「城主のたわごと11月」は「茨城北部編」最終回!

常陸太田の西山荘と、水戸の偕楽園、夜の梅ー(^O^)!



     
  出来ましたー! 茨城北部編、大団円!\(^O^)/
前回から又ちょっと間が空いちゃいましたが、実は前回まで(主に佐竹氏関係)がメインでしたので、今回はちょっと「付録」的な回になってます。

西山荘は前回から始まった続き。
あとは水戸の偕楽園です(^^ゞ。ちょうど梅の季節でしたので、夕方〜夜の梅が見事です。

どうぞ、お楽しみ下さいませ( ^^) _旦~~。

次回はなるべく早めに、間を詰めたいんですが、年末なので不透明です。。(あ、いつもか:笑)

11月27日

城主
 
     



カウント・アップ&ご来場ありがとうございますm(__)m。

寒くなりました(*o*)!インフルと風邪に気をつけましょう!



     
  ↑更新が無いんで(^^ゞ、こう書いたんですが、実は二段目はほぼ去年のコピペです(笑)。
つまり去年も11月、急に冷え込んだという事ですねっ。。

実はつい最近、風邪っぽくなりましたっ(*o*)。。
入浴後、アレコレ用で、しばらくおこたに入るんですが、せっかくお風呂で温まった体が冷えるんで、寝る前に一発、肩までスッポリ埋まってから寝床に向かうんです。
が、しばらく入ってないと温まった感じがしなくなってきました(>_<)。。

そしておおかた予想通り、そのうちウトウトして(笑)、ハッと気づくと、「しまった! 風邪ひいた?!」的な感じ。これ去年もそうだったかもっ(≧▽≦)。。。<愚か

1〜2日、続けて冷え込んだ時があり、その後、妙に温かい日もあって、その後またグッと冷え込み……この繰り返しをヤラレると、確実に体にキますよねー(>_<)。。

今年は早くもインフル接種やってきました。今年は二度やっとこうかなと思います。。
というのも、小耳に挟んだ話で信ぴょう性は知らんですが(^_^;)、こんな風に聞きました。

結局あれは免疫抗体が効いてるかどうかだから、数年以内にかかってたり、毎年予防接種を受けている人は、わりとインフルに強い……この強いというのは、かからないと云うより、かかっても軽く済むんだとか。
ホントか?(笑)

去年でしたか、一度しか打たなかったら、確かに「軽くかかった」という感じはありました(^_^;)。。
微熱で、フシブシに来る感じは、限りなくインフルっ気があるんですが、普通インフルにかかると、そんなもんじゃ済まない!というような軽症でした。
……この解釈であってる(^_^;)?

不毛ですね。ホントかどうかわからん話題で何行使ったでしょー(汗)。。。
まぁでもこれ読んで、「そうだインフルね(^^ゞ」と思い出した方は、予防接種の日取りをスケジュールに書いてくださいネ(笑)。

ところで、後回しになりましたが(^^ゞ、一段目の話。ここ数ヶ月、お蔭さまでカウントが上がってます。
原因は、やはりアメーバ(ブログとピグ)じゃないかと思います。毎度ぉ〜(^O^)ノ

確か双方向オープンにしたのは(どっちもヒッソリと目立たないトコに書き付けたんですが:笑)、6月初旬だったと思います(^_^;)。
例年だいたい5月ごろ自己紹介欄を更新するんですが、照れ屋なんで(笑)、そこでやるのは思わず避けて、6月になっちゃいました(^_^;)ゞ。

カウントについては、石和川中島合戦に行ってた頃が一番多かったんですが(^_^;)、正直あの話題ばかりで掲示板が埋まるのは本意じゃなかったです(笑)。

やめてから、わりとすぐ半分ほどに落ち、その後ジワジワ減ってって、アドレス変更と同時に、ドーンと半分に落ち……て具合に何年かやってました。

ようやく全般的に変更案内を出した(だいぶ後でしたが(^_^;))後、復活\(^O^)/!という事は全く無く(殆ど変化無かったです:笑)、ところがその後、ほんのりジンワリ回復したようです。

……元々あまり数字に強くないので、そうちゃんとは把握できてませんが(^_^;)ゞ、自然増ですかね。
昔のお客さんが検索でまた辿り着いたか、新たに来られた方もおられるのか……。

で、今年6月にアメーバ公開後は、わりと急角度で上がりました。
ドーン!……ではなく、夏〜秋かけてゆっくりでした(^^ゞ。
そんなこんなで、公開直前から見ると……三倍ぐらいに増えましたかね?

……つまり昔のお客さんを倍して増えた、って事ですか。
おおおおおお(・・;)。。。そう思うと何かアレですけど(笑)、客層はあまり意識せず行きたいと思います(^。^)。
とにかく新旧の皆様には、重ねて御礼を……。

ご来場まことにありがとうございます\(^O^)/!
今後とも何卒よろしくお願い致しますm(__)m<ガバッ

いきなり風邪とインフルの話から入っちゃいましたが、去年のご挨拶を読んでみたら、去年の今頃、印西の水郷めぐりに行ってたんですね(^^ゞ。

あと鎌ヶ谷市(は松戸の南東部)の相馬野馬追パレードを見に行った話題をしてるようですφ(。。)m。両方とも、その後「たわごと」でレポした通りです。

鎌ヶ谷のパレードは、今年もやったようです。私は見落としましたが、亭主がポスター確認したと言ってました。
二年続けてという事は、今後も定着するんでしょうかね(^^ゞ。嬉しいことです。

去年は9月にも秩父に行ったり、日帰りで近場ながら、ちょこちょこ出廻ってたようです。
今年は去年よりさらに出不精ぎみで(笑)、秋はどこにも出掛けてません(^_^;)。

でも去年は春どこにも行きませんでしたが、今年は、今「たわごと」でやってる茨城北部に行きましたから、今年はあと年末までに、また日帰りで、ちょっと出掛けられたらそれでいいかな〜と思っています。

……と書いてる内に、11月後半の三連休もスラスラと終わってしまいました(≧▽≦)。。。

そうそう、その連休入りハナ、長野の方でずいぶん大きい地震があったようです!
被害に遭われた地域には、お見舞い申し上げます。冬も近付く中ですから、一日も早く復旧されるといいですね〜(>_<)。

当時、携帯からビービー警報が鳴って、「後47秒で来る」というんで慌てたんですが、うちの方は、まるで揺れなかったです! ええ、コソリとも。

しばらく「誤報?」と言ってたぐらいです。
テレビの速報で見ても、震度1〜2ぐらいでしたが、震度2でも、その割に強く感じる事もあるのですが、揺れ自体を全く……。

震源地に近い所でも震度3だったので、「?」と思ったんですが、被害の大きい地域では甚大な影響が出ていましたね。
連休中、出掛けていたので、昨日の夜になって、やっとニュース確認しましたけど、「長い時間の揺れ」という、実に嫌なタイプの地震だったんですね。

長期振動だとか、振動の幅の大小といった、このところよく聞く地震のメカニズムには、あのように強い被害をもたらす地震なのに、揺れの大小にかなり差が出る(あるいはそう体感する)謎も含まれているのでしょうか。
あるいは、震源の深さと関係あるのか……こんな点も、早く解明されるといいですね。

さてその連休の間、ついさっきも書いた通り、日帰りで出掛けて来ました〜(^O^)。
(書き始めと終わりとで、微妙に言う内容が変化!笑)

行ったのは古河です。茨城・栃木・埼玉・千葉の間にある所です。
前から行きたいと思ってた所だっただけに、どんな所か心配でもあったんですが(笑)、なかなか良い所でした!紅葉が特に素晴らしかったー☆ミ
またそのうち、「たわごと」でレポしたいと思います〜☆ミ

あと、先月から放送が開始されてる、NHK朝の連ドラ「マッサン」を見てます!
これ何かスゴイ視聴率なんですって(゚.゚)?

ウチが見てる理由は……これも地元ネタで恐縮ですが(^_^;)ゞ、今度は柏市(は松戸の北東部)の増尾城跡の近くに、ニッカウヰスキーの工場(柏工場)があるんです(^^ゞ。

その辺りは森林が続き、千葉とか柏と言うより、箱根や軽井沢みたいな雰囲気で、増尾城跡もあってお気に入りの場所なので、ちょっと思い入れもありまして(^^ゞ。

朝ドラで、たま〜にこんな風に最初の数回だけ見るのがありますが、多忙にかまけたり、他の録画が溜まってしまい、だんだん見なくなってしまう事も多いのに、今年のはエリーの奮闘ぶりが面白くて(笑)、ついつい見てしまいます。

ドラマの内容から見ると、「柏工場なんて出て来ないね(^_^;)」とは思うんですが、この後もたぶん見るだろうな〜という気がします(笑)。

あと、夏に録っておいたのかな。検索で調べると7月と出てきますがφ(。。)m、ジブリの「借り暮らしのアリエッティ」をようやく見ました。
これも意外と面白かったです(゚.゚)!

宮崎アニメ(ジブリ前のと合わせて)は、だいたい見たと思います。
好きな順に並べると……、

「天空の城ラピュタ」
「未来少年コナン」
「アルプスの少女ハイジ」
「ルパン三世 カリオストロの城」
「となりのトトロ」
「借りぐらしのアリエッティ」
「千と千尋の神隠し」

好きなのは、この辺りかなぁ……(^^ゞ。他も一応書くと、

「ハウルの動く城」「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」
部分的にはいいトコもあるんですが……(^_^;)。

「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」
この二作はどうにも……(^^;;;)。。

「パンダコパンダ」「紅の豚」と「風立ちぬ」を見てません(^^ゞ。
wikiでは、「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「耳をすませば」「ゲド戦記」「コクリコ坂から」なんてのも一応入ってるんですね(^^ゞ。見て無いです。
今年の夏は「思い出のマーニー」をよく宣伝してましたね。

で、アリエッティが面白かったのは、何の事はない日常にありふれた生活用品を、樵か山賊か海賊のような大労働&大冒険をしてゲットするという、サバイバルな暮らしぶりです(^^ゞ。

画面止めて細かい所を見ると、セメダインとかが壁に立てかけてあるんですよ(笑)。
いや〜あれだけあったら、当分持ちそうですよねー☆ミ

宮崎駿の世代の創作者って、「子供向け」と言われるのを極端に嫌うんですが、子供向けの何が悪いのか、よくわかりません。

子供の頃に見た物を、大人になってからあら探しして、友達と笑ったりはしましたが、ただ馬鹿にしたんじゃなくて、「そんな細かいトコまでよく見てた」という熱心さの裏返しなんですよね。

人の指の大きさと比較すると、アリエッティ達は、だいたい身長10センチぐらいですよね。
小さい人でも15倍、大きい人だと20倍ぐらいの差でしょう?

すると、ティッシュペーパーが彼らにとっては大きいのはわかるんですが、それでも一枚だったら、すぐ使い切っちゃうと思うんですよ(^_^;)。
角砂糖だって、一個でせいぜい15回〜20回分ですよね。

子供の頃に見たアニメを、大人になって振り返って、こういう意地悪な指摘をするのは、「だからすぐ使い切ってしまって、また必要になって、取りに行く所をまた見たい(^O^)!」という心理からなんですよね(笑)。

トトロやアリエッティは、この設定だけで連続アニメが作れる決定版とすら言えるのに、一作品だけしか作られないのが凄く残念です(^_^;)。

ジブリ物は、よくメーキングオブ番組が特集放送されますけど、何かというとスタッフらがよく口にしたがる「挑戦し続ける姿勢」とかって、ハッキリ言って鼻に付きます(^_^;)。

別に同じ事の繰り返しとか、使い回しとかは、あってもいいと思ってます(笑)。
アリエッティのお父さんは、「アルプスの少女ハイジ」のおじいさんにそっくりだし、最後に出て来た少年(スピラーというらしい)は、「未来少年コナン」のジムシーに激似ですが、どちらも魅力的なキャラでしたもんね(#^.^#)。そういや主人公のアリエッティが、他であまり見た事のないキャラかな〜。

あとは〜、「軍師官兵衛」は、いよいよ佳境というか、次のご挨拶までにきっと終わっちゃいますよね(゚.゚)!
朝ドラと大河の両方が面白く見れる年なんて、何十年ぶりでしょう(笑)。

そうだな〜途中まではかなり良くて、「加点いくっ(≧▽≦)」と思った時期もあったんです……が、どうも秀吉の天下時代に入ってから、やや……(^_^;)。。

前に、「他の武将や他の妻がやると変な点でも、官兵衛とその妻子だと、そんなにおかしくならない」という事を書いたと思います。
この点はその後も、ねねと黒田一家(光や長政)の距離感が、程々に保たれてた(ベタベタしなかった)事も効果があって、持続されたと思います(^^)v。

……が、実は、密かに期待して見守っていた(待っていた)展開があったのが、やや期待はずれに終わりました。
それは……ズバリ、官兵衛が悪役に転じる展開です!

……秀吉の死後、いきなり急展開っぽく、そんな動きになっているんですが、ちょっと正直所、遅きに失した感が強いです……(^_^;)。。。

今回のドラマは、このタイミングをどこに合せるかで、ちょっと評価に響くと思います。
この期待に胸を膨らませ始めたのは、秀吉の妹・朝日姫を家康に嫁がせるあたりでした。

ここで官兵衛は、かなり強く、朝日姫を嫁がせる案を推奨してたように見ました。
「よし!」という声が思わず出ました。まさに拍手喝さいです(笑)。

実はここ、「おんな太閤記」では、物凄い修羅場を迎えてしまうトコなんですよ(^_^;)。。

全員が髪を振り乱して(特に主人公の「ねね」が)、羅刹のように秀吉に食い下がって、猛反対するのです。

ねねがここで、そのように頑張らないと、秀吉一族の悲劇というのは、全く盛り上がらないから、それで良いのです。

こういう所で、やれ「ホームドラマだ」とかイチャモンつけたがる人の内面にあるのは、人間としての発育不良か、個人的な欲求不満の腹いせに過ぎません(笑)。

片や、この時の秀吉の目が、まるで何かに憑かれたかのように、執拗に朝日を家康に縁づかせようと、もう必死なんです。

これは、秀吉の背に、当然「朝日姫を家康に嫁がせる案」を献策した人間がいたんじゃないかな、という発想に辿り着く点でもあるのです。

そしてそれに適当な人物と言えば、徳川家の側からは、大河「徳川家康」だと、石川数正でしたね。まぁそんなトコでしょうか。
すると当然、豊臣家側にも、そういう画策をする人物がいて然るべきでしょう。

まぁ黒田官兵衛あたりは妥当な気がしますね(^^ゞ。

つまり黒田官兵衛という人は、この当時の秀吉の暗い部分を、ある程度は背負っている……もしくは、そのように描く事でやっと価値が出る人物、と私は見るのです。

ここが、まさに「立場が違えば、賛否が別れる」所で、この辺りから、長政はともかく、官兵衛はどうも秀吉一家と溝が出来てしまった……という風に描ければ、この時代を描いた他のドラマと大きく差をつけられたと思います。

それだと、ドラマ展開としては厳しい面もあったかもしれませんが、描きようでは、むしろ選択肢が広がった感じもするのです。

九州平定戦や、九州に転封された後、城井(宇都宮)鎮房を騙し打ちにする話などは、よく描けてたと思います。

城井謀殺については、史実と違うとか、主人公を美化しすぎとかいう声も、或いはあるかもしれませんが、ドラマがここで描くべきだったのは、理想主義の官兵衛では破滅した所を、長政の謀略によって凌げた……という点だと思います。(あくまで「ドラマ解釈」としての内情ね(^^ゞ)

ただ結局、秀吉一人の狂気に頼る形で、ズルズルと秀吉の死まで進んでしまったな〜という点が、まことに残念に思えました。。

秀吉一人をあしざまに言う人というのも、どうも発育不良ぎみな内面の持ち主(俗に言うヒステリー)である事が多いです(笑)。

黒田孝高を主役に据えるドラマとしては、やはり彼を、朝日姫の問題で述べたような、主役の美化一辺倒で片付けない部分を、もう一ヶ所ぐらい持って来た方が重みがあった、と思います。

たとえば小田原征伐とか朝鮮の役とか……特に後者は、秀吉一人に悪役を押しつけがちになりますが、問題が問題だけに、風当たりが強くなるかもしれないけど、秀吉一人に責任を負わせられるのか、実は微妙な所もあると思います。

要は、秀吉のつきつけた要求と朝鮮側の応答が噛みあってなかったという点から、色々な憶測が生まれるわけですが、これは互いに自分側の主張を繰り返しただけですよね。
別に外国との遣り取りじゃなくても、国内でもよくあった、両極端な示威行動の結果だと思います(^_^;)。

まぁ 幾つも展開の仕様が作れない中で、、「耳に痛い事をいう」場面が必要で、中国大返しの後にしかその設定が作れなかった以上、朝鮮出兵に官兵衛が反対という話で行くしか無かったのかもしれませんが……。

設定を離れて、配役を見ると、今年すごくよかったのは、石田三成役の田中圭。
上手かったですよねーこの人っ(≧▽≦)!

自分より年上な功労者に対し、最初っからすごく挑戦的な態度に出る若い人って、世の中でちょくちょく見ます(笑)。
あと最初から、「こいつは邪魔」とか「あいつが悪い事しそう」とか、色眼鏡で人を見る人ね(^^ゞ。

そのように、いかにも現実にいそうなキャラに仕立てる反面で、このドラマの三成は、ただ愚かな若者と違って、頭が悪くは無いもんだから、紛糾すると、癪に障る人の意見だけど、ちょっと聞いてみたくなっちゃう、みたいなトコが面白かったです(笑)。

小牧長久手の後、家康と戦争するなの官兵衛の忠告を、「うるさい奴が来た!」と思いつつも、「なんで家康と和解したほうがいいの(^_^;)」と話を聞いちゃったり。

秀吉の死後、家康と事を起そうとする前田利家のトコに官兵衛が来ると、「なんで利家だと家康に負けるの(^_^;)」と、やっぱり官兵衛の意見を聞いちゃう(笑)。

この辺を、顔の表面……特に鼻あたりで、上手い事演じ分けるんですよね!デキル(≧▽≦)!

あと今年なかなかよかったのは織田信長でしたー!(時系列メチャクチャでごめん(^_^;))
ここ30年ほど、信長の適役俳優って見なかったですが、今年のは実に見事に、信長のあらゆる面を場面ごとに演じ分けていたな〜と感心しました!

ただ本能寺の変は過剰演出で、そもそもあまりやる必要なかったです。
特に公家の出場は後から振り返ると、すごく必要なかったです(^_^;)。朝廷黒幕説的な匂わせ方も余計でした。

その後、秀吉が狂っていく展開になるのですが……う〜ん、ラストから振り返ると、それほど狂う必要は無かったと思いました!
如水との間に生まれた溝は、天下の頂点に上り詰めた秀吉の変化としてではなく、 また、秀吉の黒田孝高(官兵衛)に対する警戒心としてでもなく、やはり「秀吉が官兵衛を避ける理由が必要」と思いました。

狂うとか老いて疎漏するとか、官兵衛を警戒するとか、色々ある逸話を盛り込んだ努力は買わなくないですが、もうちょっとドラマ独自の解釈を極めた方が良い出来になったと思います(^^ゞ。

例えば、「天下人になりたくなかったが、官兵衛に言われたから渋々やった」でもいいし、「あの時はああでもしないと、毛利の陣営から多くの兵を畿内に引き上げられなかったから」みたいな解釈でも通ったし、そういう秀吉の内面を三成は察するのに、官兵衛は気づけないとかね。

ただ、もしかしたら、そんな風に(互いの行き違い的に)作られてたのかな、と思うとこもありました。
官兵衛がキリシタン追放令に激怒して、秀吉と言い合いになるトコを、秀吉が「もうやめにしよう」と言うシーン。

ここで官兵衛は確か「そんな秀吉様の天下になって欲しくない」的な発言をしたので、秀吉が最後に官兵衛に「こんな天下人でごめん」に繋がった、という事でしょうか。

あと、朝鮮から戻って来て「謀叛」と見なされるシーンで、今度は秀吉が「いつもいつも、無礼な物言いをしても許してやった」的な事を官兵衛に言いました。
これも、官兵衛が秀吉の怒りを知って、「いつも耳に痛い事ばっか言ってごめ〜ん」と反省したんで、言い訳しないで出家した、という事でしょうか。

……もしかしたら、そうだったのかもしれません。

ただ見る側には、単に同じ事の繰り返し……秀吉が官兵衛をはめる、官兵衛は登ったハシゴを外される……という展開と、ひたすら正しい官兵衛と、ひたすら間違っている秀吉の対比が、しつこく続いただけに見えました(^_^;)。。

秀吉を傷つけていたと悟って反省。秀吉は官兵衛の理想の天下人像に反してる事を知って反省、と、それぞれ相手の内面を知って方向を替える……という「積み上げ」がハッキリ確認できる作りだと良かったです。

それと、「平清盛」でもあった事ですが、「天下人になると、性格が変わる」「頂点に立つと、自分も周りも見えなくなる」というのが、概念優先的で、アニメみたいにっぽくて、血の通った人間として通じる物を感じにくいです(^_^;)。

「おんな太閤記」や「黄金の日々」における秀吉は、前半生は、明るく陽気で、人を殺すのを嫌う、優しい平和主義者として描かれながら、後半はグロテスクで残忍な狂人として描かれ、その切り替えがそれほど唐突でもなかったです。

これ言うと、必ず「史実はどうのこうの」いう奴が出るんですけど、うんわかった、引っ込んでなさい。頭の悪過ぎる奴となんか付き合いきれないです。その辺でのたれ死になさい(笑)。

それから、九州に行って以降については、上手い事描けてたんですが、ちょっと不満が残るのは毛利(吉川・小早川)の地盤。

中国地方で成功したので、これは使えるという事になって、九州戦に転用、さらに朝鮮の役……という段取りを地道に踏んだ方が、秀吉と官兵衛の関係変化に、唐突感が無かったです(^_^;)。

この点に関しては、前も書きましたが、毛利が出て来た最初の頃、ちょっと心配した事(←毛利が目立たない(^_^;))が、意外な程、後に行けば行くほど強く響いて来たと思いました(^_^;)。

あの時点で描くのが無理でも、別の展開で押す方法はあったと思います。

たとえば尼子勝久と山中鹿之助の出て来た辺りなどは、例年に無くかなり描き込んでて、「これはイケル(≧▽≦)」と思い掛けたんです。

が、その後が続かなかった原因に敢えて言及しますと……。。

描きにくい事なのかもしれませんが、これはやはり中国地方の豪族らの閉鎖性や驕慢・強欲、中央に対する劣等感・嫉妬なんかを描かないとダメです(^_^;)。
(朝ドラのマッサンの方が、よほど書けてる:笑)

結局、吉川元春との性格の違いみたいなトコだけで、何とか切り抜けてましたが(笑)、本当は、小牧長久手の頃、毛利との交渉が長引いたのも、いつまでも秀吉にたかって、少しでも得をしようという連中が多かったせいですよ(^_^;)。。

実際、小早川隆景や安国寺恵瓊は(もしかしたら、荒木村重や高山右近も)、本当にこれで苦労してますし、
中国大返しへの恨みが云々というのも、史実は、「毛利側からすでに降伏を申し入れてた」わけですよね(^_^;)。むしろ「毛利は秀吉に助けて貰った」とすら言えるハズです。

今になって安国寺恵瓊が「官兵衛とわしの二人で築きあげた」なんて言いだしても、ドラマでは全くそのようには描けてなかったので、ドラマだけ見てる人には「???」じゃないでしょうか?(笑)

どう段取りするか……ん〜まぁ実際には、山陰と山陽の区分けがあるんですが、ちょっとそこは目をつむって、 例えば、中国地方の武将空気→吉川元春→小早川隆景→安国寺恵瓊→黒田如水→利休→秀長→秀吉→石田三成……こんなリレー図(^^ゞ。

簡単に言っちゃうと、このリレーが上手く行ってる時はいいんですが、行き詰るとダメがこんでくると(^_^;)。

元春が死に、朝鮮の役の最中に隆景も死ぬ。秀長も利休も死ぬ。これがどんなに秀吉政権にイタかったか、この後も恵瓊が追い詰められていく構図なんかが、手に取るようじゃないですか(^_^;)。

この辺の詰めが初段から弱く、中盤になっても弱いままだったな〜と思いました(^_^;)。

あとは〜期待はずれという程じゃないけど、二代・三代にわたる主君と軍師の神経戦。

黒田官兵衛の父・職隆が、その主君・小寺政職に疎まれて(理由はわからないけど)、隠居を決意する話と、同じように、黒田官兵衛が、その主君・豊臣秀吉に疎まれて、やはり長政に譲って隠居する話。

この二代に渡る主君との心理戦は、なかなか面白く見ました(^^)。

興味深い設定だっただけに、「あの心理戦は結局どうなったのかな(^^ゞ」と思いました。
せっかくの二重設定だったので、上手く片付けて欲しかった気もします。

まぁ、あんまり帰結にこだわって、大枠を壊してしまうのでは元も子もないんですが、私だったら、やはり若い頃に嫡男を得た親(黒田一家)と、年を行ってから子に恵まれた親(小寺政職や秀吉)の差として、強調したでしょうね(^_^;)。。

たとえば、秀吉が長政を見るたびに、「こんな大きく育った嫡男がおって、そちが羨ましい」と何かと言うと官兵衛に愚痴ったり、嫉妬のあまり「秀頼を見くびっている」と怒気を露わにする、といった感じにやりますねぇ(^。^)。

事実、これは戦国期の武家にとっては、実に「おおごと」ですよ(^_^;)。
五歳の後継ぎでは……本当に死んでも死にきれなかったでしょうよ。。

さらに、自分と世代の近い官兵衛に頼る思いと、子同志の世代が近い三成に親近感を感じる描きわけも出来たと思いました。

キリシタンにまつわる話も、「だし」や「高山右近」がよく出て来る辺りまでは、頻度が高かったんですが、いつの間にか過ぎましたね(^_^;)。。
ただこれは、この程度のフェードアウトが賢明かと思います。
荒木村重が去って行く回で、上手い事この辺りの過去をまとめたと思います。

秀吉と如水の最後の対話シーンで、如水は「(秀吉が)、信長公にこだわりすぎた」と言ってましたね。
この一言で済ませたんだな〜と思いました(^_^;)。

ただ、この言葉、さすがに説明不足の感じも(^^;)。。

例えば、秀吉が三成や茶々に対してさえ、官兵衛の事やねねの事で、俺に意見を言うなというシーンがあって、秀吉には最後まで他人に指導権を譲らない面を描いていましたね。こういう点は抜け目なくて良かったです。

このような秀吉のやり方が、信長の模倣というのは、言えなくはないです。
ただ秀吉が天下を取ったのは、このドラマに描かれた如く急場の成り行きで、仕方なかったとも思いますから、他にどんな方法があったのかな、とも思わなくないですが(笑)。

多くのドラマや歴史番組で「朝廷や幕府の権威が落ちた」と言いますが、当時の権力の在り方は、常に裏方が握って、主体を骨抜きにする事が常態化してました。

天皇と院政。皇室と五摂家。朝廷と幕府。将軍と管領。守護と守護代。主家に対して執事・家老。国人さえ、有力家臣、有力一族というのが実力を握る時代。

どこもかしこも二重三重四重の構造になってて、どこに実際の権力があるのかわかりにくく、実力者はやりたいように振る舞う一方で、公家や将軍や管領などが地方を点々と逃げまどいました(^_^;)。

信長・秀吉・家康のやった事は、中でも特に宗教対策に特徴が出ました。
「布武」をもって天下を制するとして出て来た勢力だからです。いかな宗教も、その時の「権力者の気分次第」というのを演出した所があると思います。

それは、宗教団体がもっとも暴力的な存在と化した時代だったからです。

特にキリシタン対策に、当時の為政者の姿勢(思惑)が露骨にあらわれただけで、信長がキリスト教の理解者で、秀吉が迫害者だった、という解釈は誤りです(^_^;)。

権力者が「右を向け」と言えば右、「左を向け」と言えば左を向かなければお仕置き。それだけです(^_^;)。

ちょうどワガママや凶暴になった飼い犬に、ちゃんとした躾をし直す指導法に似ています。
飼い主が気ままな方向に歩くのに無理やり従わせる、というあのやり方です

そうせざるを得ない宿命を負った政権だったと思います。そうやらないと、日本中に「今権力がどこにあるか」を示せなかったからです(^_^;)。
新種の宗教であるキリスト教は、まさにその演出道具にうってつけだったのでしょう。

信長も、謀叛した荒木村重からの寝返りを呼び掛けるため、パードレやキリシタンの死刑をチラつかせるなど、キリスト教義に照らせば、かなり無理解な(理解の上で言ってるのなら残酷極まる)命令を下してます。

特に信長と秀吉の頃は、まだ天下が定まり切ってなかったから、彼らが天下人になった途端、人心や人命を気まぐれに弄ぶがごとく命令を出すのは、敵味方の黒白をはっきりさせる必要がある場合や、天皇家・将軍家・宗派トップなどの命令が錯綜した戦国期において、とにかく唯一人の号令に全天下が従う、という事例を作る必要があったから、と見られています。

蛇足ながら、日本においてキリスト教は、一夫一婦制がウケたようです(^_^;)。
女性にウケるのならわかるんですが、むしろ男性にウケた感じがします。

高山右近が敬虔なキリシタンだったのは事実ですが、その反面、築城や戦術にも優れ、戦に強い人でした。
茶道に長けた人にキリシタンに多かったのも、何か関係ある気がします。

推測になりますが、人質政策において、妻妾が何人もいるのと、一人しか妻を娶れないのでは、忠誠の度合いに違いが出るからではないかと思います(^_^;)。。

つまりキリスト教を武士社会に取り入れる事で、できるだけ合理的に多くの武士を統率しようと考えた武士が、一定数以上いたのではないかと思います。

私には黒田如水も、この類の一人に思えます。

これも蛇足ながら、利休については、タイミング的に朝鮮出兵への反対を述べた臭いは感じてます(^_^;)。
ただその場合、平和のため云々より、茶器などの輸入による利益と、それが彼自身にそれほど有利でなかったとしても、堺に関係者が多かった点などに背景事情を感じます。

最後に、今年は三成・信長以上にハマッてた役者が、黒田長政だと思います(爆)。
最初からピッタリでしたが、後に行けば行くほどハマリ方が尋常じゃないですっ(≧▽≦)。

特に家康に籠絡されるシーンがスゴイです!!!
敵と見定めた相手への猪突猛進ぶりと言い、父や家康への狂信・崇拝ぶりと言い、北村一輝いらいの上手さです。

特に、「バカだから騙されてる」みたいな演技が天才的ですっ。
こういう人がいるから大河ドラマは持って来たんだな〜という事を、久々に思い出させて貰えました!(笑)

三年後、ぜひ彼の前半主役で、「黒田騒動」待ってますからっ!(爆)

てな所で、そろそろ「城主のたわごと」に戻り……あ、選挙ですってね。税金の無駄遣い。
アベノミクスでGDP激落ちだから、まだ負け幅少ない内に保身解散ね。はいはい。
ただ選挙で合法的に任期を伸ばせた所で、このさき支持率落ちれば同じ事だと思いますけど。(次は世論調査させない法案でも通すんですか?笑)

じゃ「城主のたわごと」、今月もこの後すぐ出そうと思います〜待っててね〜(^O^)/~

11月25日

城主
 
     



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