質問6-7


	質問<六> あなたに黙って隣国同志の家がとつぜん縁組し、揃って朝廷工作を開始しました。どちらの国も、あなたには一言も断り無しです。あなたは両方に書状を遣わして、嫌味の混ざった官位就任祝いを述べてみました。すると、両者とも、まるで申し合わせたように「戦を仕掛けたくば、仕掛けてこい」と返事してきました。これは裏切りです。元はと言えば、朝廷に逆らっていたのは、この連中です。その味方をしたお陰で、あなたは不利な立場にいるというのに……。ただ今の所、両者が手をつないだところで、せいぜいあなたと勢力が拮抗する程度です。あなたはどうしますか。


	我慢をするにも限度がある。このままでは、腹黒い輩に言われ放題になる可能性もある。場合によっては挙兵もやむを得ない。やる時は一息にやる。


	兵を挙げるだけが武将の能ではない。多少の事は、のらりくらりとかわすようでなくては大人物とは言い難い。天下に何と言われようと、ここは見過ごす。