして終わった(爆)。



■東京
<神田祭>


↑わざわざ見に行ったワケではない(^^ゞ。たまたまこれをやってる日に都内に繰り出したのだろう。
行きは通り掛かりに車内から見ただけだが、帰りは亭主が秋葉原に寄ったので、祭りの後の引き上げを見た。

通りに飾り付けられる提灯
そして通り掛かる行列

神輿を担ぐ威勢のいい人々
祭りの後、引き上げる人々

2年に一度行われる。日本三大祭り・江戸三大祭りなどと呼ばれる、神田明神の祭り。
平成15年度の「江戸開府400年祭り」には、13年ぶりに「相馬野馬追い」も行われた。



■神奈川
<箱根・ユネッサン足湯温泉と散策道>


5月も後半に入ると、亭主は「今度は箱根に行こう」と言い出した。
ちょうど掲示板に「箱根に行った」という話が出てたんだよな確か。どうもそれを見てその気になったらしい(笑)。

あと、あれほど「自然の中に身を置きたい」と森林浴を希望した亭主だったが、どうもあの鬼怒川〜矢板までの「人間がまるでいない道」は、恐怖(笑)ゆえに、全く癒しどころの気分ではなかった(爆)。

この旅行については、亭主から事前に注文があった。
今度こそ森林浴(笑)。それもあまりセカセカせず、何しろゆったり過ごしたい、といったものだった。
「箱根でノンビリ……温泉巡りってトコかな(゚.゚)」と私は温泉情報を見繕っていた。

と、ちょうどそこに、いつも箱根に行く時に相談に乗って下さる方からメールを頂いた。
「あらっ、ちょうど明日、箱根に行こうって言ってる所なんです〜〜〜」と返事したら、速攻で箱根の日帰り温泉便利サイトを教えて下さり、実にスイスイと2日間の旅程が決定〜〜(笑)。

本当にこの時はお世話になりましたm(__)m。

というわけで、2日間ちょいとノンビリして来た(^^ゞ。特に歴史にまつわるレポではないが、写真をたくさん撮ったので、2回に渡ってお届けしたい(^^)。

今回は、まず一日目。
この時期の亭主は(私もだが)、例年休みが唐突に決まる傾向がある。それは「今週のどっか」と前もって話は出るんだが、結局は休みの前日に「明日はダメになった」と一日づつズレるか、唐突に「明日取れる事になった」という具合に決まるのだ(汗)。

この年もそうだった。GOを聞くと、とにかく宿を取る。あとは四の五の言わず、ひたすら箱根に向かう。

御殿場インターを下りて箱根に入る(御殿場にいたる一個前、足柄SAで「金太郎ラーメン」という幟を見掛けた。そのうち食ってみたい:笑)。
午後は廻っていたが、思いのほか箱根に入ってから余裕があって、宿に入る前に「さっそく一風呂浴びて行こうか(^^)」と、「ユネッサン」の敷地内に滑り込む。

箱根の地図はだいたいこの辺り(^^ゞ。<マピオンね(←2012/08/29「MapFan」に張り替え)
いつも箱根に来る時は、わりと手狭な局所だけ限定して訪れるんだが、この旅行ではわりと全域にわたってドライブしたので、ちょっと説明。

左上の乙女峠。御殿場からは、この乙女峠を通って箱根に入って来る。箱根裏街道を仙石原を抜け宮ノ下で右折。
小涌谷から強羅にいたるエリアに「ユネッサン」「彫刻の森美術館」(2004年3〜5月「城主のたわごと」参照)といった観光地がまずある。

で、「ユネッサン」はいわゆる銭湯ランドなんだと思うが、水着で入る「ユネッサン」と、裸で入る露天「森の湯」に分かれてるらしい。
なぜ「だと思う」「らしい」となるかと言うと、いつも目の前を通り過ぎながら、一度も入った事がないからだ(^^ゞ。
ここは日帰り入浴が1800円。2〜3人貸切だと半露天と内風呂つきで3000円となるらしい。

箱根に来る時は、いつも格安の温泉宿を利用してるので、その他に入浴料を払うとなると、せいぜい泊まった翌日の帰りに600円程度で入れる日帰り温泉を利用してしまう。ユネッサンにはついぞ縁が無かった(^_^;)。。

ところがこのたび案内された温泉専門サイトには、この二つの施設の他に、ユネッサンに新しくオープンした「森の里」という施設が書かれており、これがナント300円!

安くて敷地の中にも入れるってんで、がぜん入る気になった、という実にチャッカリした話である(笑)。
それと、ここは「足湯」で、実はこれまで足湯って入った事がないのだ(^^ゞ。

駐車場(奥)から入って来て振り返る
前方「やすらぎの小道」
森林の遊歩道を行く

この道は「ユネッサン」の敷地の中でも「散策ルート」として紹介されているが、上左の写真にちょっと写ってるのは「山王神社」。向かいには「福禄寿社」もある。これらは後で寄る(^^ゞ。

途中シャガの花が涼しげに咲いていた(^^)。↓
庭園風の上り階段。→

そして「森の里」に到着〜(^^)。右の小屋が脱衣所。(パノラマ3枚)

小屋の前に料金入れがあって、そこに300円入れるだけ。管理人とか常駐してるわけではなさそう(^^ゞ。小屋で脱ぐのも靴と靴下だけだから、ブラッと歩いて来て、かなり気軽に入れる。

300円入れる亭主(笑)
座って上を仰ぐと、まさに森林浴!(笑)


あ〜極楽・極楽♪
あったかいノダ♪
小屋の向こうにも続いてる

上のは端の1箇所のみだが、これがずーーっと歩いて行けるようになってる。

5枚パノラマ。右の小屋を挟んで反対方向にも続いてる。

小屋の向こう側にもベンチがあるので行ってみた。その先は歩行入浴コースで、足裏を石で刺激〜〜!

やはり深緑が凄く気持ち良かった(^^)。所々花も咲いてて、いつまでも居たい気分だった♪

足湯は長湯してものぼせないし、異性の知り合いとも一緒に入れるから、なかなかいいな〜と思った(^^)。

お風呂上りは散策コースにも行ってみた。

福禄寿社」。向かいの山王神社の分霊社。
赤い燈篭立てが導く石段

最初「ユネッサンの散策コースをそれっぽい雰囲気にするため作ったのかな(゚.゚)」なんて思ったが(笑)、どうもこれは「箱根七福神」の一つであるらしい(^^ゞ。
箱根七福神というのは、私は箱根神社の恵比寿社しかお参りした事がないが、

大黒(守源寺・畑宿)/恵比寿(箱根神社・元箱根)/布袋(興福院・元箱根)/寿老人(本還寺・箱根町)/毘沙門(駒形神社・箱根町)/弁財天(阿字ヶ池弁天・芦之湯)/福禄寿(山王神社・小涌谷)

と分布してるらしい。最後の「小涌谷」というのはここの事ね(^^ゞ。

途中の藤棚の藤が満開(^^)。
上に到着。祠が祀られていた。

↓祠のある所から出ると、横に古い建物があった。「貴賓館」といって、藤田観光(藤田組)として名を馳せ、またコレクターとしても知られる関西の富豪・藤田平太郎の別荘。箱根小涌園はこの貴賓館を旅館として昭和23年にスタート。箱根の観光発展に貢献したそうだ。

貴賓館。(パノラマ3枚)

建物は数奇屋づくりで、京の宮大工に作らせた。床下には湿気を防いで炭が敷き詰められ、廊下には鉄板を入れて強靭にした。室内装飾は当時の最高技術を施し、窓ガラスも手作り(なので微妙にユラユラと見える)。↓

手作りのガラスを入れた窓
「月・涼風・花・雪・桐」と名付けられた部屋など

庭は京都の庭師が手掛けた。庭は建物に風が災いせぬよう落葉樹をなるべく省いたそうだ。

庭にも行ってみよう(^^)。
背の高い大木と背景の山、小じんまりとした植木、それぞれの緑の合間に花も咲き揃う。特にツツジが綺麗↓
←神木「嵯峨の舞」。
他にも5月の庭には、彩り鮮やかな花々が咲き揃っていた。↓


最後に「山王神社」にも行ってみた。→
やはりここも藤田平太郎氏によって大正7年に建立され、箱根神社や諏訪神社、大観山といった付近との位置関係を考慮し、鬼門も塞いだ。
ただこの辺りには貴賓館のできる前から地元で祀られている神社として存在してたとも言われ、この社に入って奥にある石塔の群は、このあたり一体に点在していたものを集めた、という話もあるそうで、何しろ小涌園が開業された後も守護神として祀られてるのだとか。
石塔群というのは、これかな(^^ゞ。↓

入って奥。六地蔵っぽい雰囲気
あ、筍が……(笑)

ま、一日目なので、ホント軽く散策ていどで(^^ゞ。
この後はチェックインしてから「彫刻の森」駅まで中華を食べに出掛け、戻って風呂に入って寝た。

次回完結。翌日の「怒涛の湯巡り」(「湯巡り」なのに「怒涛」:笑)コースをお届け〜〜♪

<つづく>

2006年03月08日
 
     







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