<掲示板・議事録>


     
  伊勢・北畠具教の最期


<北畠具顕さま [東海] 2004/10/07(Thu) 23:38>

だれがきいたねんという最後の言葉ってありますよ。
我が具教卿は
「謀ったな!!!」なのか
「かかってまいれ!!!」なのか
いまだにわかませんからねぇ。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/08(Fri) 19:05>

>北畠具顕さま

「謀ったな!」と「かかってまいれ!」の原語やいかに(笑)。
北畠具教の場合は、刀に細工をされたという(と、そちらで読んだ)変わったスタイルでしたが、風呂で騙まし討ちに遭うケースが全国に幾つかありますよね。
私の知る限り、源義朝、新田義睦、太田道灌、幡随院長兵衛……他にも居ますかね(^_^;)。
だいたい最後に何か叫ぶんですよね(笑)。



<ヒロ男爵さま [関東] 2004/10/08(Fri) 20:56>

北畠具教も太田道灌同様に騙し討ち?? 北畠具教って誰でしたっけ??
 そういえば、ローマ帝国の権力者・シーザー(カエサル)も殺される直前に「ブルータス!お前もか?」と叫びましたね!!
 信長も「是非にも及ばず」でしたっけ??



<北畠具顕さま [東海] 2004/10/08(Fri) 21:05>

具教の最後の場面は2パターンありまして。
一つは城主さまご存知の「刀に細工をされていて無抵抗のまま死ぬ」というやつです。
この時言ったとされるのが「汝、かかることをせんものとかねて知りつれ」(お前はこういう事をする奴と思っていた、これを郷土史家は「謀ったな、下衆」と訳する事が多いです。)

もうひとつは薙刀を振り回して斬って斬って斬りまくった後自害というのがあるのですがこのときの敵を前にしての台詞が
「さても惰弱なものどもかな、例え鬼神なりとて具教一人なにをかなさん。とく来たれ」(臆病ものども、我が例え鬼でもたった一人で何が出来よう、かかってまいれ)です。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/09(Sat) 19:02>

>ヒロ男爵さま

北畠具教は私も、北畠具顕さまに教わるまで知りませんでした(爆)。
具教「とものり」と読みます。信長の三男信雄を養子にしたあげく、織田にテコ入れした家臣に暗殺される剣豪国司です。その時の様子は具顕さまの投稿の通り。シーザーよりはちょっと先を見通したんですね(笑)。
信長の「是非に及ばず」も、また色んな解釈がされてますよね。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/09(Sat) 19:04>

>北畠具顕さま

1個目のパターン。
いしいひさいちの漫画に、大勢に囲まれて「こうなると読んではいた」と不適に笑う剣豪が、最後のコマで「読んではいたが、対処を考えてなかった」と言うのがありました(^^;)。
しかし具教は、相手を前もって遠ざけていたから言ったのかもしれませんね。「こういう事をする奴だから嫌ってたんだ」とも受け取れます。

2個目のパターン。
「みんなで踏み込めば恐くない(^。^)/」
「おお〜(^O^)/」
と踏み込んだら、出て来たのは、体じゅうから弾丸が出まくる恐ろしい怪物だったのかも(汗)。
あるいは、たまに剣豪にいる「あまり風呂に入らないタイプ」(ちょっと触るのがコワイ。暗に宮本武蔵を指す)だったのかな。。。
それで具教だけが風呂エピソードじゃないのか……(汗)。
 
     

     
  <北畠具顕さま [東海] 2004/10/10(Sun) 21:45>

>「あまり風呂に入らないタイプ」
城主さま、あんまりです(涙)
一応早朝なので、お風呂は入ってなかっとは思いますが(笑)
11月末なのでそんなに汗臭くは無いと思いますが(爆)



<こたつ城主 [関東] 2004/10/11(Mon) 08:23>

>北畠具顕さま

>城主さま、あんまりです(涙)

では改編(笑)。

家臣「具教覚悟っ!」
具教「お前はそういう奴だと思ってたよ」
家臣「うっ」(すごすご)

家臣「とっ、とっ、具教覚悟ぉ〜!」
具教「さっさとかかって参れっ!」
家臣「ううっ」(イジイジ)

具教「じゃ朝風呂に入ってやる。ほら捨て身だ。かかって来い」
家臣「やだっ、外に刀が建て掛けてあるもん!」

かくして具教公は自ら刀に細工を施すハメに陥るのでした(汗)。



<北畠具顕さま [東海] 2004/10/11(Mon) 22:54>

続きかこッと(笑)

具教「な、刀もほら抜けなくしたでしょ?かかってこいってば」
家臣「鴨居に槍がかかってる・・・」
具教「・・・・じゃぁそれ使っていいから」
家臣「できればうつむいていただけると」
具教「もう!!!じゃお茶を立ててやろう。そしたら渡す時にうつむくでしょ」

かくして具教卿は討たれる設定まで自分で考えたのでした・・・。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/12(Tue) 19:17>

>北畠具顕さま

その、鴨居の槍とか、茶を立ててるとかいうのも伝承に残ってるんですかっ!(笑)
よほど恐れられてたと言いますか……もはや殆ど大魔神(爆)。
父が魔王で義父が大魔神。情緒も安定せぬわけだ(←信雄)。
にしても……

>かくして具教卿は討たれる設定まで自分で考えたのでした・・・。

殆ど家来に翻弄されてますよね(汗)。。そこまでコキ使う家臣も立派。
さすがは「伊勢北畠酷使」(字が違っ)。



<北畠具顕さま [東海] 2004/10/12(Tue) 22:43>

具教卿
お茶を出した、という記述は史料的には存在しません(笑)。
しかし下座のものが鴨居にかかっている槍を取って襲い掛かるという時間がある以上、具教卿が逆臣に背を向けたもしくは平伏していたという可能性はありそうです。となるとそれだけ隙を見せるとなると点茶以外に考えられない、というのが今の大勢のようですね。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/13(Wed) 20:25>

>北畠具顕さま

>北畠具教
なるほど。史料(か伝承?)的に残ってるのは、遠い距離から鴨居の槍をその場で取って襲い掛かる……つまり持ち込んだ武器ではない、という点なんですね。。
じゃ寝込みではなさそうですね。懐深く入り込んでから決行、という手筈に思えます。
事後、暗殺者は生き延びてますか?
 
     

     
  <北畠具顕さま [東海] 2004/10/13(Wed) 23:24>

>事後、暗殺者は生き延びてますか?
資料によって犯人は異なるのですが、ほぼどの資料にも出てくる方たちがどうなったかというと。

藤方刑部・・・織田家の家臣となり、息子は旗本に。親父は忠義
       をつくして自害。もっとも自分は行くのがいやだ
       ったので家臣を行かせましたがその家臣は祟りか
       何かで死んでます。
長野左京・・・第1次天正伊賀の乱で信雄とともに敗退。その後
       は出てきません。
佐々木四郎・・霧山城攻防戦で戦死。

いたと言われる人物では
日置大膳・・・・・信雄の武将として出世。家康にも仕えます。

滝川雄利・・・・・大名になります。

柘植三郎・・・・・天正伊賀の乱で戦死。
という感じでしょうか。
不幸になったのは藤方の家臣、軽左京だけです。



<河内太夫判官さま [近畿] 2004/10/14(Thu) 01:43>

>具教卿は討たれる設定まで自分で考えた
刺客もだんだん殺すのが惜しくなってきたりして(笑)。かくして具教卿生存伝説が生まれる(o^o^o)。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/14(Thu) 20:34>

>北畠具顕さま

ご教授ありがとうございました。

>藤方刑部・軽左京・長野左京・佐々木四郎・日置大膳・滝川雄利・柘植三郎
この中で「お前はいつか裏切ると思っていた」と言われたのは誰ですか?
暗殺の場で死傷者はいなかった、つぅ事は館内にも手配りされてたんですね。。誰かが刀に細工したんでしょうからねぇ(本人じゃなくて:笑)。
殺されることが示し合わされた場で茶をたてる……う〜ん。
具教はよほど強硬派だったんでしょうかね。主君の首を手土産に養子側の勢力を引き入れる……何ともはや。

>第1次天正伊賀の乱・霧山城攻防戦
年表になってると判りやすいかも(^^ゞ。


>河内太夫判官さま

〇具教卿
これ絶対、主従で遊んでますよね(笑)。
家臣「やだ! 次は鬼ごっこがしたい」
具教「え〜と、ちょっと喉渇いたからお茶でも」



<北畠具顕さま [東海] 2004/10/14(Thu) 23:05>

>この中で「お前はいつか裏切ると思っていた」と言われたのは誰ですか?
長野左京です。鴨居の槍を取って襲い掛かった人です。
実はこの人の領地が三瀬だったらしく。
刀の仕掛けは佐々木四郎です。

簡単な北畠年表を書いておきますね。

永禄12  大河内攻防戦(織田対北畠)
元亀    北畠具房(具教息子)、信長の求めに応じ上洛。
天正3   具房隠居、信雄家督掌握
天正4。11三瀬の変(具教、北畠一族暗殺)
    12霧山城攻め(北畠氏滅亡)
天正7   第1次天正伊賀の乱(信雄大敗)

という感じでしょうか。



<こたつ城主 [関東] 2004/10/15(Fri) 20:33>

>北畠具顕さま

長野氏でしたね(^^ゞ。北畠氏にとっては常に不安材料だったとか聞きましたが。
年表ありがとうございました。
家督を信雄が継いだにも関わらず、具教は暗殺されるんですね……。
また、具教の死亡後すぐに佐々木四郎が、3年後に柘植三郎が亡くなり、長野左京が姿を消す、と。
滝川雄利というのは、滝川一益とは無関係なんでしょうか。
 
     



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