又二ヶ月ぶり、「城主のたわごと3月」あがりました(^_^A)。

「埼玉北部編」第二弾、畠山氏と秩父の歴史に迫ります。




     
 

上記の通りです(^O^)!

実はまだPC画面の見え方が今イチで、完成状態を確認しにくいので、後で少し手入れが入るかもしれませんが(^_^;)、もうアップしちゃいます〜☆ミ
あと今回も関連リンクは後日ゆっくり貼らせて頂きます〜(^^;)ゞ。

今回は丸々「埼玉北部編」で埋まってます!
日帰り旅行は去年(2013年)の9月でした。

前回に引き続き、今回はじめは深谷市の「畠山重忠史跡公園(館跡)」。
そして荒川を辿りながら、鉢形を抜け、秩父に分け入りますよ(^。^)。
畠山氏は、重忠の前代まで、秩父氏を名乗っていました。
秩父氏ゆかりの「円福寺」には、平将門の実弟・将平の墓と伝わるものもあります。

旅の最後は、「秩父神社」に立ち寄りました。
江戸期の権現造りの社殿は華麗な装飾美に満ち、古代より続く秩父の伝統を彩っています。

どうぞ、ゆっくりとお楽しみ下さいませ( ^^) _旦~~
(次回も頑張りますー笑)←もはやいつとは期限を区切れないっつー(汗)

03月06日

城主

 
     




「議事録」(だいたい)2013/10/21〜2014/01/20頃の更新。

パソコン不調は、どうも長丁場になりそうです(-_-;)。。




     
 

更新は上記の通りです。
……今、これはたまたまですが、ドライバーが死んで、画面サイズ変なまま書いてます。ちょっといつもの調子が出ませんが(^_^;)、これは亭主の手が空いて面倒見て貰えたら、解消するんじゃないかと思うので、このまま更新します(笑)。

まずは……今回も遅れてスイマセン。
ただ、もはやこれは「遅れ」と言うより、「更新の間隔が空いてる」と言う方が当たりつつあります(^_^;)。

というのも……。
先々月も話した通り、12月から凄くパソコン&ネット動作が重くなりまして(-_-;)。。
夏、7〜8月ごろにも似たような事を言ってました。
あげく、8月は「たわごと」を一ヶ月分見送った事も記憶に新しいです。

あの時は、遅れを出した原因を八カ条に渡って列挙しました(笑)。(8月のご挨拶@2013
@エアコン故障
Aパソコン不具合(熱暴走)
B体調故障
C亭主故障
D画像ソフトバージョンアップ
Eブラウザ変化
Fブログ(&SNS)かけもち
Gディスプレー故障

このうち、今も響いている要因は……Dですかね(-_-;)。。これは……今後も先の長そうな面倒な事案ですわ(汗)。
Fもありますが、この所やっぱパソ不調によって、そちらも滞ってますんで。。。

パソ不調については、秋口あたり一度軽減したので「熱暴走(A)か(^_^A)」と思ってました。
今回も年末年始あたりまでは、そう思ってました。

が、その後あれこれ調べたり、対処したりして、僅かばかり改善される傾向などからツラツラ判断するに、直因的にはDで、さらに言えば、急激なハイスペック仕様の波が原因であろうと思います。

パソコン自体を替えてしまえば解決するんでしょうが、こういう波のたびに買い替えという、アメリカ型ですか業界サイクルに、だんだんついていけなくなりました(-_-;)。

ここ数年、消費者にハイスペック利用を迫って来る流れって、動画配信なんかに主眼があるじゃないスか〜。。
その他、大型画面の展示(ライブ・劇・絵画・漫画・アニメ・ゲーム)とかですか?

何か……正直バカバカしいんですよ(^_^;)。ネットがテレビや書籍なみに画像を扱う必要どこにあんのかって。

金が続く内はいいですよ。情報が無ければ仕事にもなりませんから仕方ないです。
でも誰でも年は取るし、先々いつまでも放漫消費を宛にされて、あれもこれも値上がり、あれもこれも不良品で長く持たない……こんな状態の中で、我々以後の世代はこの先どうなります(^_^;)?

……とまぁ、冒頭から愚痴たれてもしゃあないんで話を戻しますと、何かをすると、決定的に良くなるという感じじゃないです(^_^;)。
動作を向上させる各種いろいろやっては、「お、少し良くなった(゚.゚)」とか一喜する事もあるにはあります。

例えばゲームやってると重くなるんで、じゃあやらなきゃサクサク使えるのかって言うと、むしろゲームなら一定時間の空きが出来るから、復帰して来るんで、そっち関連のあれこれいじって「改善、改善(^^)」などと一喜。

ところがそれが、画像ソフトでまとまった作業すると一発で腐ります(涙)。。
レポ作成(特に写真編集)なんか、ゲームみたいに空き時間にチョコチョコ触る程度じゃ済まないんで、物凄く負荷なんでしょうけど〜(-_-;)。。

ただ、夏場の熱暴走と違うのは、再起動で蘇る点なんですね〜。
時間ばっかりかかってしまうけど、買い替えよりはマシなんで、それでこのように期間が空いてます(^^ゞ。

こんなペースのまま、いつまで行けるか……という思いも正直ありますが(^_^;)、今の所はまだ根本的な解決(つまり購入)にスグ向かう……という状況じゃないです(気分的にも経済的にも笑)。

二ヶ月にいっぺんは、さすがに……そのうち「たわごと」のネタが5年前の旅行とか、10年前のクリスマスとか、そういうレポになったらヤバイなぁ〜とは思います(≧▽≦)。。

いつも半年ぐらいザラという遅れ具合でレポしてましたが、実はそれでいて、ドンドン引き離されていく事だけはなかったんですよね(笑)。

そうそう、そんなわけで、前も言いましたが、とりあえず「議事録」は遅れを出した分……3ヶ月分ありますか(^^ゞ、一気に追い付いときました(笑)。
10/21〜01/20です。

前回は何言ったんでしたっけφ(。。)m。二ヶ月ぶりだと忘れてしまう〜(>_<)。。(ううん、物忘れが激しくなっただけよww)

うんうん、「八重の桜」でしたっけ(^^ゞ。
長くなりそうなんで、先に最近見たものから……。

オリンピックだったじゃないですか!冬季。
例によって、殆ど見れませんでした。今回は四年に一度は必ず見る女子フィギュアですら、日本の選手と、メダル選手のだけ見た限りです、まだ(^_^;)。
録画してあるので、これから見ようとは思ってますが……。

浅田真央はやりましたね〜!スゴイ選手だと思いました(≧▽≦)!
金を取った荒川静香と同じぐらい殿堂入り。まさに黄金選手!!

それから……、すいません、言い忘れてましたが、去年(2013)の「世にも奇妙な物語」が、ここ近年の中ではかなり良い出来だったと思います。どの話も。

あとは……NHK「足尾から来た女」というドラマを見ました。
これは、すごく面白かったです!良い出来のドラマだとも思いました。
内容も構成も役者の演技なども勿論ですが、映画のような場面作りがとんでもなくスゴイです。金かかってる気が……(*o*)。。

てわけで、最後の最後に近付くまで、「必見」「お薦め」の言葉を用意して見てましたが……最後が「あれ?!」と(^^;)。。

「とりあえず、病院で雇って貰おう」←これでいいですかね?(笑)
(あと15分でいいから何かオチをつけた方が良かった気が(^_^;))

というわけで、最後の締め括りは置いといて( ^^)//
かなり名作に迫る出来でしたので、まだオンデマンドなどに残ってるか、今後再放送があれば是非ご覧下さい( ^^) _旦~~

……というわけで、「八重」いきましょう(^^ゞ。
まず、ヒロインの八重が、同じ脚本家の作ったヒロインとは思えないほど、「ゲゲゲの女房」の布美枝と違うキャラクターなのに驚きました。

布美枝は引っ込み思案で奥手、何をするにも動きが遅く、東京に来たばかりの頃は、買い物も満足に出来ないノロマな女性。

八重は何事にも積極的で、物怖じせず、まさに弾丸のように突っ走って、戦が終わると、今度は教育と、常に時代の最先端を行く女性と、正反対なんですよね。

ただ、「女のくせに気が効かない」と評されたり、「でくのぼう」扱いを受けたり、どこかノホホンと気楽な性格だったり、時流や世間の動きに追い付けなかったり、基本の部分には相通じる所がいっぱいありました。

私は山本覚馬も八重も、新島襄もあまり知りませんし、ドラマの描き方がどれぐらい史実に沿っているのかも把握してません。

ざっと知る限りにおいては、大きく逸れてるように思いませんが、もし史実と違って創作されてる部分があるのだとしても、それならその「創作されてるが故の部分」として大きく評価したいのは、川崎尚之助の存在を描いた事です。

NHK大河ドラマは、多くの民放時代劇とは立場を違え、歴史や歴史学的視点に沿った時代劇を作ります。

歴史歴史学的視点」とイチイチ分けたのは、どちらかと言うと、いわゆる「新説」を取り入れる傾向を強く感じるからです(笑)。

例えば「従来の赤穂浪士(「従来の」の後続は「勤皇の志士」だったり「織田信長」だったり)は○○だったが、近年の研究では△△」と、「新しい〜〜像」を作り出そうとする。これは「近年の歴史学的視点」の方に立とうするから、そうなるわけです。

一方「従来通りの歴史」の解釈に沿って描く場合もあるわけですが、これも「これまでドラマ化されなかった題材」を敢えて選ぶ傾向を感じます。
例えば、平将門の乱、前九年後三年の役、北条政子、元寇、太平記、応仁の乱などです。

いずれにせよ、民放や映画などで作られ尽くされた物ではない、「新しい」物を作ろうとする……それは歴史を、劇でも映画でもなく、敢えてテレビドラマで描くからには、文学や伝統の枠内では描けない物を描かなくてはならない、といった使命感の表れでもあるのかもしれません。

ところがここ10〜20年ほど、その軸がブレて、ちっとも新しくないのに「新説」ぶってる説を披露したり、使い古されてカスしか残ってないのに「新解釈」ぶってる演出で誤魔化すなど、長く横転し続けてました(笑)。

もしかして、「もうあれもこれも描き切って、ネタが無くなった」と自ら胸を張り過ぎていた事が原因だったのでは……「八重の桜」を見終わった時、ちょっとそんな感慨を持ちました。

ふと自分の足元を見ると、意外と足元を見てなかった事に気づく……歴史の発見とは、そういう物なのかもしれません。

そういう意味では、「ゲゲゲ」で昭和史を掘り下げた時、ただ紙芝居とか下宿とかいった昭和の風景が出て来るだけでなく、商店が出来て、主婦が買い物かごをぶら下げて買い物にいく時の心象風景まで描かれてた事を思い出します。

そこには既に常連によって作られた空気があって、ちょっと何かを買うにも、そこでかわされる会話に入り込めず、物の値段や種類、食べ物の調理の仕方など聞くのにも苦労する……これは、1960〜70年代、私も子供の時体験したものです。

川崎尚之助が但馬国・出石藩の洋学者であった事は、どうやら確かなようです。
ドラマに取り上げられるのを契機に、関係書類が発見され、八重との婚姻の幕についても従来の見方と違って云々という、近頃のニュースも読みました。

かなり最近の発見であるにも関わらず、ドラマは新説を取り入れ、最初の展開から淀みなく繋げ切ってあのラストに到達したのだと思うと、物凄い力量だと驚き入って、平伏してしまいそうです。

……が、私が言いたいのは、「新発見ソースを取り入れた曲芸」を誉めてるわけじゃありません。
増してや「史実を史実通りに描いたからエライ」というような、頭デッカチ史実厨っぽいコドモ屁理屈を撒き散らしたいんでもありませんゼ(大笑)。

むしろ川崎尚之助の姿を借りて、人類が営々と続けて来た人間像を描いた事……つまり史上の人物の人間像に迫るよりも、創作を通して「歴史そのもの」を描いた事に拍手してるんです。

自分の生まれ育った土地に未練せず、東国に開拓に来て、土地の人々と苦労を分かち合ったあげく、名も知られず非業の死を遂げる。

……こういう人って、先祖伝来の土地を守るだけで、ヌクヌクやってますーみたいな人より、遥かに多かったのではないですか?
そういう人がいっぱい居たから、日本は「真面目な勤労を志す国民性」を母体となす国家になったのです。

私はそうした人々の方が、生まれ育った土地や利権にしがみついてたハイエナのような人種より、何億倍もエライと思います。

先祖伝来。
この言葉は何となく時代劇の定番で、これから歴史的な大事件が起こる予兆のように、「先祖伝来の土地」「生活」「習慣」「伝統」が当然のようにあり、それを打ち壊す流れの中に主人公がいる……という具合にドラマは展開します。

しかし移住開拓者達は、我々が今、何気なく生きているこの国の土の下に、いっぱい埋められていったんですよね。

どうもNHKは、原作を名作に求めたり(風林火山)、何年越しで周到に練り上げたドラマ(坂の上の雲)より、それほど有名じゃない作品や、急にドラマ化が決まって即効で作らされたドラマの方が出来がイイ、という所がありますよね(^_^;)。

もう一つは、脚本家が伏線処理(辻褄合わせ)に抜かりのない人で、「ゲゲゲの女房」でも、ラストを漫画家編・東京編・安来(島根県)編と、三話に渡って構築して、シッカリと終わらせたのが印象に残ってます。

ただ、「ゲゲゲ」では、あまりにキッチリ帳尻を合わせた感じで、「ちょっと苦労したかな(^_^;)」と思わせる(感づかれる)所があったのが、今回はラストまで苦しさの全く無い構成で、運びがスムーズでした。

良かったと思う点を語り始めると……大長文になりそうなので、残りの47話も見返しつつ、また追い追い語って行こうと思いますが(笑)、総合的に言って、「一期一会が出来ている」点が特に秀逸でした。

まず、松平容保と八重。
何度もダラダラと身分違いの二人が顔を合せなかったトコは、実に素晴らしかったです。たった一度の出会いを、八重は成人して城に立て籠って戦うまでの間、誰に語る事も無く、心の奥底に感謝の念とともに潜めているんですよね。

いや〜再会して、それを語り出すまで、実に長かったですけど、それまで耐えに耐えて見続けて、ほんっと良かったと思いました。

城内に構えた砲台で行き合った父に、八重が「よくやったな」と言われた時は、「やっと誉められた(≧▽≦)」と私も嬉しくなりました。

しかしその八重に、最初に鉄砲を教えてやる事を決めたのは兄・山本覚馬でした。
最初、この兄がああいう人物になり、八重とああいう生涯をともに暮らすようになるとは予想もつかなかったです(^_^;)。

西郷頼母と八重も、ほんの数回、話をした事があるだけでした。
八重が筆頭家老の頼母を記憶してるのは勿論ですが、頼母の方も、八重を一度で覚えてしまうんですね。この二人が身分や年齢を越えて、何となく気が合う様子は、二人の語る東北弁が上手く作用して納得のいく空気になってましたね(笑)。

このドラマの中で、一番良かったのは、川崎尚之助以上に、山川浩でしたね。
主人公に密かに初恋を抱く青年という設定は、「篤姫」の小松帯刀もそうでしたが、あれは……残念ながら最後に納得のいく糸として伸びていかなかったです(^_^;)。

どちらの初恋も、単に土地の歴史と主人公(ヒロイン)をくっつけるための設定だと思いますが、「八重の桜」が成功したのは、その間に、シッカリと川崎尚之助が入り込む場面を何度かに渡って入れた事、そして、斗南藩での極限生活を、男二人が分かち合った点だったと思います。

斗南藩と言えば、斉藤一をどうやって時世と結びつけるんだろう、とこれも気になってましたが、あの運びは絶妙でしたね(≧▽≦)!
ここ数年……いや、二十年ぐらいやってるかな、何しろ大河は恋愛でコケるのを繰り返してきました。

もしかして……高木時尾役の貫地谷しほりが出るドラマって、本人あるいは関係者などから、役に関する特別注文がついてます(^_^;)?
この女優の演技自体は不味くないと思うんですが、どうもこの人が出るドラマに限って、変な展開になる感じがするので、無理に「片思い」だとかに話を作り変えさせられてないか?と思った事があります。

今回はそれらの轍を踏まず、敢えて「時が経ってそうなってました」と作った点は圧巻です(笑)。
それは斗南で「新選組を匿ったから、自分らはこんな事になった」と愚痴られるシーンがあったのが、部分的とはいえ光っていたからです。

あれに近い空気、私は会津で直接感じた事が何度かあります(^_^;)。
会津の人にとって、新選組は必ずも英雄でも悲劇の主人公でもないのです。
その葛藤を、長くやってきて、斗南でやっと会津人になった……こういう過程を描く事が大事なのであって、後日談は殿様の媒酌で……と「枝葉」として片付けたのは優秀だと思います。

山川が尚之助の書いた会津戦記を手に取って泣きじゃくるシーン、それを見て、妹の捨松が大山巌との結婚を諦めるシーン、 少女少年時代からの八重や山川と、会津と島津の関係を、本当にすごく端的に作り顕せているんですよね。
実に見事だったと思います。

先ほど、容保と八重の一期一会と書きましたが、終戦を前に城内に家来が集まって容保の言葉を聞くシーン。
ここで八重が興奮して発言するのですが、これまでの大河ドラマで、何度か「女がああんな場にしゃしゃり出るのは変、ありえない」という批評を浴びて来たと思います。

が、このドラマだけは、それを見た事がありません(^_^;)。
言った人いますか?
私がよく見た意見は、「地味」「主人公が全く活躍しない」「主人公の生活が歴史(政争など)と無関係(絡みが無さ)すぎる」といったものばかりでした(笑)。

およそ半年ぐらいありましたか。
ずいぶん長い事、八重は地元・会津で、ただ兄や弟の心配をして暮らしてるだけなんですよね(笑)。

辛抱の限界を越えて、会津戦線まで見なかったという声はわりといっぱい見ました(笑)。
それぐらいで丁度いいです(^。^)。「真田太平記」もこのスタイルです。我慢の時が長ければ長いほど、後半の盛り上がりが醸成されるのです。

だいたい、前半は活躍する機会が全く無いぐらいでないと、またネトウヨが「女がぁ〜!」とうっさいし臭いし邪魔だし息すんな遠慮なくいけよって感じだから(笑)、八重が容保相手に吠えまくるあのシーンまでに、地味地味地味ーーーに超低空飛行を続けたのは大正解だと思います〜(^O^)

……で、そのあげく、さらにリアルだったのは、「殿様が亡くなられたら、誰が会津が朝敵じゃねぇって証明できるのがえ?」という、めちゃめちゃ庶民エゴの極致を炸裂しまくるシーンですね(笑)。

この辺りから、八重はだんだん「悪役を買って出る女傑」になっていくんですね後から振り返ると。

その手始めが、この辺りなんです。
容保が死ねなかったのは、周りの家来に止められたから……じゃないんです。家来だったら、殿様が可愛そうだから、介錯頼むって言われたら、言う事聞いちゃう。
死ねなかったのは、八重に、
「会津の生き証人として生き恥さらして下さいね?」と止められたから(笑)。

そして孝明天皇のご宸筆、あれも……スゴイ展開となっていきましたね〜!
そこに、大山巌と捨松の恋バナが絡む成り行きも楽しめました。

何話か、見落としてはならない回がありました。
会津が落城した次の回。(30回「再起への道」だったかな)
一度人を殺めた手は、平和な日常に戻っても、すぐに殺戮へと向かってしまう。
それが若い女性の背負った心象と思うと、会津戦争がどういう物だったかが、これまた端的に現れていると思います。。

そして、この戦場体験のトラウマが、尚之助について斗南にいけなかった理由として、その後重い物となっていくんですね。

こうした「不可解さへの言い訳」は、「獅子の時代」でも、同じく西南戦争に駆り出され、北海道・樺戸集治監に入れられるという、悲惨すぎる体験とセットになって始めて、視聴者も「これは通そう」という気持ちになるんですよね。明暗がキツければキツイほど。

この戦場トラウマの回で、既に「復讐だけでは生きていけない」という言葉が八重から飛び出すのは、物凄くリアルだと感じました。
よく長々とドラマを運んで、最後になってこれを言い出すのがよくあるドラマなんですが、生活しなきゃならないし、何より幼い子供を育てなくてはならない。

そんな中で「復讐を忘れるな」とか言われても、全うできるハズがないですよ。

次のは、「兄の見取り図」(32回)でしたっけ。
京の旧会津本陣に八重を連れて行って、覚馬が八重に教育を受けるよう示唆するシーンでした。

八重が「あんつぁまは薩長の下で薩長の情けを貰って」「姉様の気持ちを踏みにじって」と、盲目になってしまった兄に、それでも言わずにいられない思いが痛いほど伝わるだけに、ここはどう描いて後に続けるんだろうと気になっていたのですが、会津本陣を出してくる事で、八重の激昂しがちの思いをよく抑える効果を発揮してました。

……そうそう、「獅子の時代」で思い出しましたが、「八重の桜」は、大河ドラマだと「獅子の時代」と殆ど被さる内容でした。
同じように会津人で会津戦争を体験し、その後、薩長側の人間との付き合いや明治の事件などが多彩な顔ぶれをもって描かれる中で、主人公とその家族の新しい時代が始まるという展開です。

ただ、前半は「獅子の時代」に近いですが、「八重」は主人公が女性ですので、後半は「はね駒」(1986年・朝の連続テレビ小説)にかなり近い世界が描かれたと思っています。

「はね駒」もヒロインの父親は、二本松少年隊出身で、相馬で暮らすんですよね。
やがて東京に出ますが、その前に女子校に入学を認められ、卒業し結婚し東京に出て、新聞記者になるのです。

これには各界の大物が次々と出て来る……といった、「獅子の時代」や「八重の桜」のような事はありませんが、キリスト教の伝道師が英語を教えたり、西洋風の文化を女子にも教えるといった、「八重の桜」の後半に出て来る世界が展開されます。

それから、「八重の桜」では、熊本五中の事がいっぱい出て来ましたね(^^)。
個人的にですが、これもちょっと嬉しかったです。
こちらは、「日本の面影」……小泉八雲のドラマですが、熊本に転任する時期の事が描かれてます。

そして、「私たちの子ども」(39回)だったかな。
八重の狙撃によって亡くなった島津兵の娘との話ですね。
これは「言わずもがな」と受け取った人もいたかもしれませんが、私は絶対に必要だったと思いますし、やらねばならない話だったと思います。これがあって、最終回に繋がるわけですから。

話はあちこちに飛びましたが(笑)、板垣退助が最後に「新島襄の教え子が戦争を煽るのか」と嘆くシーンが印象的でしたね〜。
この辺り、どう描くんだろう、と思ってましたが、やっぱりこの世代から見ると、二次大戦に向かって行った世代は、「何かがおかしい」という風に見えたのかな〜なんて思いました。

でも、そんな風に、あまり余分な逸話を作らず、たった一言で世代の違いみたいなトコを描いてしまう手法は、スゴイの一言でした。
容保にせよ、板垣にせよ、八重との距離感をよく保って、程々の登場にとどめた点が、何よりこのドラマを引きしまった物に仕上げたと思います。

最後に慶喜が出て来た点も……これは驚きました!
彼が最後に見てた庭園は……ちょっと松戸の戸定邸みたく見えましたが(笑)、もっと大きくて池もしつらえてあったし、タイトルの所に名前が無かったので、水戸あたりでしょうかね(^^ゞ。

慶喜については、程々に悪く書いてましたね(笑)。容保がキレそうなシーンが前半は連続して出て来ました(^_^;)。
しかし事が終わってから、慶喜が容保を偲ぶ場面は、「ああ、やっぱりこのシーンが無いと、本当の終戦(最終回)とは言えなかったかも」と、しみじみ思いました。

慶喜の述べた「将軍だった自分にはついてきてくれる家臣が居なかった」(そしてそれを、よりによって勝海舟に言うという:藁)という反面に、「会津の主従が羨ましかった」と言う言葉。

この言葉が、覚馬に言われて教育を身につける前の八重が、猛烈に容保に食い下がって、朝敵の汚名を晴らす生涯を送らせた(強いた)シーンに合わさりました。

慶喜と海舟の孤独な主従シーンは、慶喜の言葉が、それなり胸にこたえるドラマになった後に出て来たからこそ、良かったと思います。

尚之助が日本を代表する開拓苦心者という善の部分を背負っているなら、八重は、人殺しを最初に犯した女性といった負の部分を背負った人として、その辺はわりと遠慮なく描かれていたと思います。

特に、現代から見るからそう見えるのですが、城内じゅうの貴金属を集めて弾丸を作る事を提案する……これは二次大戦中、多いに用いられた「供出」に結びつきますよね(^_^;)。
史跡めぐりで寺を訪れると、かなり多い確率で「供出で鐘を失った」「供出を何とか免れた」といった事実と向き合います。

中には鎌倉や室町時代の銘が入ってた伝わる鐘もありますよね。。。
そこに刻まれた文字は書き取って保管してても、現物が残されていたら、今の技術をもってすれば、材質などを通して多くの事を知る手掛かりになったと思います。

また、八重の提案によって、砲弾防ぎを行った山川浩の妻・登勢が爆死してしまうシーンもありました。
八重は前向きに生き続けましたが、軍人である以上、責めを負い続ける立場でもあったろうと思います。

そうした史実があったかどうかより、当然そうした日常があっただろう、という空想の上に立って構築された部分も多々あったでしょうが、脚本家(山本むつみ)も主演女優(綾瀬はるか)も、これから一年立ち向かわねばならない戦場をここと思い定め、そこに踏みとどまって、一つ一つ落ち着いて弾込めをし、地道によく戦ったと思います。

特にラストが凄く良かったです。
西郷頼母との再会シーンがラストなのか〜と思いながら、残りの時間と睨めっこしてたら、意外とそれから場面が変わり、衝撃的な最後で締め括りました。

私はあれで「よし!」と追加点を入れたんですが、実は一つだけ、減点事項があります(^_^;)。

オープニングタイトルです。

……と言っても、音楽は良かったですよ。
ただあの一曲と、ドラマ内の様々な曲は違う作曲家によるものです(笑)。
時々、「どこどこのシーンで流れた曲は、さすが教授」だのいう意見を見た事がありましたが、アノ人はオープニングだけね(^_^;)。どっちも良い出来でしたけどね(笑)。

いま問題にしてるのは、映像です。
なんであんなにしょっちゅう変わるんだろう、と思ってたんですが、どうもあれは、一月ごとに変更していったんですね。

まぁそれはいいです。
問題は、本編と全く絡みのない内容を一年続けた事。これは大失点です。
ドラマ自体は完璧なのに、オープニングで減点というのもどうかなぁ……と、迷う所です。

私は一年間、見るに堪えなかったシーンがあって、それは八重が雨の中で何かを吠えたり、水の中を歩いたり、薄いベールをまとって飛び越えるシーンです。

ああいう絵を撮りたがるのは、ヌード専門の人に多いです。(そしてすぐゲージュツがどうのこうの言い出す人ね:苦笑)

今、最初の2〜3話まで見返してるトコなんですけど、1月のオープニングも酷かったです。
なぜ江戸時代、明治時代の人が、ああいう髪型・衣装をしてるんでしょう(^_^;)。

夏ごろに出て来た、森の中の大型テレビも変です。
特に最後に空から降って来る傘……あれは、オープニングでも頑固に最後まで使い続けてましたが、京傘だそうですよ(^_^;)。関係無さ過ぎませんか?

いや、言いたい事はわかりますよ?
雨が戦争で、傘が反戦ですよね。
実に安直すぎです(-_-;)。。
そういう「〜〜を象徴した」だの「〜〜を表現しようとした」だのツベコベと薄っぺらい屁理屈ならべる奴が、つまりは「エセ」だと言ってるんです。

聴覚障害のフリして、ゴースト使ってた偽作曲家が世間を騒がせてましたが、さっこんゲージュツを名乗る人間は、殆ど怪しいです(^_^;)。

いかにも親に甘えて無駄金そそぎこんでゲージュツをベンキョウしましたーみたいな、エセがゲージュツの名の下に詐欺まがいの押し売りをする事が増えました。。

この手合い、音楽ジャンルに限らず、県や市町村の広告にやたら出入りして、絵画・漫画・イラストを売りつけるんですって?(-_-;)

あの手合いが、ここ数年NHKに出入りしてるんですかねぇ(^_^;)。<ありがち
去年はエセ美容師くんだりが出入りしてたじゃないですかー。。
NHKもアノ手合いにつけこまれると、断わり切れないんでしょうか?
どうもNHKは、この手のに押し切られて、買わされてるんだなぁ、と思う事が大変増えました(^_^;)。。

民間の企業は、この手合いに対するバリアが出来上がってますから、都道府県や市町村は勿論、税や年金・公的資金で成り立ってる業種にタカるんでしょう(^_^;)。。

NHKなんて半ば公務員ですから、その手合いに弱いんでしょうが、つまり今それだけ公立の運営機関にしか、金が集まって来ないという世相なんでしょう。
ご用心ご用心。クワバラクワバラ。

大河ドラマストーリーを読むと、震災応援で自称・芸術家らが集まって、一月交替でオープニングの絵を作ったという事なんですが、まさかNHKはこんなのに製作費を一円でも払っちゃいませんよね(^_^;)?

宣伝になりこそすれ、見てる者にとっては苦痛でしかありませんでしたから、金を払って、出させて貰ったんですよね?当然。

万が一、一円でもNHKから支払われてたとしたら、大問題ですよ(^_^;)。
そういうのを復興詐欺って言うんです。(スグ返した方がいいですよ)

戦犯一覧(wiki調べ)
1月=小野山和代(染織工芸家)
2月=福光彩子(墨絵師)
3月=WOW(映像クリエーター)
4月=矢野藍秀(徳島の藍染め職人)
5月=古屋絵菜(染色画家)
6月=川尾朋子(同志社女子大学出身の書家)
7月=伊東玄己(映像作家)
8月=セミトランスペアレント・デザイン(WEB映像会社)
9月=TYMOTE(デザインスタジオ)
10月=PARTY(クリエイティブ・ラボ)
11月=山中有(ドキュメンタリー映像作家)
12月=菱川勢一(アートディレクター)

じゃあ、どういうオープニングならいいのか。
大河のオープニングなんて、この先の一年どう方針を立て直すか、始終、変化する基盤の上でスタートするんですから、10〜20年前ぐらいまでの従来通り、「山・川・海・日の出・日没・炎・馬・草原・田畑・道・滝・雪・花」←だいたいこの辺りを写しておけばいいんです(^_^;)。

「篤姫」からでしたっけ、主役が画面に登場するオープニング。
あれはもうやめた方がいいです。
だいたい登場人物がナレやったりオープニングにしゃしゃり出て来たり、露出度多過ぎて、最初からゲップが出るんですよ(^_^;)。

まぁオープニングだけはイタすぎる大失点(^_^;)でしたが、ドラマの内容自体は良かったです。

……やっぱり、すごく長くなってますね(^^ゞ。
肝心の新島襄まで、話がいかないうちに、この長さ(汗)。
また考えがまとまったら、これからも「八重の桜」の感想を書きたいと思います(笑)

とりあえず画面構成に関してですが……。
「坂の上の雲」「龍馬伝」「ゲゲゲの女房」「江」「平清盛」などで使われた舞台作り、画面作り、音楽要素、編集技術などが駆使されて、「八重の桜」の完成度を高めていた点は否定できないと思います。

正直な所、「坂の上の雲」「龍馬伝」「平清盛」などは愚作の汚名を免れないです。どれも話が破綻してるんですよ(^_^;)。
ドンパチやって流血して、所々に心理学用語を混ぜればスゴイ……という物に過ぎません。
こういうのを「虚仮(こけ)脅し」と言うんです(^_^;)。

が、油絵などで、よく「習作」というのがありますね。
号数の高い大きな絵を描く場合、細かい部分については練習しないと、一気に大作を仕上げるのは不可能ですから(^_^;)、スケッチや、小作品を通して、本番で描けるよう細部を構築しておくんです。

そういう事がこの数年で行われた……と受け取っておきます。
まぁ、それを人目に曝すかどうかでしょうねぇ(^_^;)。出されたら「見なきゃ?」と思いますもんねぇ(苦笑)。

他には、総集編ですが、去年話題となった「あまちゃん」を見ました。
まぁ総集編って、本編を全部見た人にとっては、良くて「まぁまぁ」の出来、普通は「あれもこれもカットしやがってヽ(`Д´)ノ」「これ見て本編を理解した気になられても!」という程度の物になっちゃうんです。

その気持ちは私もよく判ります。
だから、「面白かった」とだけ言っておくことにしますね(^_^A)。

あとは……あ、今年の大河「軍師官兵衛」は、今の所遅れを出さずに見てます。遅れるとしたら春以降かと(^_^;)。
そうですね。まぁ遜色なく運んでると思います。というか、去年の「八重」がスゴイ上出来だったので、比較したら可愛そうかなとも思います(笑)。

てな所で、そろそろ「城主のたわごと」に戻りたいと思います(^_^A)。
今回もこの後すぐ出せそうですので、ちょっと待っててね〜♪ *るんるん* (^O^)/~

03月04日

城主

 
     





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