<長篠合戦・議事録5>


     
  <こたつ城主 [関東] 2000/04/27(Thu) 04:55>

題名:たまこさま、及び、他の皆々様m(__)m

す……すみません。私も名和氏の著書は読んでなく、必ずしも会話に付いていけてないのですが、今更ながら、いちお、長篠合戦の概要だけでも述べさせていただきますね(^_^;)。

え〜、元はと言えば、長篠城というお城があり、ここは、交通要衝の地でして、元々、豪族たちがあっちについたりこっちに付いたりするたびに、争奪の場となってはいたのですが、武田信玄のころには武田方の物となり、信玄が死んで3ヶ月後に、武田と争っている徳川家康が取ってしまうんです。

で、信玄の後継者の勝頼は豪勇の武将でして、信玄の頃には取れなかった高天神城などの軍事上重要な城は取っているものですから、何としても長篠を……という事で、まあ、途中いろいろあるんですが(^_^;)、とにかく合戦になったのです。(←説明になってない気が……(^_^;))

で、合戦自体の経過ですが、長篠合戦とか、設楽ヶ原合戦とか言われるのは、長篠がお城の名前、設楽ヶ原が戦場、と、ちょっと場所が離れるせいです。それで、連子川を挟んで、長篠城に近い側に陣取ったのが武田軍(14,000〜15,000)、川向こうに布陣したのが、織田・徳川軍(35,000〜38,000)。

5/11、武田軍、長篠城を包囲
      (長篠城を、大野川、寒狭川が囲み、合流して豊川になります)
5/15、信長、家康、岡崎城で軍議
5/18、信長、極楽寺に、家康、高松山に着陣、連子川に柵を作る。
      (豊川が流れて来た先で、連子川と合流しています)
      (よく話に出て来る「川」とか「馬防柵」とかいうのはコレです)
5/19、武田軍、軍議
5/20、夜、酒井忠次(徳川)、金森長近(織田)、鳶ヶ巣山に向かう
      (鳶ヶ巣山は、長篠城を囲む大野川の外側の砦です)
      武田軍は、長篠城包囲を解き、軍勢を移動。清井田付近に進出
      (清井田は、長篠城から寒狭川を越え、連子川に向う途中地帯です)
5/21、織田・徳川軍、早朝、設楽ヶ原に布陣
      武田軍、寒狭川を渡り、設楽ヶ原に布陣
      決戦開始。

と、まあ、こんな感じです(わかる(^_^;)?)。

渡河してきた武田軍を、馬防柵の中から、織田軍が鉄砲で打ちかけるのですが、通説では、この作戦は武田方も当然知っていて、「三段構えの馬防柵は、騎馬隊の武田軍を恐れての物、鉄砲は弾込めに時間がかかるから、騎馬の勢いで蹴散らせば何とかなる」とタカを括って猛攻をかけて来る。が、信長は鉄砲3000挺を「三段装填法」という時間差で弾込めをしたので、ドンドン撃てて、武田軍は有能な家来をたくさん失い、壊滅した……っつーのですね(^_^;)。

で、いくらなんでも、ただ撃たれるためだけに突撃してくるバカは居ねえだろう、鉄砲って、そんなに効果があったの?……というので、ああだこうだと、お話に花が咲いてしまうのです。あと、天陽さまのお書きになられている「東海乾坤記」では、武田軍突撃の真の意図は別にあり……という話で、今進んでいる最中なのです。

あまり詳しくない方でも、おつきあい下さっている事に気が回らず、説明が今頃になってしまい、ホント、申し訳ありませんm(__)m。

と言っても、説明されたら、ますます遠ざかりたくなったかもしれませんが(逆効果(^_^;)?)、そろそろ、甲斐の虎さまの第2弾が来るかもしれません。面白かったら、読んでいて下さいネ!



<たまこさま [東海] 2000/04/27(Thu) 09:06>

こたつ殿、かたじけない、よう分り申した、
軍議を続けて下され、



<久住さま [関東] 2000/04/27(Thu) 13:19>

>悪佐守様

 >面白おかしく
 いささかショックでありました。自分としては、事実はどう
 だったのか、本当はどうなのか、と考えていく中でしか、
 書いていけないな、というふうに考えております。
 遊び半分で歴史上の人物を動かしたり殺したりというのは
 いかんなと思いつつ、書きたいことの方を優先したくなります。
 難しいですね、面白おかしくなければ小説ではないとも
 考えておりますので。よろしければ、また御教示下さい。

 実は、馬廻りの鉄砲足軽を登場させてしまったのですが、
 馬廻りって武士だけなんですか?
 まったくの無知をあらわにしてしまいましたが、
 早々に書きなおしたく思っておりますので、
 御教示願いまする。

>天陽様
 一読者と致しましては、
 主人公:武田勝頼
 実は主人公:武藤昌幸
 だとばかり思っておりました。
 お恥ずかしい次第、私も同じ立場なら、いつのまにか
 武藤昌幸に調略され、主役にしてしまっているように
 思われます。
 ただいま小説を書いておるのですが、我も我もと主人公の
 名乗りをあげ、しっちゃかめっちゃかになりそうであります。
 (有名人を出しすぎるとこうなるのでしょうか)



<こたつ城主 [関東] 2000/04/27(Thu) 15:07>

現在、月末という事も少しあって、ちょっと忙しいハズなんですが、そのくせ、ここんとこ思わぬ番狂わせも多く、これからも、レス状況に乱れが生じるやもしれませぬ。予め御了承たまわりたく……。m(__)m

また、管理人の不徳の致す所にて、議論激化しても今イチ収集が取れず、皆様にはご不快の段も多いかと存じます。重ねてお詫び申し上げますm(__)m。


>たまこさま

ご理解たまわり、ありがとうございます(^^)。


>久住さま

面白おかしくなければ小説ではありません。また、面白くないものを平気で読んでる人は、私に言わせれば人間ではありません。そのように面白くない物を読んでいる、面白くない人が書いた面白くない小説を、私はウンザリするほど読んで来ましたが、それで言うと、歴史物は、歴史というだけで面白い。

しかし、裏を返せば、歴史という面白い事を知っている人が、面白い物が書けるのは当然なのです。面白い、という事は、小説の基本にすぎません。むろん、この基本が全くなっていない小説がこの世に多いから、話は面倒くさくなるのですが、本来、「面白さ」の上に、何かが乗っかっているかどうかが問われるべきなのです。そして、何が乗っかっているかどうかは、残念ながら、最後まで読まねばわかりません。

現代の小説技法は、最後まで客を引き付けたかどうかが問われます。そこまで人を引っ張る能力のある時点で、作家が誕生しがちでもあります。が、それは商業として成り立っていかねばならぬ以上、やむを得ません。しかし、読者が小説について論じる時は、商業人に遠慮する事はありません。

ただし、発言する時に何でも言って良いか、は、また別儀。特に掲示板においては、発言者までもが「書き手」として評価されている事を、我々は忘れてはならないと思います。そこが、これまでの文化形態にはなかった、WEB文化の特徴ではないかと愚考する次第です。

>私も同じ立場なら、いつのまにか武藤昌幸に調略され、
>主役にしてしまっているように思われます。

「調略され」は、さすが……ですね(^_^;)。昌幸は生き残り、後に活躍しますので、長篠に居たら……という空想は、ゾクゾクするほど面白く、私もハマったぁ〜。

>我も我もと主人公の名乗りをあげ、しっちゃかめっちゃか
>になりそうであります。
>(有名人を出しすぎるとこうなるのでしょうか)

浮気は破綻の元。とは言え、恋無き人生もつまらない……という辺りで折り合いをつけるのが妥当では(^_^;)?



<具合 悪佐守さま [関東] 2000/04/27(Thu) 15:18>

久住殿

馬廻り、某の存ずる限り、すべて武士に御座る。
諸家にて軍制、事なるものなれば、一概には申せざれども、普通、中下級武士がなるものにて、本陣脇などを守って居り申す。
但し、よく誤解される事なれども、武士には必ず家来がおり、一人でいる事は御座らぬ。よって、足軽鉄砲も居るはずに御座る。武士は歩行も、最低一人は小者(草履取り)を連れるが原則にて、一人なれば面体を隠すほどのもの。仕官の際に禄高の希望を聞かれて、槍一筋もと言えば、200石ほど、馬一頭もと言えば500石ほどと装備と石高は連動するものなれば、持筒(自分用の鉄砲)を持つもの、鉄砲の足軽を率いる者もおるはずにて、あながち間違いとも言え申さず。
したが、小説にお書きなさるるならば、鉄砲の名人、馬廻りの何某と御指名召された方が、良うは御座らぬか。馬廻り、その様なるものに御座る。



<久住さま [関東] 2000/04/27(Thu) 22:17>

>悪佐守様
御教示ありがとうございます。
早速書き直させていただきます。
武士は従者とワンセットというのは、うっかりしておりました。

>城主様
小説書きの作法、御教示いただきありがとうございます。
小生、何の因果かシングルサーティーとやらなれば、
多情殷賑でもばちはあたらぬかも。
「ああ、君が本命だよ」と嘘をつきまくる、実生活では
考えられぬ立場を、作者として取ると致しましょう。
もてない腹いせに小説を書くというのも情けない話ですが・・・。
 
     

     
  <たまこさま [東海] 2000/04/28(Fri) 11:08>

城を持たぬ私は ネット徘徊、いえ、俳諧の西行です、(^_^;)
とても興味あるジャンルのHPでも、詳細な史実の記載や、有名な
和歌の口語訳を載せてあるだけなら、電気代を使う必要はなく、
積んである古本の中にあります、

私は切れば血が出る人間を求めて電脳に向かっているのです、
読者の頭には活字と共に映像も出来上がります、
監督(作家)は全ての人物に成り得るだけの 魅力的人間 で
ありましょう、(を 期待します)



< こたつ城主 [関東] 2000/04/28(Fri) 14:20>

>具合 悪佐守さま

戦国のころ、足軽に限らず、家康のように家来が一向宗だったり一揆だったり、かなり油断のならぬご時勢でしたので(^_^;)、確かに直接足軽や新参者に囲まれるような事は無かったのですが、信長という武将は、よくよく革命的であるかのように言われておりまして、功労のあった者に直に褒美を取らせる、などの逸話は確かに他の例にはあまり無い(らしい)。また、家来その他に対する「油断」の多い部分も否定できず(^_^;)、さらに自分の(独創的?)思考を自軍全体に強制していた事も事実でして、実は私、長篠合戦において、どのような戦闘配備を行っていたのか、断言は愚か、推測するのも不適当な状況におります。

信長については、史料でも誇張されている部分は多かろう、とは常々思っておりますが、足軽鉄砲隊を重視する、多く配備する、というだけで、従来の型を破った方法で行われた事は確かかと思われます。まあ、この辺、甲斐の虎さま仰せのごとく、私自身、信長神話にたぶらかされておる証拠ですかね???

とは申せ、久住さまの仰る「信長自作自演」のお話、謙信への書状の一件、私も持ち前の資料に発見いたしました。こりゃ、やっぱり宣伝臭いですな(^_^;)。ただし、「……と書いている」という程度の物でして、本文を知りたいですね。アレか? マントを送った頃の書状かね。

>小説にお書きなさるるならば、鉄砲の名人、馬廻りの何某と
>御指名召された方が、良うは御座らぬか。

良いですね(^^)。こういうの、入っている方が、「歴史小説っぽい」です。「らしいカッコ」というのもありまして……(^_^;)。



<こたつ城主 [関東] 2000/04/28(Fri) 14:27>

>久住さま

>「ああ、君が本命だよ」と嘘をつきまくる、実生活では
>考えられぬ立場を、作者として取ると致しましょう。

……で行きますか。ん〜まあ、それも良いのでは? ただし、その嘘が保てるべく、すべての愛人に気を配る事が肝要かと思います。愛せば愛するほど、登場人物は生き生きとしてくるものです。逆に、読者に浮気されてしまえば本末転倒ですぞ(^_^;)。

この点は、読者の目になって、冷静に読み直しをする事でしょうね。何度も読み返す。これに限ります。それが無理なら、読者の反応を待たれるも良し。(そのための連載(^_^;))

私は久住さまの小説をすでに読んでおりますので、これ以上ここでは述べませんが、天陽さまの後、久住さまの連載スタートですので、皆様は、この辺りの会話からチェックスタート、スタンバイして下さいまし〜(^_^;)。


>たまこさま

>私は切れば血が出る人間を求めて電脳に向かっているのです、

私もそうです(^^)。知識を得る事も必要ですが、要は心!ですよね♪

>監督(作家)は全ての人物に成り得るだけの 魅力的人間 で
>ありましょう、(を 期待します)

これが難しいんですよね。でも歴史物は材料がふんだんにありますので、否応無く多くの人間に触れざるを得なくなるんですね。……で、主人公不在に(^_^;)。これって全体的な傾向なんだなぁ。 *ふむふむ*