<2001年・城主のたわごと2月>




去年夏の(タカが)旅行話で、ついに世紀越え!

私って天才(ウソウソ、殺さないで(^_^;))。




     
 

「信州旅行記」ってのは、当初、こんなに長く書くつもりも無かったし、イヤになればその場でやめればいいや、と思っていたんだが、どうやらそういう無責任は許されないのだ、と思い知らされる事が多い。

これを意外と楽しみに待っていて下さる方が多いのだ。 *感涙*

一体、こんなバカ話の何が面白いのか、ちょっとわからないような気もするんだが、アテにされると嬉しいという感情は、これはHPを主催した者なら誰しも持っている、共通の思い(&弱み)でもある。

そういうワケで、何事にも終始一貫性というものの無い私は、やっぱり「信州旅行記」の続きを書く事にした。

思えば、この「たわごと・信州編」ネタで、幾つ新鮮な出会い(と笑い)が巻き起こったコトだろう……。今は数えている暇がない。とにかく書かねば……。(汗)

さて、前回はどこで終わっただろう……。あ、そうそう。その時、町役場から出て来た人! そうです(^^)。私達はこの人に救われたんです♪

町役場から出たはいいが、咄嗟に駅がどっちの方角かわからず、私は役場から出て来た職員に道を聞いた。

「そこの道を真っ直ぐ行って……」
即座にその人は教えてくれ、道はすぐに知れたが、我々はすぐ行こうとはしない。役場で貰った資料をリュックに入れたり煙草を吸ったり、荷物の出し入れなんかして、いかにも未練たらしくノロノロと、その場にまだ居座り続けるのだった。

そうこうする内に、その職員さんは車に乗り、方向転換をして道に出、駅の方に車を向けたまま一時停車し、窓を開けて、

「何だったら、駅まで乗って行きませんか?」
と声をかけてくれたのだ(^^)♪(言っておくが、別にこれを狙ってたワケでは決してない)

私達は遠慮して断ったんだが(ホントです!)、この辺が信州の人って素敵!と思っちゃうのは、その人、
「さあさあ、乗って乗って、どうせ駅の方に行くんですから、一人も三人も一緒です」
こんな具合(^^)。

だから我々も、
「いいんですか? すいませぇ〜ん(^O^)!」
こんな具合(^^)。

人助けを、これほど楽しげにやってしまえる土地というのも、この世に少ないに違いない。

しかし、こんな観光客を乗せてしまったのが運のツキ(-_-;)。車に乗るや、職員さんは、ついうっかり、

「こんな田舎で観光ですか? 何も無いでしょう、こんなトコ」
なんていう、無用心にして最悪の誘い文句を投げてしまう。その結果、

「何を言っているのです! 村上義清がいたではありませんか!」
なんて、親切で乗せてやった相手に説教を喰らい、「郷土の英雄の自慢話」を、なぜか他県から来た人間にとうとうと聞かされた挙句、

「いいですねぇ、明日も明後日もここに居られるんですかぁ。私達はもう帰らないといけないんですよ」
なんて愚痴まで聞かされて、何かこのまま帰しては申し訳ないような錯覚を植え付けられる。

「しかしねぇ、そんな細かいコトとなると、町役場なんかじゃ用が足りなかったでしょう?」
と職員さん。
「はい」
ヤケにハッキリ言い切る私。(爆)

しかし敵もさる者。職員さんは、
「いやあ、どうせ私のウチ、そっち方面ですから」
なんて、ホントかウソか……、こっちも脅迫してるかもしれないが、彼は彼で満更でもない様子で、何しろ車はスイスイと駅とは違う方向に走っていった。

そして到着したのは、ナント郷土史研究所(゚.゚)!

それなりの所に来られたではないか!
私は、職員さんへの深い感謝とともに、尚一層、心の底にこんな思いをたぎらせた。

「死に場所は、やっぱ、ここかな」

<"つづく"んだなぁ、これが又……

2001年2月6日

 
     






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