<2004年・城主のたわごと11月>




2003年7月は、箱根に日帰りでドライブ〜♪

季節はずれのアジサイと、霧の芦ノ湖。




     
  2003年という年は、「何だかワカランが、何しろ大変」だった。
それは去年の、ありとあらゆる更新のザマを見るとお判りの通りである(笑)。
「たわごと」だけ取っても、そのアップ率たるや、5月以降はマッチロ(爆)。もぉさんざんと言っていい。

この年は6月以降になると、「ひたすらPCと戦っていた夏」だった事しか覚えてない(汗)。
「城主の部屋」大広間に「こたつ城、夏の熱暴走(?)事件」というバカログがあるので、どうしても見たい方はご覧下さい(誰も見たかねぇか:笑)。実際にはその後もさらにダラダラと不調を繰り返してたが(笑)。

まあ何しろここでは、「多くのデータ破損をやらかしたのは、実にこの時期であった」という事と、その後の遅れも全てこの夏に始まった、という事だけ伝えておこうか。

さて、そのようなさなかも、「たまには息を抜かなきゃ死ぬ」とか、「もぉイヤ、何もしたくない」とか言ってはたまには外に出掛けた。

前回(10月)にもお知らせの通り、まず7月に箱根に再び出掛けた。
では、始まり始まり〜(^^)。 *パチパチ*



<アジサイ・ロード>

これは2004年たわごと3〜5月に書いた、「アジサイロード・再びの旅路」である。




この道路は2004-03月のでも書いた通り、御殿場インターを下り、138号線を乙女坂トンネル方面に行く。




この前の年(2002年)よりは……残念ながらかなり見劣りのするアジサイの群れであった(>_<)。




時期は7月の20日周辺と同じ時期なのだが、この2003年は既に咲き終わりの感があったからだ。




それでも「今日はアジサイを撮りに来たの〜♪」という事もあり、後ろから煽る車どもにスピードをあげさせられながら、二往復ほどして写真じたいはわりと撮った。




カーブがわりと急で、「見えた」と思ってから電源を入れるウチの旧式デジカメではシャッターチャンスが遅く、ちょっと停まれる時にバシャバシ写すという感じ(^^ゞ。




途中から霧が濃厚になって来て、アジサイも遠くに咲くのは(肉眼ではよく見えるのだが)、カメラには殆ど写らないから、近くのブレたのが増える(^^;)。




この辺りからか。夕闇も近付いて、白っぽいの以外は殆ど緑と同化してしまってる感じ(汗)。




追い越し禁止路線なので、スピードを落とせないのが残念〜〜。



それにしても、11月の秋めいた色調の中で「紫陽花」をお届けとは……。
今に始まった事じゃないけど(笑)。



<芦ノ湖>

さて、この日は何をしに来たかと言うと、まんま「息抜き」(爆)。
アジサイロードを2往復すると、138号線を宮ノ下を右折して、何となく芦ノ湖方面に向かう。

アジサイロードから既に霧が出ていたので、私は私で幼い頃から好きだった、箱根の霧の雰囲気を亭主に見せたかったし、亭主も亭主で「湖の方は霧が凄そ〜」と思ってたらしく、行く内に「湖でも見ようか」という事に。

芦ノ湖畔。湖畔に向かって左側(右が湖)

真ん中のたたずんでいる人影は亭主。あまり濃い霧を見た事が無いから感心している(笑)。
今度は湖畔に向かって右側(湖は左)

右に写ってるのは湖畔で経営してるロッジ風のレストラン。素晴らしく幻想的な灯りだった。

そして一面の湖畔。

だいたいこんな三面に囲まれている。

霧はかなり濃く、目前の波がゆらめくのに、一寸先の波がもう見えない。

振り返るとレストランの灯りが華やかに。

何かお城でパーティでもしてるように見えて、「中に入りたいな〜」という気分に(笑)。

この霧では何も見えないが(笑)、芦ノ湖には湖の真ん中に「龍ヶ島」という鳥居を立てた小さな島がある。

757年に鹿島に神宮寺を建立した萬巻上人が、その帰りに芦ノ湖を通りすがり、気配を感じて読経を開始。また村人に問うた所、「巨大な九頭の毒龍が大暴れして、村は危害と恐怖に苦しみ、土地を捨てた者もいる」との答であった。


ちなみにこの芦ノ湖は、いま箱根と言われる箱根山一帯の南西に、北西から南東に向けて縦長に大きく横たわっている。
箱根山は芦ノ湖に食い込む北東に位置し、箱根山の一隅に駒ケ岳がある。芦ノ湖の中心沿岸から登るべく、現在ではロープウェイが配置されている。

霧の中をフラフラとドンドン奥へ歩み出す亭主(笑)。

ちょっと離れると、肉眼でもどこに行ったのか確認できない程の濃霧。

さて萬巻上人だが、駒ケ岳に登って芦ノ湖の「龍ヶ島」を見下ろし、真言によって龍の調伏祈祷を開始。

すると、龍は豪雨を降らせ天に上って萬巻上人を襲おうとしたが、もがき苦しんで絶命し芦ノ湖の湖底に落ちた。
湖は静けさを取り戻し、天女があらわれて萬巻上人に降伏と服従を申し出た。
萬巻上人は龍のために鎮魂の勤行をし、龍神を祭祀して、その後の旅に出た。

しばらくすると萬巻上人は、霊力を与えてくれた駒ヶ岳の山神を祀るために再び戻り、草深い山では庶人が登って祀ることが不便と見て、駒ケ岳の神を芦ノ湖畔に迎え、村人に材木などを運ばせて箱根三所権現(箱根神社)を創設した。
ために、上古より仙人が開いたこの芦ノ湖の神仙の時代より見て、萬巻上人は「箱根山中興の祖」と仰がれ、また箱根神社には、今でも中に「九頭龍神社」がある。

仕方ないから亭主を追いかけ(笑)、彼の視点から再び湖を写す。
ここでは毎年7月31日に、舟三艘を漕ぎ出し、龍神に供物を捧げる祭祀が続行されている。

供物は「御供(ごく)」と呼ばれる赤飯を三斗三升三合(現在は1/10の三升三合三勺)、神官が一人で籠り場に籠って炊き上げる。これ以外は神酒と塩のみ。
他は、よく神への祀りで見られる、山の幸や海の幸といった供物は一切無い。

楽を奏で巫女舞いを賑やかに奉納すると、あとは神官が一人で(山伏が行った時期もあるという)舟に乗り込み、湖水奥深く進んで赤飯の「御供」を水底の龍に進呈する。
これを地元では「湖水祭」と呼んでいる。

雨や霧、暗闇の中でも祭祀を中止できないので、いかなる場合でも敢行できるよう、祭祀の方法は代々口伝とされ、一切が「秘事」とされている。
が、実際には、この湖に漕ぎ出す奉仕はすご〜く恐いらしい(笑)。
以上は、箱根「九頭龍神社」で買った「龍神物語」を参考に書かせて貰った。


上は、霧の向こうに停泊してる船。右はちょっと拡大したのだが、濃霧で殆ど写ってない(^^ゞ。
すぐそばに湖水があり、そこに舟が浮かんでいるのに、一寸先が全く見えないというこの状態では、静まり返った向こうに龍神が現われている、といった風情が凄味をもって濃厚に感じられる。



<夕飯&温泉〜♪>

さてさて、上にあったレストランは既に閉店しておったので、近場を探して開いてるレストランに入り、ちょいと豪華な食事などした。
この店の周囲を、日暮の声が高らかに合唱していて、おおおーーっ、と叫びたくなるような涼やかな風情で、日頃の疲れも吹き飛んだ(^_^A)。

が、この日は宿泊予定も無く、もう帰らなくてはならない(笑)。
車は再び138号線にバック。

「もう一発息抜きして帰ろう」と亭主。前に行った日帰り温泉を目指す。
前回(10月)に書いた所である。

←温泉から上がって、又々軽く食事(笑)。

山菜の乗ったお豆腐とやはり山菜の天ぷら♪

この後、箱根には行ってないのだが、実は今年(2004)、この湖水祭に行くのに誘われた。
「うぉ〜! 行きた〜〜〜い(≧▽≦)」と思ってたのだが、あいにく月末なので(こゆとこがせちがらい:笑)、この祭りに行けるのは一体いつになるだろうか〜〜〜〜!!!(笑)

これにて箱根編はとりあえず、おしまい(^^)。

2004年11月26日
 
     





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