<2000年・城主のたわごと5月>




サボッているようだが、実は書いている。

更新に詰まると、出て来るたわごと。



     
  ↑の通り、特に書くネタはない(-_-;)。しかし、ここも時々書いておかないと、このサイト主催者は何をやってるんだ、という事になりかねないので、何か書こうと思う。

私は時々、言い間違いをする。文章ではさすがにやらないが、言動には多い。

しかし、私に負けず、主人はもっと多い。普通は言ったらその場で気が付くと思うのだが、彼は自分で言った間違いに気付かぬまま、その先を喋るので、先を聞きながら、「ああ、さっきのは言い間違ってたんだな」と想像を付け加えなければ、話についていけない。

以下、我々の言い間違いの数々。


「くたれた」


(↑「くたびれた」と「疲れた」が、咄嗟に混ざったのである)


「言いそこまちがう」


(↑やはり、「言い損ねる」と「言い間違う」が混ざっている)


「濡れ手にボタ餅」


(↑手には餡子が付き、ボタ餅は水浸しになる、あまり嬉しくない状態である。ウチではその後も、「棚から船」とか、「渡りに粟」とか言って、あまり有難くない組み合わせを指す時に使用している)


「世界は人類」


(↑これだと、続きが、「家族はみな兄弟」になってしまうのである)


ところで、家族ネタをやらかすサイトを、私は常々冷ややかな視線で見てきたものだが、HP運営とは、なかなか過酷なものである。これからは、そのような記事を見ても、なるべく暖かく見守る姿勢を身に付けようと思う。

2000年5月25日
 
     




ますます祟りの色、濃厚(-_-;)。

と思っていたら、又、捻挫(^_^;)……? ハッキリしろぉぉ〜!!




     
  前回(先月)の続きである(-_-;)。

治療士は、私の足首をいろんな方向に曲げては、私の苦痛に歪む顔を見て楽しみ……じゃなくて確かめ(^_^;)、迷った挙句に、

「もう一度、レントゲンを撮りましょう!」

と、いかにも意を決したかのように言い放った。

そんなに決心が必要とは思えない。入っているかもしれぬ足の骨のヒビを、何度も広げたり傷めたりして確かめるより、さっさとレントゲンを撮った方が、早く診断がつくに決まっているのではないか????

ま、この辺りが西洋医学の限界だよな……と、私は内心、フフン、とばかりせせら笑った。漢方医とか鍼灸士とかなら、脈診や舌診(ベロを見る)で、ある程度の病名判断や治療方法がわかったりするものだ。

まあしかし、問題が骨にある以上、こいつらにどうにかさせてやるしかあるまい。何しろ西洋医学の何がスゴイか……というと、人間がスゴイのではなく、彼らの持ってる機械や薬品がスゴイのだ。

しかし彼らは、その唯一の出し物を出し惜しみする事が多い。この時も、レントゲン室に私を連れ込むや、再び足首をいじりはじめ、適当な箇所を押さえて、「ん? ここは痛くないんですね」などと又やり始めたあげく、

「レントゲンはやめましょう。又お金を払ってもらうのも悪いですし……」と提案を撤回したのである。

「え?」と、驚愕する私。

私は、正直言って、レントゲン代の事は考えてなかった(-_-;)。そういや、初回、初診料とか診察料とか、あと、簡易ギブスを作ってもらったし、同じく捻挫した主人も通っているので、彼がレンタルした松葉杖とか何とか(彼はまだ労災申請していなかったので)も一緒だったが、とにかく4千円以上ものお金をぶんだくられた覚えがある。

私は貧しい(-_-;)。貧乏人の常として、頭の中は、瞬く間に計算と謀略が駆け巡った。そして……。

「あの〜、この前、レントゲン撮った時、確か4千円ぐらい……」と言いはじめた。私がこの先に続けたかった言葉は、

「取られたと思うんですけど、その内、レントゲン代って、幾らだったんですか?」

である。レントゲン代の割合が意外と安かったら、やっぱり念のために撮ってもらった方がいいだろう……なんて思ったのである。

しかし治療士は、いかにも「いやいや、もう何も仰いますな」と言わんばかりに、

「大丈夫、レントゲンは撮りませんよ。お金の無駄ですからね」

と私の喋る先を優しく遮り、いかにも患者を労わるような笑みを浮かべて、一人さっさとレントゲン室を出て行った。

私はこのとき、これで良かったのだと思った。

主人は会社員だから労災が下りる。しかし私は、全額負担の哀れな身の上である。同じ家に住んではいても、両者の間には身分の違いがある。身分の低い者はあまり強く権利を主張できない仕組みが、古来よりこの国にはある。もし骨折と判明したところで、治療費で家計が圧迫される事に、何ら変わりはないのである。

さらに、捻挫だってヒビだって、一定期間足を固定させ湿布をし包帯を巻いておく、という事に変わりはないのである。もっとホンネを言えば、レントゲンで取らされるいろんなポーズを思い出し、結構マジで痛かったよな……なんて気持ちが芽生えた事も否めない(-_-;)。

うやむやにしよう。私はそう思った。

しかしその後、家に帰って掲示板を覗いて、私はジワジワと後悔しはじめた(-_-;)。そこには、一緒に合戦祭りに参加したメンバーの一人から、こんな提案が出されていた。

「レントゲン代、病院に支払わせたらどうですか?」

ああっ! そんな手管が国民に残されていたとは、思いも及ばなかった! 確かによく考えたら、最初のレントゲンで発見できなかった、という事は、誤診と言われても仕方ないのである。……しかも、メンバーの言葉は続いた。

「ヒビは、全治三ヶ月です」

ええ! うっそぉぉぉぉ〜っっっ!!!!

私はやはりまだ”ヒビ”を、心のどこかでバカにしていたようだ(-_-;)。正直言って、そんなに治るのに時間がかかるとは計算に入れてなかったのである。

しかし私には、もう、病院と戦う気力は無かった。実は、合戦祭りからウキウキ帰って来た直後、足を怪我してまでして駆け付けた面接のバイト先に、

「残念ながら、又の機会に」

なんてフラれたばかりであったのだ(-_-;)。これで病院と争い、「あのとき、アナタが痛がって、ちゃんと写真が撮れなかったもので……」なんてゴタクを並べられて負けたあげく、お互い対立感情を剥き出しにした状態で治療を受け、しかも金を取られ続けるなんて、考えただけでストレスが溜まる。

やはり、うやむやにしよう、私は再びそう思った。

その後も、潔い決心をした私の感情を逆撫でするがごとく、治療士は私の足をいじっては、「痛いですか? う〜む、これは……」を繰り返した。

うるさい! この足は捻挫だ! 世界中が何と言おうと、私がそう決めたんだから、骨に異常はナイのである!!

2000年5月9日
 
     





ホーム