■ 井伊直政 ■


(1561〜1602)

永禄4年(1561)、井伊谷で生まれた。井伊氏は代々今川氏に属していたが、直政は、父直親を今川氏真に殺され、三河の松下清景に育てられた。

天正3年(1575)、徳川家康に仕えた。直政は、その旗指物や鎧・馬具などを赤色で統一させ、世人は井伊の「赤備え」と称した。

天正18年の小田原攻めの戦功に対して、上州箕輪城を与えられ、慶長2年(1597)、石田三成の居城であった近江国佐和山城主として18万石に封じられた。彦根山城の構築を計画したが、慶長7年(1602)、2月1日没した。42歳。

直政が計画して実現しなかった彦根城はその子直孝のときになって完成し、そののち井伊氏歴代の居城として受け継がれた。