使い始めてみると、Dreamweaver様もなかなかイイ(と言うか、他のソフトを知らない)。ライブラリとか、スタイルとか、ビヘイビアとか、タイムラインなんていうような、物凄いのかもしれないけど、使い方がよくわからないから使ってない機能は、きっと使える人が使えば、やはり何かが物凄いのだろう(^_^;)。
私的には、画像とかテーブルとか、ラインやフォントの指定などが、簡単にきめ細かく指示できる所が良い。あと、ローカルサイト内のコンテンツの入れ替え作業などすると、リンクしてる画像や他のコンテンツまで、きれいに入れ替わってくれて、なかなか便利に思える。しかしこの辺も、別のソフトを知らないから、何がイイのかよくわからない。別のソフトでも、当たり前に出来ることばかりかもしれない(^_^;)。
聞く所によると、ビルダー3という商品が、わりと使い勝手がイイらしい。まあしかし、HTMLを思うままに書き替えられるというのは、こういう意味か。なるほど自由度が高い……なんて、それなりに感心しはじめたころである。
それはHPを立ち上げて、早くも更新に行き詰まっていた1月半ばだった。
FTPがブチ壊れた(-_-;)。
元々、どういうワケか、Dreamweaver様のを使うと、サーバーUPにエライ時間がかかるのだが、いちいち別のソフトを呼ぶのも面倒臭いので、何となくそのまま使用していたのである。
それが、何だか、いちいち聞いてくる(指示を仰ぐ)ようになった。次から聞いて来ないようにもセットできるんだが、聞いてくれないと困る局面もあるかもしれないから、その機能はハズさずにおいた。
すると、一コンテンツ上げるたびに、一画像上げるたびに、「あれはダメです」「これは用意が出来てません」というようなゴタクを並べて、サーバーに載せることを渋りはじめたのである。
頭が良すぎるんだろう。
アレを思いだしちゃったな……。「2001年、宇宙の旅」の「ハル9000」。←これは、宇宙船に積んである、高度な頭脳をもったコンピューターの名前なんだが、宇宙旅行の最中、とつぜん反乱を起こすのである。
HP運営とは、一種の宇宙旅行である。行ったら最後、滅多なことでは帰って来られない。だからこちらは、半ばソフト様の言うなりである。ご機嫌をとりつつ、その裏で着々と、再びオマケソフトのテストなんか試みて、いつ機能停止になってもいいように準備してしまう。
それがお気に召さなかったと見ゆる(-_-;)。Dreamweaver様は、ダダをこねはじめた。ローカルサイト内に、次々とゴミを作り始めたのである。元々、サーバー上におけるコンテンツを再現する機能(プレビューですな)があり、それを使用すると、なぜかローカル内にゴミを作って下さる御方ではいらしたのだが、その数が増えた(-_-;)。これはたぶん、バグだろう。しかし私には、何となく「ハル9000」的なバグに見えた。
そんなある日、ついに私はやってしまった。ゴミを消去したつもりで、コンテンツを消してしまった。
しかも、日頃、整理整頓をめったにしない私が、その日は、ハルの呪いのせいだったのか、何となくゴミ箱を空にしてしまったのである。しかも、かなり自信たっぷりに……。
結局、私は映画の主人公よろしく、Dreamweaver様には、サーバー内出入禁止処分を下した。おまえは、ただのコンテンツ製作ソフトをやっておればヨロシイ。FTPなんて、原始的な機能があれば充分だ。電話線がつながればいいんだから。
ゴミはこれからも注意深く消してやろう。おまえとともに旅に出た私にも責任がある。いや、一時の感情で、おまえと結婚したのが間違いだったのかもしれない。しかし、離婚は大変な労力がかかる。今さら他の伴侶を探すのも面倒臭い。
そうこうするうちに、何故かゴミは増えなくなった。元どおりの量になった……という言い方が正しい。私は勝った。原因を調べるのなんか面倒臭いから、私の精神力の勝利という事にしておこう。
かくして、私とDreamweaver様のアヤシイ旅は続いているのである。
2000年2月15日