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そうそう。うっかりしている間に、五月ももう後半に来ているのである。いろいろとがんばらねばならぬではないか。
と言うワケで信州編の続き。
いよいよ真田まつりの日を迎えた。
今回の真田まつりは、実は例年とはちょっと様相が違ったようである。
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いつもの年は、真田信之夫人の小松姫はどこぞでしかるべき女性が選抜され、この役に扮するのだが、今年は特別に「本物」がご登場。
本物とは……そう、真田家の現ご当主さまにおかれましては、最近ご結婚されたばかり。以来、初めてこのお祭りを迎えたので、恐らくお披露目を兼ねてだろう、本当の奥方が小松姫さまに扮されてご登場あそばす事となったのである。
実はこの事は私も現地に行くまで知らなかった。松代には18年も通いつめたわりに、この祭りだけは見るのが初めてで、何の前準備もせず何も知らずにイキナリ行った前々日の夜、宿で貰ったチラシにそう書いてあったのを見た。
←ちなみにこれは、松代の宿に貼ってあった
ポスター。ココにも書いてあったのかも。 |
後から思い返せば20〜30年に一度の幸運と気付くのだが、その夜は「へぇ〜結婚したんだ〜、そういや、もうそんな齢だよね〜」などと感慨にふけったのみで、何しろ祭り自体を見た事が無いので、あまりイメージも湧かない内に当日を迎えた。
朝起きて朝食バイキングなど食い、そろそろ出発〜と、ロビーで車を待っておったら、駐車場に車を取りに行ってた亭主が戻って来て伝言。
「真田宝物館の、昨日会った研究員さんから電話があったよ、坂城出浦氏の資料が見付かったから会場で渡すって」
「えーーーっ! ホント〜〜〜?!」
おお(^^)、何だかツイて来たではないか。苦節一年。これで坂城出浦氏の謎(詳しくは2000年11月のたわごとをご覧あれ)も解けるのかもしれないし、そうでもないのかもしれないが(笑)、何にせよ、こんな昨日今日尋ねて来た旅行客ごときに、忙しいさなか資料を用意して下さるとは……やはり松代はイイ町だ! よぉ〜し、今日の祭りは燃えるぞぉぉぉ〜!(←ちょっと違う気もする)
さてさて長野から松代に。車だと20分ぐらい。
まずは真田宝物館に車を停め、梵天丸夫妻との合流地点、真田邸にイソイソと向かう。
梵天丸夫妻を待ってる間に研究員さんに会え、無事に資料コピーをキャッチ♪ ありがとうございましたーーーーー!
さらに待つ事数分。今度はそもそもネットでこの祭りに行くと言って来られた紫さまから電話。
「これこれこんな服着ててぇ、真田邸の前に居ます〜♪」
なんて連絡しあい待ってる内に、紫さまも来てくれた(^^)。
「一緒に祭り見ようネ☆ミ」
と言ってる内に、ついに軍師、梵天丸夫妻の到着である。
「晴れて良かったね〜!!」 *以下、みんなでキャーキャーのノリ(^_^;)*
さて、祭りの始まりは、武将や小物の役に扮する方達のご入場。
この入場を撮影しようとすると、広場中央の舞台「当主席」の前に陣取る席を離れねばならぬ。どうしようか迷ったが、ここはやはり立ち姿を撮りたい。広場中央の特等席はこの時点で捨てた。
皆様が入場してくると、周囲は小さな歓声を上げ、カメラを構えながらお出迎え♪
おお〜、武将の登場じゃ!
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皆さん明るい笑顔で♪
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いよいよご当主の登場!
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本当はもっといろんな役に扮した方々を写したんだが、スキャンが面倒だし、何より今回のメインはやっぱりコレだと思うので、やっぱりこの線でしめようか。
そう……、ほとんど今回の祭りのメイン。小松姫のご登場である。
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新奥様が入場した途端、歓声は、
「おおおおお〜!」
と、イキナリ大規模化(笑)。
やはり結婚式とは(いつの間にか、祭りではなく披露宴になってる辺り:笑)、花嫁さんを見るためにあるんだなぁ。
こう冷静な物言いを装いつつ、実は城主、真田夫人の美しさにはマジで驚いた。祭りのためにミスコンとか流行タレントなど呼んで来た所で、きっとここまで上出来の仕上がりには決してならなかっただろう。流石は真田、何事も満点武将じゃのぅ(笑)。 |
かくして新郎新婦席(笑)に着座。→
小松姫さま、松戸にも一度来て下さいね〜(←すっかりただのミーハー(^_^;))。 |
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真田ご夫妻が着座の後は、勝海舟とか家臣の某とか、いろんな役に扮した人々がお祝いの言葉を述べたり歌ったり、殆ど披露宴のノリになってしまった(笑)。
純粋に真田まつりを見たかった人はどうかワカランが、長年ここに来てた私としては、正直ここのご当主の結婚は嬉しいから(爆)、初めて来たのが今年で良かった〜(≧▽≦)!が実感である。
そして、きっと松代町の皆さんも同じだろう、何とか花嫁を見ようと、押すな押すなの大騒ぎであった(笑)。
披露宴の合間、会場をぶらついてはアチコチに散らばる参加者の皆さんもちょっと写した。↓
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←左が勝海舟。松代の偉人、佐久間象山の絡みで登場。象山神社はこの広場から歩いて数分。
右の恩田木工頭も、これまた松代では有名な『日暮硯』に描かれる民政家。
謎の罪人。これだけはちょっと後で書こうかの(笑)。↓ |
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さてさて、ご退場である。これよりパレードが始まるようだ。
しずしずと退場されるご当主
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その後ろを同じく小松姫
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ほらほら、綺麗でしょ?(笑)
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皆様がパレードに出払った後も、会場ではいろんな催し物や出店などで賑わう事となる。
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←これがさっき写ってた「謎の罪人」(笑)。後で
お白州で裁きを行う段取りらしい。見なかったけど
こちらは「真田陣太鼓」のバス。
これもかなり派手である(笑)。↓
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<真田陣太鼓>
パレード部隊を見送るべく、上の「真田陣太鼓」が派手なパフォーマンスと盛大な打ち出しで、祭りはいよいよ活況を呈するのであった。
フッ!
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イヨーーーッ!
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ドンドンドドンドン!
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ハッ!
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ドンドコドンドンドン!
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ハァーーーッ!
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ドドン、ドドン、ドドン!
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イヤァーーーーッ!
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飛んだり跳ねたりの、なかなかに凄まじい太鼓打ちであった。今イチこの凄さを画面で伝えられないのは、やはり何も知らずに行ってしまったせいもあろう。
今度来た時には、コレをもっと臨場感溢れる具合に撮影したいものだ。 |
笑ってしまったのは、この鬼のような物凄い面容で太鼓を次々と打ち出す御仁が、みんながいつまでもこれに驚嘆し見入っているものだから、最後には太鼓を叩きながら、
「どうぞパレードの方に行かれて下さい」
とイキナリにこやかに言ったからである(笑)。
それでもこの太鼓打ちがあまりにもスゴイものだから、本当にパレード準備が整っても、みんななかなかそこを去ろうとしないのである(爆)。それをこの方が、
「さあ、どうぞ、どうぞ、もうここに居ても何も出ませんから」
と何度もお薦めするんだな(^_^;)。皆どっと笑いながらようやく去っていく。客が去らないとは、思わぬハプニングじゃったのぅ。
ちなみに「真田の太鼓」という菓子も現地にはある。非常に美味しいお菓子で、城主的には一押しのお薦め商品なのだが、これについては次回ちょっと書こうか。
何しろ、こんな具合にパレードも始まり、私達はそろそろお昼時間よね、などと言いながら、紫さまは祭りの続きを見るべく追っ掛けをスタート。我々は、梵天丸さまが松代は初めてなので、ちと史跡巡りなどしようか、と話もまとまり、ここで紫さまとは別れたのであった。
<つづく>
2002年5月21日 |
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